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第八章 魔王と転移者
転移者の幼馴染
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町の大通り。奥に城が見える道の上で、エルシーは悩んでいた。
「来ないわね……」
「私達より先にこっちに向かったはずですけどね。既に妹達に会っていて、町を離れた後なのかもしれません」
「大きな町だし、居場所がわからないだけじゃないかしら」
「聖剣の力が感じられません。この町にいないのは確かです」
エルシーはベンチに座り込んだ。
冬にしては暖かい日で、穏やかな風がそよぎ、頭上からは鳥の声が聞こえる。
魔王と転移者が演じた騒ぎは、勇者を誘き寄せるためのものだと思ったのが……。
既にバートランドが町を離れた後なら、いくら待っていても現れるはずがない。
「あまり時間をかけるとヴィクトリーヌが実体化してしまいます。できるだけ早くバートランドを見つけなければいけません」
「バートさんの妹さんに会って、お兄さんが来たかどうか聞くのが一番ね」
「きっと、彼女には見張りが付いているでしょう。魔王達の行動が勇者に対する誘いだとすれば……」
「ねぇ、誰かを待ってるの?」
不意に横合いから声を掛けられて、エルシーは振りかえった。
そこにいたのは、エルシーと同じ年頃の少女。黒っぽい短い髪に大きな茶色の目をして、すらりとした健康的な雰囲気の少女である。着ている服は、変わった形の上着に短いスカート。この辺りでは見ない服装だった。
ルビィが言った。
(異世界の住人ですね。菜々美がいた世界と同じ所でしょう)
少女は人懐っこい笑顔を浮かべた。中々可愛らしい顔立ちの女の子である。
エルシーは好印象を覚えた。
「よくいるんだよねー。この町に来てあいつを待ってる子。ほんっと、関わるだけ関わっておいて、後はほったらかしなんだから。何で私があいつのフォローしなきゃらならないんだか」
「すみません、どなたですか?」
エルシーの質問に、少女は慌てたように手を上げた。
「あっ、ごめんね、一方的に話しちゃって。私は真紀。一之とは幼馴染なんだ」
「えっ!?貴女が……?」
(転移者の幼馴染ですか)
見慣れない服装は、異世界のものか。
「今あいつはいなけど、お城にいればそのうち帰って来るよ。王女様も、あいつの知り合いなら歓迎してくれるから、一緒に行こう!」
「私達が待ってるのはその人じゃないの」
エルシーが否定すると、真紀は少しほっとしたような表情を見せた。
「あ、そうなんだ。何でか知らないけど、可愛い女の子があいつの所にどんどん押しかけて来るから、てっきりあなた達もそうかと思っちゃった」
(露骨なハーレム主人公補正ですね)
ルビィが呆れたように呟く。
(でも、これはチャンスです。何とか情報を引き出してみましょう)
エルシーとルビィは真紀と話し合って、いくつかの情報を手に入れた。
今現在、魔王と転移者の少年、魔王の部下の三人が城を離れ、勇者の妹と幼馴染は城に残っている。
彼女らは、魔王が帰ってくるまで城から出ないようにと言われている。
まだ勇者らしき人物が城に侵入した様子は無い。
勇者の話が出たところで、エルシーは真紀が表情を曇らせたのに気づいた。
「ごめんなさい、貴女達にとって勇者は敵だったわね。仲間が心配なのね」
「違うよ!……あの勇者さん、別に悪い人じゃないし……。むしろ私達の方が悪いことしてしまったから」
辛そうな顔で、真紀は後悔を口にした。
「あいつが、『勇者から何かも奪ってやる!』って言っても、私は本気だと思わなかった。元の世界にいた頃から、そんな話を好きで読んでたのは知ってるけどね。気が小さい奴だから、口では何を言っても実行するほどの度胸も無かったし。でも、こっちの世界に来て、魔王があいつに力を与えてから、どんどんおかしなことになっちゃった」
突然の異世界からの召喚。その時一緒にいた真紀は、一之と共に魔王の元へ喚び出された。
魔王は一之を「未来の婿」と呼び、彼の存在で自分の力はもっと強くなる、その報酬として、彼の願いを叶えてやると言った。
その結果が、一之の愛読書の世界の実現である。ハーレムと勇者追放―――。
「私には、あいつを止められなかった責任がある。直接関わってなかったからといって、自分は少しも悪くないなんて思えないから」
真紀に止められると思ってのことか、彼女の知らないうちに計画は実行された。
「その時から、あいつは完全に調子に乗ってやりたい放題。でも、私はわかるんだ。あいつが自分のやったことに怯えて、罪の意識から逃げてるのがね。いつもそうだったから。それ以上に、私も怖いんだ」
ベンチにうずくまって、真紀は語る。
「高い所に上がれば上がるほど、落ちた時は痛いんだよ。こんなこと、いつまでも続くわけがない。人を殺した償いをしなきゃいけなくなる。一之も、私も。私達は人が死ぬのに慣れてないんだ、今まで戦いとは無縁の世界で生きてきたから。しかも戦いじゃない、卑怯な罠で人を不幸にしたまま死なせてしまったんだから。ここでは誰も私達を非難しないけど……。そのせいで、余計に辛いんだ」
真紀は声を詰まらせて、泣き出した。
その背を撫でてやりながら、エルシーは、自らの意思をルビィに語る。
(バートさんが生きてること、真紀に教えるわ)
(魔王の身内の一人だから、罠とも考えられますが……。彼女には敵意はないですね)
「もう悲しまなくていいわ。誰にも言わないで欲しいんだけど……勇者は生きてるのよ」
「えっ!?」
がばっと跳ね起きた真紀は、素早く辺りを見回して、エルシーに囁いた。
「それ、本当?」
「本当よ」
頷いてエルシーは、バートランドが生きていること、彼を探して自分達はこの町にやってきたのだと打ち明けた。
喜びに溢れた顔で、真紀は言った。
「よかった~。それで、私達のしたことが無かったことになるわけじゃないけど、ずっと気が楽になったよ。ありがとう!勇者さんを探すの、私も協力する!」
「ありがとう、助けてくれれば嬉しいわ」
(結果オーライですね。味方ができれば動きやすくなります。ですが、あくまでここは敵の拠点ですから、くれぐれも慎重に)
ルビィが釘を刺す。
真紀の協力を得て、エルシーは城へ遊びに行くことになった。
「私の友達って言えばいいからね。キャロルはちょっと難しいかもしれないけど、ロッティなら話をするのは簡単だよ、きっと」
いよいよ勇者の身内と話ができる。
勇者の妹ロッティとの会話は何をもたらすのか。
そして、勇者を裏切った幼馴染、キャロルはどのような少女だろうか。
目的の場所は、敵の本拠地。
不安を抑えつつ、エルシーはバートランドとの再会に向けて気を引き締めた。
「来ないわね……」
「私達より先にこっちに向かったはずですけどね。既に妹達に会っていて、町を離れた後なのかもしれません」
「大きな町だし、居場所がわからないだけじゃないかしら」
「聖剣の力が感じられません。この町にいないのは確かです」
エルシーはベンチに座り込んだ。
冬にしては暖かい日で、穏やかな風がそよぎ、頭上からは鳥の声が聞こえる。
魔王と転移者が演じた騒ぎは、勇者を誘き寄せるためのものだと思ったのが……。
既にバートランドが町を離れた後なら、いくら待っていても現れるはずがない。
「あまり時間をかけるとヴィクトリーヌが実体化してしまいます。できるだけ早くバートランドを見つけなければいけません」
「バートさんの妹さんに会って、お兄さんが来たかどうか聞くのが一番ね」
「きっと、彼女には見張りが付いているでしょう。魔王達の行動が勇者に対する誘いだとすれば……」
「ねぇ、誰かを待ってるの?」
不意に横合いから声を掛けられて、エルシーは振りかえった。
そこにいたのは、エルシーと同じ年頃の少女。黒っぽい短い髪に大きな茶色の目をして、すらりとした健康的な雰囲気の少女である。着ている服は、変わった形の上着に短いスカート。この辺りでは見ない服装だった。
ルビィが言った。
(異世界の住人ですね。菜々美がいた世界と同じ所でしょう)
少女は人懐っこい笑顔を浮かべた。中々可愛らしい顔立ちの女の子である。
エルシーは好印象を覚えた。
「よくいるんだよねー。この町に来てあいつを待ってる子。ほんっと、関わるだけ関わっておいて、後はほったらかしなんだから。何で私があいつのフォローしなきゃらならないんだか」
「すみません、どなたですか?」
エルシーの質問に、少女は慌てたように手を上げた。
「あっ、ごめんね、一方的に話しちゃって。私は真紀。一之とは幼馴染なんだ」
「えっ!?貴女が……?」
(転移者の幼馴染ですか)
見慣れない服装は、異世界のものか。
「今あいつはいなけど、お城にいればそのうち帰って来るよ。王女様も、あいつの知り合いなら歓迎してくれるから、一緒に行こう!」
「私達が待ってるのはその人じゃないの」
エルシーが否定すると、真紀は少しほっとしたような表情を見せた。
「あ、そうなんだ。何でか知らないけど、可愛い女の子があいつの所にどんどん押しかけて来るから、てっきりあなた達もそうかと思っちゃった」
(露骨なハーレム主人公補正ですね)
ルビィが呆れたように呟く。
(でも、これはチャンスです。何とか情報を引き出してみましょう)
エルシーとルビィは真紀と話し合って、いくつかの情報を手に入れた。
今現在、魔王と転移者の少年、魔王の部下の三人が城を離れ、勇者の妹と幼馴染は城に残っている。
彼女らは、魔王が帰ってくるまで城から出ないようにと言われている。
まだ勇者らしき人物が城に侵入した様子は無い。
勇者の話が出たところで、エルシーは真紀が表情を曇らせたのに気づいた。
「ごめんなさい、貴女達にとって勇者は敵だったわね。仲間が心配なのね」
「違うよ!……あの勇者さん、別に悪い人じゃないし……。むしろ私達の方が悪いことしてしまったから」
辛そうな顔で、真紀は後悔を口にした。
「あいつが、『勇者から何かも奪ってやる!』って言っても、私は本気だと思わなかった。元の世界にいた頃から、そんな話を好きで読んでたのは知ってるけどね。気が小さい奴だから、口では何を言っても実行するほどの度胸も無かったし。でも、こっちの世界に来て、魔王があいつに力を与えてから、どんどんおかしなことになっちゃった」
突然の異世界からの召喚。その時一緒にいた真紀は、一之と共に魔王の元へ喚び出された。
魔王は一之を「未来の婿」と呼び、彼の存在で自分の力はもっと強くなる、その報酬として、彼の願いを叶えてやると言った。
その結果が、一之の愛読書の世界の実現である。ハーレムと勇者追放―――。
「私には、あいつを止められなかった責任がある。直接関わってなかったからといって、自分は少しも悪くないなんて思えないから」
真紀に止められると思ってのことか、彼女の知らないうちに計画は実行された。
「その時から、あいつは完全に調子に乗ってやりたい放題。でも、私はわかるんだ。あいつが自分のやったことに怯えて、罪の意識から逃げてるのがね。いつもそうだったから。それ以上に、私も怖いんだ」
ベンチにうずくまって、真紀は語る。
「高い所に上がれば上がるほど、落ちた時は痛いんだよ。こんなこと、いつまでも続くわけがない。人を殺した償いをしなきゃいけなくなる。一之も、私も。私達は人が死ぬのに慣れてないんだ、今まで戦いとは無縁の世界で生きてきたから。しかも戦いじゃない、卑怯な罠で人を不幸にしたまま死なせてしまったんだから。ここでは誰も私達を非難しないけど……。そのせいで、余計に辛いんだ」
真紀は声を詰まらせて、泣き出した。
その背を撫でてやりながら、エルシーは、自らの意思をルビィに語る。
(バートさんが生きてること、真紀に教えるわ)
(魔王の身内の一人だから、罠とも考えられますが……。彼女には敵意はないですね)
「もう悲しまなくていいわ。誰にも言わないで欲しいんだけど……勇者は生きてるのよ」
「えっ!?」
がばっと跳ね起きた真紀は、素早く辺りを見回して、エルシーに囁いた。
「それ、本当?」
「本当よ」
頷いてエルシーは、バートランドが生きていること、彼を探して自分達はこの町にやってきたのだと打ち明けた。
喜びに溢れた顔で、真紀は言った。
「よかった~。それで、私達のしたことが無かったことになるわけじゃないけど、ずっと気が楽になったよ。ありがとう!勇者さんを探すの、私も協力する!」
「ありがとう、助けてくれれば嬉しいわ」
(結果オーライですね。味方ができれば動きやすくなります。ですが、あくまでここは敵の拠点ですから、くれぐれも慎重に)
ルビィが釘を刺す。
真紀の協力を得て、エルシーは城へ遊びに行くことになった。
「私の友達って言えばいいからね。キャロルはちょっと難しいかもしれないけど、ロッティなら話をするのは簡単だよ、きっと」
いよいよ勇者の身内と話ができる。
勇者の妹ロッティとの会話は何をもたらすのか。
そして、勇者を裏切った幼馴染、キャロルはどのような少女だろうか。
目的の場所は、敵の本拠地。
不安を抑えつつ、エルシーはバートランドとの再会に向けて気を引き締めた。
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