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第二話 そしてエイジは男になる(3)
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その勝利から、また少し俺の周りに変化が起きた。
具体的には交流が広がった。
今まで挨拶くらいしか交わしたことの無い人達が話しかけてくるようになった。雑談するようになった。
結果、友達が増えた。
そしてその新たな友達から、カラオケに誘われるようになった。
そのお誘いは嬉しかったのだが、同時に少しつらくもあった。
なぜなら、俺は歌があまり上手くないからだ。
オンチってほどでは無かったが、積極的になれるほどでは無かった。
だから一人カラオケで練習、なんてことをやった。
しょうがない。俺にだって恥をかきたくないという思いはあるし、出来れば見栄をはったりカッコつけたいという気持ちもあるのだ。
練習の成果はあったのかって? ……うーん、まあまあ、かな?
そしてそんな身の回りの変化を自覚する頃には、季節は夏を迎えていた。
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