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第四話 恋と衝撃の秋(7)

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 そして俺は代金を渡し、領収書を受け取った。
 品物の受け取りはまた別の日に、そうなるかもと思っていたが、これは一時間もかからずに終わると言われた。
 だから俺は彼女と一緒にその場で待つことにした。
 ちょうどお昼前だし、二人で何かを食べに行こうかとも考えたが、そんなことを話しているうちに物は出来上がった。
 結局待ったのは数十分ほどだった。さすがプロの仕事だなあと、子供のような感想を抱いたのを覚えている。
 出来上がった物はまだバラバラの状態であり、あとはネジで固定するだけとなっていた。
 ご丁寧に、ネジ穴までちゃんと掘られていた。図面にはそんなものは記載していなかったのにだ。使うネジまでサービスでくれた。
 そして俺はロープで一まとめにされたそれを受け取り、帰ろうとした。
 しかしここで不測の事態が発生した。
 どうやって持って帰るのかまでは考えていなかったのだ。
 ここにはバスに乗って来たのだが、こんな大荷物を持ったままではバスは使えない。
 まとめて歩いて持って帰るのはかなり厳しい重さであった。
 だがこの時、彼女が助け舟を出してくれた。
 近くに配送業者があるからそれを頼ってみてはどうか、と。
 その時は疑問に思わなかったが、なぜ彼女は地元でも無いのにそんなことを知っていたのだろうか。
 もしかしたら、このような事態を想定して事前に調べておいてくれたのかもしれない。
 俺はこの提案に即座に乗った。
 彼女の提案は正解だった。
 輸送料も安かった。
 言葉通りの意味で肩の荷が下りた俺は、お礼もかねて彼女を昼食に誘った。
 このお誘いに彼女はOKを即答してくれた。

 こうして面倒な仕事は終わった。
 大変なのはこれだけ、俺はそう思っていた。
 が、その考えは甘かったのであった。
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