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第六章 アランの力は遂に一つの頂点に
第四十二話 魔王(16)
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「駄目だ、逃げろっ!」
お前一人でどうにかなる相手じゃない、その思いを込めて隊長は叫んだ。
隊長は察していた。
魔王の狙いがその女であることを。
隊長は感じ取っていた。
魔王が「この女は弱いから、『試す』にはちょうどいい相手だ」と考えていることを。
何を試すつもりなのか、それを探る余裕は今の隊長には無かった。
叫ぶことしか出来なかった。
「やめろ!」
やめてくれ、という思いを込めながら。
その叫びは女にだけでは無く、魔王にも向けられていた。
「……ふん」
しかし魔王はその思いを鼻で笑った。
「……っ!」
それを感じ取った隊長は歯を食いしばった。
なんとかしなくては、本能がそう叫んだ。
なにか出来ることは無いのか、魂がそう叫んだ。
その叫びに理性が応えた。せめて援護を、と。
その理性の声が響いたと同時に、隊長は意識を女の方に向けた。
感知能力を、虫を使って情報を送る。
その思いは瞬時に伝わり、女を動かした。
「シィッ!」
気勢と共に曲刀を一閃。
三日月が放たれる。
助走の勢いが乗ったその一撃は「偽者」をとらえ、真っ二つに切り裂いた――
かのように見えた。
「?!」
しかし違った。「すりぬけた」のだ。そのように見えた。
瞬間、隊長は思い出した。
二人目の時もそうだったと。
あいつが放った三日月もすり抜けたことを。だから「幻」という印象を抱いてしまったのだと。
そして隊長は理解した。
すり抜けたのでは無い、瞬間的に回復されたのだと。その証拠に、わずかであるが偽者の動きが被弾時に鈍くなっていた。
つまり三日月では、単発の直線攻撃では駄目なのだ。例えば左右に引き裂くように、同時に複数の方向に力を加えなくては駄目なのだ。だから「濁流」は有効だった。
あれは粘りのある液体のようなものだと考えるべきだ、隊長はそう思った。
さらに、「幻」という印象は精神汚染によるものだ。でなければ電気の糸から警戒心を無くすわけがない。
その答えに辿り着いた瞬間、「正解だ」という忌々しい声が隊長の心に響いた。
しかし隊長はその声に何も返さなかった。
ただ、女に情報を送るだけで精一杯だった。
だが、女は、
「っ!」
その声に応えることが出来なかった。
既に偽者は目の前。濁流を気軽に放てる距離じゃない。自分を巻き込んでしまう。
されど、女の体は反射的に動いた。
右手から広く防御魔法を展開しながら突き出す。
この本能に従った選択は正解であった。
「……」
光る盾に突き飛ばされた偽者が声無くよろめく。
相手の勢いを完全に止めた事を確認した女は、すぐさま防御魔法を解除すると同時に光弾を発射。
「……」
声も、音すらも無く偽者の頭が吹き飛ぶ。
偽者から発せられていたひりひりとした感覚が、攻撃意識が消える。
殺せた? 無力化出来た?
そんな甘い意識が隙を生んだ。
「うっ?!」
左すねに鋭い痛みが走る。
「がっ!」
直後に今度は顔面に。
女の上半身がのけ反り、よろめく。
しかし女は千鳥足になりながらも、再び防御魔法を展開した。
光の盾に偽者の拳が何度も叩きつけられる。
その軽くも速い連打の衝撃を感じたと同時に、女の心に「なぜ?」という言葉が浮かんだ。
魔王の手から偽者に伸びている線に信号は流れていない。今の偽者は自動操作のはずだ。
頭を吹き飛ばした時に、偽者の意識が消えたのも確認した。
なのに動いている。
再び「なぜ?」という言葉が女の頭に浮かび上がった。
その直後、声が響き始めた。
それは感情を持っているが、感情をもとに行動しているわけでは無い、と。
頭はただの意識と感情の発信源。我の感情を修復させるためだけに持たせてあるのだと。
動作させている司令塔は別にあると。だから頭を潰しても止まらないと。
この偽者は心無く戦う、ただの戦闘兵器なのだ、と。
「くっ」
その言葉に、女は苦しみを表す音しか返せなかった。
「ふふ……」
それを感じ取った魔王は新しい笑みを浮かべたが、
「……ん?」
すぐにその笑みを消した。
察したのだ。自分の感情が攻撃されたのを。
先ほど、魔王は「手加減して、少しなぶって遊ぼうか」と一瞬思った。
しかし、魔王はそれが自分の本当の感情から生まれた言葉では無いことを見破ったのだ。
「ほう……やはり、まったくの馬鹿、というわけでは無かったか」
魔王は隊長に賞賛の言葉を送った。
分身が魔王の感情を修復する能力を失った直後に、隊長は仕掛けていたのだ。魔王に偽りの感情を植えつけたのだ。
そのタイミングは完璧であった。
しかし今回は距離の遠さが仇となった。
波が弱すぎたのだ。だから魔王は一瞬で看破出来たのだ。
そして直後、その束の間の好機は終わりを迎えた。
偽者の頭が生え、機能が回復する。
「!」
瞬間、女は感じ取った。
感情では無い、何かの信号が偽者の中を駆け巡ったのを。
それが何を意味するのか、それは目に明らかになった。
「!?」
直後、偽者は変わった。
人の形を捨て、溶けるように、広がるように、網のように。
そうだ。身に纏い、己の動作の精度を向上させるという機能を使わないのであれば、人の形にこだわる必要性などどこにも無い。
「くっ!」
来るな、という思いを込めながら女は光弾を何度も引き撃ちした。
しかし効果無し。確かに光弾は網にいくつかの穴を開けたが、瞬く間に回復された。
そして女の目の前まで近づいた偽者は口を開けるように、飲み込むようにさらに広がった。
やめろ、という拒絶の思いを込めて女が防御魔法を展開する。
しかし、偽者はその光の壁ごと女を飲み込んだ。
「ぐ、きゃあああああぁっ!」
紫電に包まれる女。
焼ける匂いがその身から煙と共に周囲に溢れる。
「ぐ、あ、う?」
その壮絶な痛みの中で、女は違和感を覚えた。
痛みが緩んだのだ。
そして同時に声のようなものが響いた。
それは言葉では無かった。意思であり、要求だった。
その要求を言葉にすれば、それは「明け渡せ」というものであった。「そうすれば楽になる」という誘惑も含まれていた。
「!?」
そして女は気付いた。
自分の右腕が、体が勝手に動きつつあることに。
ゆえに女は気付いた。魔王が考えていることを。
だから女は叫んだ。
「ふざ……け、るなっ!」
全身の筋肉を硬直させて、抗う。
そして女は感電しながらも、肉を焼かれながらも、魔王を睨み付けた。
「ちっ」
その強い反抗の意思に、魔王は舌を打った。
(やはり抵抗されるか……)
ある程度予想してはいたが、かなり酷い結果だ。ここまで自由に動かせないとは思わなかった。
強い敵意を持つ相手を自由に操る、というのはやはり無理があるようだ。
特にこの女は、強烈な痛みと死の恐怖を与えているというのに動じる気配が無い。
複眼による指令はほとんど抵抗されている。多少動かせているのは、単純に電気信号のおかげだ。
ゆえに効果が無いわけでは無い。が、実戦的では無い。偽者の能力を全て使ってこの程度ならば、やる意味が無い。割に合わない。
やはり時間をかけて相手を屈服、または従順にしなければならないようだ。
残念だ。魔王はそう思った。しかし、
「まあ、それでも、」
魔王は口を開き、
「いいおもちゃにはなるか」
気を取り直すことにした。
お前一人でどうにかなる相手じゃない、その思いを込めて隊長は叫んだ。
隊長は察していた。
魔王の狙いがその女であることを。
隊長は感じ取っていた。
魔王が「この女は弱いから、『試す』にはちょうどいい相手だ」と考えていることを。
何を試すつもりなのか、それを探る余裕は今の隊長には無かった。
叫ぶことしか出来なかった。
「やめろ!」
やめてくれ、という思いを込めながら。
その叫びは女にだけでは無く、魔王にも向けられていた。
「……ふん」
しかし魔王はその思いを鼻で笑った。
「……っ!」
それを感じ取った隊長は歯を食いしばった。
なんとかしなくては、本能がそう叫んだ。
なにか出来ることは無いのか、魂がそう叫んだ。
その叫びに理性が応えた。せめて援護を、と。
その理性の声が響いたと同時に、隊長は意識を女の方に向けた。
感知能力を、虫を使って情報を送る。
その思いは瞬時に伝わり、女を動かした。
「シィッ!」
気勢と共に曲刀を一閃。
三日月が放たれる。
助走の勢いが乗ったその一撃は「偽者」をとらえ、真っ二つに切り裂いた――
かのように見えた。
「?!」
しかし違った。「すりぬけた」のだ。そのように見えた。
瞬間、隊長は思い出した。
二人目の時もそうだったと。
あいつが放った三日月もすり抜けたことを。だから「幻」という印象を抱いてしまったのだと。
そして隊長は理解した。
すり抜けたのでは無い、瞬間的に回復されたのだと。その証拠に、わずかであるが偽者の動きが被弾時に鈍くなっていた。
つまり三日月では、単発の直線攻撃では駄目なのだ。例えば左右に引き裂くように、同時に複数の方向に力を加えなくては駄目なのだ。だから「濁流」は有効だった。
あれは粘りのある液体のようなものだと考えるべきだ、隊長はそう思った。
さらに、「幻」という印象は精神汚染によるものだ。でなければ電気の糸から警戒心を無くすわけがない。
その答えに辿り着いた瞬間、「正解だ」という忌々しい声が隊長の心に響いた。
しかし隊長はその声に何も返さなかった。
ただ、女に情報を送るだけで精一杯だった。
だが、女は、
「っ!」
その声に応えることが出来なかった。
既に偽者は目の前。濁流を気軽に放てる距離じゃない。自分を巻き込んでしまう。
されど、女の体は反射的に動いた。
右手から広く防御魔法を展開しながら突き出す。
この本能に従った選択は正解であった。
「……」
光る盾に突き飛ばされた偽者が声無くよろめく。
相手の勢いを完全に止めた事を確認した女は、すぐさま防御魔法を解除すると同時に光弾を発射。
「……」
声も、音すらも無く偽者の頭が吹き飛ぶ。
偽者から発せられていたひりひりとした感覚が、攻撃意識が消える。
殺せた? 無力化出来た?
そんな甘い意識が隙を生んだ。
「うっ?!」
左すねに鋭い痛みが走る。
「がっ!」
直後に今度は顔面に。
女の上半身がのけ反り、よろめく。
しかし女は千鳥足になりながらも、再び防御魔法を展開した。
光の盾に偽者の拳が何度も叩きつけられる。
その軽くも速い連打の衝撃を感じたと同時に、女の心に「なぜ?」という言葉が浮かんだ。
魔王の手から偽者に伸びている線に信号は流れていない。今の偽者は自動操作のはずだ。
頭を吹き飛ばした時に、偽者の意識が消えたのも確認した。
なのに動いている。
再び「なぜ?」という言葉が女の頭に浮かび上がった。
その直後、声が響き始めた。
それは感情を持っているが、感情をもとに行動しているわけでは無い、と。
頭はただの意識と感情の発信源。我の感情を修復させるためだけに持たせてあるのだと。
動作させている司令塔は別にあると。だから頭を潰しても止まらないと。
この偽者は心無く戦う、ただの戦闘兵器なのだ、と。
「くっ」
その言葉に、女は苦しみを表す音しか返せなかった。
「ふふ……」
それを感じ取った魔王は新しい笑みを浮かべたが、
「……ん?」
すぐにその笑みを消した。
察したのだ。自分の感情が攻撃されたのを。
先ほど、魔王は「手加減して、少しなぶって遊ぼうか」と一瞬思った。
しかし、魔王はそれが自分の本当の感情から生まれた言葉では無いことを見破ったのだ。
「ほう……やはり、まったくの馬鹿、というわけでは無かったか」
魔王は隊長に賞賛の言葉を送った。
分身が魔王の感情を修復する能力を失った直後に、隊長は仕掛けていたのだ。魔王に偽りの感情を植えつけたのだ。
そのタイミングは完璧であった。
しかし今回は距離の遠さが仇となった。
波が弱すぎたのだ。だから魔王は一瞬で看破出来たのだ。
そして直後、その束の間の好機は終わりを迎えた。
偽者の頭が生え、機能が回復する。
「!」
瞬間、女は感じ取った。
感情では無い、何かの信号が偽者の中を駆け巡ったのを。
それが何を意味するのか、それは目に明らかになった。
「!?」
直後、偽者は変わった。
人の形を捨て、溶けるように、広がるように、網のように。
そうだ。身に纏い、己の動作の精度を向上させるという機能を使わないのであれば、人の形にこだわる必要性などどこにも無い。
「くっ!」
来るな、という思いを込めながら女は光弾を何度も引き撃ちした。
しかし効果無し。確かに光弾は網にいくつかの穴を開けたが、瞬く間に回復された。
そして女の目の前まで近づいた偽者は口を開けるように、飲み込むようにさらに広がった。
やめろ、という拒絶の思いを込めて女が防御魔法を展開する。
しかし、偽者はその光の壁ごと女を飲み込んだ。
「ぐ、きゃあああああぁっ!」
紫電に包まれる女。
焼ける匂いがその身から煙と共に周囲に溢れる。
「ぐ、あ、う?」
その壮絶な痛みの中で、女は違和感を覚えた。
痛みが緩んだのだ。
そして同時に声のようなものが響いた。
それは言葉では無かった。意思であり、要求だった。
その要求を言葉にすれば、それは「明け渡せ」というものであった。「そうすれば楽になる」という誘惑も含まれていた。
「!?」
そして女は気付いた。
自分の右腕が、体が勝手に動きつつあることに。
ゆえに女は気付いた。魔王が考えていることを。
だから女は叫んだ。
「ふざ……け、るなっ!」
全身の筋肉を硬直させて、抗う。
そして女は感電しながらも、肉を焼かれながらも、魔王を睨み付けた。
「ちっ」
その強い反抗の意思に、魔王は舌を打った。
(やはり抵抗されるか……)
ある程度予想してはいたが、かなり酷い結果だ。ここまで自由に動かせないとは思わなかった。
強い敵意を持つ相手を自由に操る、というのはやはり無理があるようだ。
特にこの女は、強烈な痛みと死の恐怖を与えているというのに動じる気配が無い。
複眼による指令はほとんど抵抗されている。多少動かせているのは、単純に電気信号のおかげだ。
ゆえに効果が無いわけでは無い。が、実戦的では無い。偽者の能力を全て使ってこの程度ならば、やる意味が無い。割に合わない。
やはり時間をかけて相手を屈服、または従順にしなければならないようだ。
残念だ。魔王はそう思った。しかし、
「まあ、それでも、」
魔王は口を開き、
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