らぶこめ！ 太陽のヒナタと影のエイジ

第六話 甘く初々しい、そんな青色の春(1)

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　　甘く初々しい、そんな青色の春

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　彼から告白されたその日の夜、胸のつかえが取れたような感じがした。
　もっと早くに自分から告白しておけば良かったと思えるくらいに。
　これから私達はどうなるんだろう、それを想像するとドキドキしてワクワクした。
　心の奥底にしまいこんでいたこの感情を吐き出してもいい、きっと彼は全部受け止めてくれる、そう考えるとちょっとゾクゾクした。
　彼とやりたいことリストの欄をいまなら百個は埋められる、そう思った。
　でも、さすがにいきなり急なことは出来ない。恥ずかしい。
　だから私は自分のペースでやりたいことを消化していくことにした。

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　春休みに入ってから俺達はすぐに初デートというやつをやった。
　といっても予定はいつも通りだった。映画を見に行くだけだ。
　が、彼女は出会った直後に腕を組んできた。
　俺は驚いた。
　恋人同士になってから彼女は目に見えて変わった。前よりも明るく、積極的になっていた。
　そして彼女のほうは体を触れ合わせることに抵抗が無いように見えた。
　だから俺は、恋人同士なんだからこれくらい当たり前だと、思い込むことで胸のドキドキを鎮めようとした。
　結局、その努力は無駄だったが。