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嫁入り騒動・後日談
【小話】バケモノ姫の精霊会騒動
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パチ パチ……
中庭の少し開けた場所から、枝が燃え爆ぜる音がするのに気付いたのは、執務に一区切りをつけたリカッロだった。
「何の音だ?」
「おそらく、ユーディリア姫が許可を求めていた焚き火の音かと」
「あぁ?」
副官の言葉を聞くなり、リカッロは足を止めて隣に立つボタニカを睨みつけた。
「聞いてねぇぞ?」
「言ってませんから」
しばし睨み合う二人。
付き合いも長いせいか、ボタニカは上官のきつい眼差しにも怯む様子を見せなかった。
「で? 何やってんだ、あいつは」
「今は休憩の時間でしょう。どうぞ、気分転換に中庭の散策でもしてきてください」
しれっと答えたボタニカの表情は平常どおりだ。これが他の部下なら顔を青くして白状するところだが、どうにもこの褐色の肌をした副官は、たまに反抗めいた行動を見せる。
年上の副官を言いくるめるのを諦め、それでも不満を表すように舌打ちをすると、リカッロは中庭へ足を向けた。
「……せっかくちゃんと夫婦になったというのに、変に距離を置いてたら逃げられてしまいますよ」
その副官の呟きは、幸いにもリカッロの耳には届かなかった。
◇ ◆ ◇
『ねーねー、これって意味あるのかなぁ?』
「気は持ちようと言うでしょ? いつもお世話になってるんだから、これぐらいのことはさせて欲しいの」
両手の指で丸をつくればすっぽり囲めてしまうぐらいに小ぢんまりと組まれた小枝が、赤く燃えてパチリと音を立てた。
ユーディリアは、薄く漉かれた紙をひらりと焚き火に落とす。すると音も立てずに紙はあっという間に灰になった。
『正直に言ってしまえば、別に自分たちに届くわけではないので、意味のないことだと思います。でも、自分はそんなお嬢様の気持ちが嬉しいですよ』
『まぁ、こういった習慣は、どちらかと言えば生者のためのものじゃからの』
リッキーと将軍の会話を聞きながら、ユーディリアは再び別の紙をひらりと落とした。
「おい、何してやがる」
突然、真後ろから聞こえた声に、ユーディリアの肩が震えた。
少しだけ、不機嫌さを感じるのは、今日の仕事で上手くいかないことでもあったからだろうか。
「許可は取ってあります。庭師も快く受け入れてくれましたわ」
振り返れば、ほんの一週間前に母国にも認められた夫(!)が立っていた。その鋭い眼差しを真正面で受け止められず、つい顔の傷跡に目を向けてしまうのも、慣れたものだ。
「オレはお前に『何をしているのか』を尋ねたんだがな」
どうやら、直接、ユーディリア自身の口から説明を求めているのだと気付いて、少し緊張した面持ちで視線を焚き火に落とした。
「供養、ですわ。……母国では、毎年この時期になると先祖や縁の方々へ贈り物をする慣わしでしたので」
「贈り物?」
怪訝な顔をしたリカッロに、ユーディリアは手にした十数枚の紙をペラリと見せた。
薄い紙には、美味しそうなケーキに寝心地の良さそうなベッド、輝く宝石が使われたアクセサリー、綺麗な洋服など色々なものが描かれていた。
「煙に乗せて、天上へと届けてもらうのです。レ・セゾンだけで、このセクリアにもない風習のようですけれど、事情を話したら快く準備を手伝っていただきました」
「―――ここの、戦死者のためにか?」
ユーディリアは、ふるふると首を横に振った。
「その方々のためだけではありません。昨年まで、母国では毎年行っていたものですから、嫁いだ身ではありますが、習慣を変えたくなかったのです」
ちらり、と三人の相談役に視線を移せば、将軍は我関せずで口を開かず、ベリンダは「ま、気持ちは受け取るわよ」と小さく肩をすくめ、リッキーだけが「自分はもう供養してくれる親類はいませんから」と素直な感謝を示していた。
「天上に、か」
「リカッロ殿下も、贈りますか?」
ごちそうの描かれた紙を差し出すと、「オレには必要ねぇな」ときっぱり断られた。
「残念ながら、オレの知り合いはお綺麗な天上の園じゃなく、地の底の煉獄に落ちたヤツばっかりだしな」
「?」
ユーディリアはリカッロの言葉が上手く飲み込めず、小さく首を傾げた。
「なんだ? 煉獄行きがそんなに意外か?」
「―――いえ、その」
「言いたいことがあるなら、とっとと言え」
剣呑な目つきに身体を硬くしたユーディリアは、恐る恐る疑問を口にすることにした。
「煉獄、って何でしょう?」
「あぁ?」
「人が死ねば、肉体の楔から解き放たれて天上へと昇るものでしょう? 地の底なんて、聞いたことが―――」
『お嬢様、レ・セゾンではあまり浸透していませんが、悪い行いをした者は、死んだ後に地の底へと落ちて罰を受けるという思想があるんですよ』
薀蓄を垂れるリッキーの説明に、もっと早く教えてくれれば恥をかかなくて済んだのに、と思うも、既に疑問を口にしてしまったユーディリアは、じっとリカッロの反応を待つ。
「……お前みたいなやつが」
「はい」
「お前みたいなやつが、何の疑いもなく天上の園へと導かれるんだろうな」
どこか自嘲するような口ぶりのリカッロは、少しだけ苦いものを含ませた笑みを浮かべた。
常に自信を帯びている彼にしては珍しい表情に、ユーディリアは目を丸くする。
「どうしてそんな言葉に繋がるのかは分かりませんが、ここにいらっしゃったのも何かの縁でしょう。お母様や世話になった方へ贈り物をされてみてはいかがです?」
ユーディリアは、神妙にされると何だか調子が狂う、と心の中で呟きながら、手持ちの紙から綺麗なドレスが描かれたものと、お酒の樽や瓶が描かれたものを選んで差し出した。
意図が分かっているだろうに、リカッロは受け取ろうとはしない。
「必要ねぇよ」
「こういった行為は、今を生きている人のために必要なものですわ。亡くなった方々を偲ぶ時間を作り、自分の心に整理をつけるんです」
つい先ほど、三人の相談役と話していたことをそのまま言葉にして伝えても、リカッロの反応は薄かった。
「……」
「わたし付きの侍女が言っていました。結婚はお互いの歩み寄りが大事なのですって。わたしたちは生まれた国も境遇も違いますし、色々と相容れない部分はあると思います。そういった差異は差異として認め、互いの意見を尊重することは決してマイナスには働きませんわ」
後半はむしろ、この国に嫁ぐときに延々と母親から聞かされた訓辞なのだが、ユーディリアはそれを上手い具合に解釈して突きつけた。
「……どうしてお前は、妙なところで頑固なんだ」
「気のせいです」
緩慢な動作で紙を受け取ったリカッロは、パチパチと爆ぜる焚き火の上にひらりと落とした。あっという間に白い灰になったそれは、ふわりと風に運ばれていく。
それは、まるで風が天上への運搬を請け負ったかのようなタイミングで、ユーディリアは我知らず笑みを浮かべてしまった。
「きっと、届きますわ」
「……そんなもんか」
リカッロは隣のユーディリアにつられるように青空を見上げた。
もうおぼろげにしか顔が浮かばない彼の人が、どこかで笑ったような気がした。
「―――で、だ」
「はい?」
「どうしてボタニカが知っていて、オレに話が届いていないんだ?」
その問い掛けに、ユーディリアの口元が引き攣った。
ずっと寝所を共にしているのだから、何かのついでに話してしまえば良かったのだろうが、もし、却下されたら、と思うと、つい当たりの柔らかそうな彼の副官に相談を持ちかけてしまったのだ。
幸いに、副官ボタニカは庭師へ話を通したり、枝を準備してくれたり、あまつさえ絵の上手な使用人にまで協力を頼んでくれたりと、気を配ってくれた。
それで、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「あとで仕置きだな」
「えぇ……っ」
思わず不満げな声を上げてしまったユーディリアの頬を、むにっとリカッロの無骨な指が摘まんだ。
「ひ、ひたいでふ、りはっろれんか」
「今日の夜にきっちりと仕置きしてやっから、寝ないで待ってろよ」
むにむにと頬の感触を楽しんだリカッロは、いつものように意地悪い笑みを浮かべると、くるりとユーディリアに背を向けた。
じんじんと痛む頬を押さえたユーディリアは、青くなって立ち尽くし、次いで慌てて相談役に助けを求めるのだが、誰からも同情を得られずにその夜は甘んじて「仕置き」を受けることになった。
中庭の少し開けた場所から、枝が燃え爆ぜる音がするのに気付いたのは、執務に一区切りをつけたリカッロだった。
「何の音だ?」
「おそらく、ユーディリア姫が許可を求めていた焚き火の音かと」
「あぁ?」
副官の言葉を聞くなり、リカッロは足を止めて隣に立つボタニカを睨みつけた。
「聞いてねぇぞ?」
「言ってませんから」
しばし睨み合う二人。
付き合いも長いせいか、ボタニカは上官のきつい眼差しにも怯む様子を見せなかった。
「で? 何やってんだ、あいつは」
「今は休憩の時間でしょう。どうぞ、気分転換に中庭の散策でもしてきてください」
しれっと答えたボタニカの表情は平常どおりだ。これが他の部下なら顔を青くして白状するところだが、どうにもこの褐色の肌をした副官は、たまに反抗めいた行動を見せる。
年上の副官を言いくるめるのを諦め、それでも不満を表すように舌打ちをすると、リカッロは中庭へ足を向けた。
「……せっかくちゃんと夫婦になったというのに、変に距離を置いてたら逃げられてしまいますよ」
その副官の呟きは、幸いにもリカッロの耳には届かなかった。
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『ねーねー、これって意味あるのかなぁ?』
「気は持ちようと言うでしょ? いつもお世話になってるんだから、これぐらいのことはさせて欲しいの」
両手の指で丸をつくればすっぽり囲めてしまうぐらいに小ぢんまりと組まれた小枝が、赤く燃えてパチリと音を立てた。
ユーディリアは、薄く漉かれた紙をひらりと焚き火に落とす。すると音も立てずに紙はあっという間に灰になった。
『正直に言ってしまえば、別に自分たちに届くわけではないので、意味のないことだと思います。でも、自分はそんなお嬢様の気持ちが嬉しいですよ』
『まぁ、こういった習慣は、どちらかと言えば生者のためのものじゃからの』
リッキーと将軍の会話を聞きながら、ユーディリアは再び別の紙をひらりと落とした。
「おい、何してやがる」
突然、真後ろから聞こえた声に、ユーディリアの肩が震えた。
少しだけ、不機嫌さを感じるのは、今日の仕事で上手くいかないことでもあったからだろうか。
「許可は取ってあります。庭師も快く受け入れてくれましたわ」
振り返れば、ほんの一週間前に母国にも認められた夫(!)が立っていた。その鋭い眼差しを真正面で受け止められず、つい顔の傷跡に目を向けてしまうのも、慣れたものだ。
「オレはお前に『何をしているのか』を尋ねたんだがな」
どうやら、直接、ユーディリア自身の口から説明を求めているのだと気付いて、少し緊張した面持ちで視線を焚き火に落とした。
「供養、ですわ。……母国では、毎年この時期になると先祖や縁の方々へ贈り物をする慣わしでしたので」
「贈り物?」
怪訝な顔をしたリカッロに、ユーディリアは手にした十数枚の紙をペラリと見せた。
薄い紙には、美味しそうなケーキに寝心地の良さそうなベッド、輝く宝石が使われたアクセサリー、綺麗な洋服など色々なものが描かれていた。
「煙に乗せて、天上へと届けてもらうのです。レ・セゾンだけで、このセクリアにもない風習のようですけれど、事情を話したら快く準備を手伝っていただきました」
「―――ここの、戦死者のためにか?」
ユーディリアは、ふるふると首を横に振った。
「その方々のためだけではありません。昨年まで、母国では毎年行っていたものですから、嫁いだ身ではありますが、習慣を変えたくなかったのです」
ちらり、と三人の相談役に視線を移せば、将軍は我関せずで口を開かず、ベリンダは「ま、気持ちは受け取るわよ」と小さく肩をすくめ、リッキーだけが「自分はもう供養してくれる親類はいませんから」と素直な感謝を示していた。
「天上に、か」
「リカッロ殿下も、贈りますか?」
ごちそうの描かれた紙を差し出すと、「オレには必要ねぇな」ときっぱり断られた。
「残念ながら、オレの知り合いはお綺麗な天上の園じゃなく、地の底の煉獄に落ちたヤツばっかりだしな」
「?」
ユーディリアはリカッロの言葉が上手く飲み込めず、小さく首を傾げた。
「なんだ? 煉獄行きがそんなに意外か?」
「―――いえ、その」
「言いたいことがあるなら、とっとと言え」
剣呑な目つきに身体を硬くしたユーディリアは、恐る恐る疑問を口にすることにした。
「煉獄、って何でしょう?」
「あぁ?」
「人が死ねば、肉体の楔から解き放たれて天上へと昇るものでしょう? 地の底なんて、聞いたことが―――」
『お嬢様、レ・セゾンではあまり浸透していませんが、悪い行いをした者は、死んだ後に地の底へと落ちて罰を受けるという思想があるんですよ』
薀蓄を垂れるリッキーの説明に、もっと早く教えてくれれば恥をかかなくて済んだのに、と思うも、既に疑問を口にしてしまったユーディリアは、じっとリカッロの反応を待つ。
「……お前みたいなやつが」
「はい」
「お前みたいなやつが、何の疑いもなく天上の園へと導かれるんだろうな」
どこか自嘲するような口ぶりのリカッロは、少しだけ苦いものを含ませた笑みを浮かべた。
常に自信を帯びている彼にしては珍しい表情に、ユーディリアは目を丸くする。
「どうしてそんな言葉に繋がるのかは分かりませんが、ここにいらっしゃったのも何かの縁でしょう。お母様や世話になった方へ贈り物をされてみてはいかがです?」
ユーディリアは、神妙にされると何だか調子が狂う、と心の中で呟きながら、手持ちの紙から綺麗なドレスが描かれたものと、お酒の樽や瓶が描かれたものを選んで差し出した。
意図が分かっているだろうに、リカッロは受け取ろうとはしない。
「必要ねぇよ」
「こういった行為は、今を生きている人のために必要なものですわ。亡くなった方々を偲ぶ時間を作り、自分の心に整理をつけるんです」
つい先ほど、三人の相談役と話していたことをそのまま言葉にして伝えても、リカッロの反応は薄かった。
「……」
「わたし付きの侍女が言っていました。結婚はお互いの歩み寄りが大事なのですって。わたしたちは生まれた国も境遇も違いますし、色々と相容れない部分はあると思います。そういった差異は差異として認め、互いの意見を尊重することは決してマイナスには働きませんわ」
後半はむしろ、この国に嫁ぐときに延々と母親から聞かされた訓辞なのだが、ユーディリアはそれを上手い具合に解釈して突きつけた。
「……どうしてお前は、妙なところで頑固なんだ」
「気のせいです」
緩慢な動作で紙を受け取ったリカッロは、パチパチと爆ぜる焚き火の上にひらりと落とした。あっという間に白い灰になったそれは、ふわりと風に運ばれていく。
それは、まるで風が天上への運搬を請け負ったかのようなタイミングで、ユーディリアは我知らず笑みを浮かべてしまった。
「きっと、届きますわ」
「……そんなもんか」
リカッロは隣のユーディリアにつられるように青空を見上げた。
もうおぼろげにしか顔が浮かばない彼の人が、どこかで笑ったような気がした。
「―――で、だ」
「はい?」
「どうしてボタニカが知っていて、オレに話が届いていないんだ?」
その問い掛けに、ユーディリアの口元が引き攣った。
ずっと寝所を共にしているのだから、何かのついでに話してしまえば良かったのだろうが、もし、却下されたら、と思うと、つい当たりの柔らかそうな彼の副官に相談を持ちかけてしまったのだ。
幸いに、副官ボタニカは庭師へ話を通したり、枝を準備してくれたり、あまつさえ絵の上手な使用人にまで協力を頼んでくれたりと、気を配ってくれた。
それで、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「あとで仕置きだな」
「えぇ……っ」
思わず不満げな声を上げてしまったユーディリアの頬を、むにっとリカッロの無骨な指が摘まんだ。
「ひ、ひたいでふ、りはっろれんか」
「今日の夜にきっちりと仕置きしてやっから、寝ないで待ってろよ」
むにむにと頬の感触を楽しんだリカッロは、いつものように意地悪い笑みを浮かべると、くるりとユーディリアに背を向けた。
じんじんと痛む頬を押さえたユーディリアは、青くなって立ち尽くし、次いで慌てて相談役に助けを求めるのだが、誰からも同情を得られずにその夜は甘んじて「仕置き」を受けることになった。
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