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第五章 アランの力は留まる事を知らず、全てを巻き込み、魅了していく
第三十八話 軍神降臨(17)
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◆◆◆
ケビンは尋常では無いクラウスの戦いぶりを少し離れたところから見ていた。
「……」
ケビンはその戦いぶりにあてられていた。
すぐに死ぬと思っていた。あんな化け物に立ち向かえるわけがないと。
今は違う。
小さく見えていたクラウスの存在感が大きくなってきている。
あの巨人に、あの怪物に迫る勢いで大きくなってきている。
「……」
ケビンの心は熱に帯び始めていた。
消沈していた闘志が目覚める。
芽生えたばかりのその闘志は、ケビンの心に小さな火を灯した。
「……を整えろ」
その小さな火が、つぶやきとなる。
不思議なことに、声にするというその行為が、ケビンの心の火を大きくした。
ケビンのつぶやきに、隣にいた兵士が反応する。
「隊長?」
部下が確認を求めると、ケビンはそれをはっきりと声に出した。
「隊列を整えろ! クラウス殿の援護に向かうぞ!」
◆◆◆
「次!」
叫びながら、刀を納め、すぐに引き抜く。
「次!」
叫び声が響く度、白刃がきらめく。
「次っ!」
走る線。何度も見た線。一寸の狂いも無く、同じ線。
「次ィッ!」
冷たいほどに冴えた理性から生まれる機械のような動き。精密さ。
「まだまだ!」
しかしその奥底は燃えるように熱く。
「まだだ! まだまだァッ!」
その炎の燃料は感動と敬意。
この女が自分をここまで引き上げてくれた。この戦いがなければ、自分はこんなに強くなれなかった。
この感覚、愛に近い。
だからこそ、この女に勝ちたい。
だからもっと力がいる。もっと強くならねばならない。
まだ足りない、だから、
「もっとだ! もっと来いッ!」
そう願う。懇願する。さらなる高みに自分を引き上げてほしいと。
決着のイメージ自体は既にある。
右足による最後の加速を使って居合いを叩き込むのだ。
問題はその好機をどうやって作るか。相討ちは望まない。
だから動きを止めたい。止められないまでも鈍らせたい。なんとかしてリーザに「強力な波」を叩き込みたい。
(しかし一体、どうすれば……?!)
その時、「りん」と剣が鳴ったような気がした。
いや、実際に音なんて出ていない。そんな気がしただけだ。
だが、なぜか、この錯覚がとても大切な意味を持っているような気が――
「!」
瞬間、心に再び浮かんだ思いつきに、クラウスは目を見開いた。
まさか、これも出来るのか。
剣に心を乗せて、相手に叩き込むことが出来るのか!?
そうだ。出来て当たり前だ。心と同じ波長で共振しているのだから!
しかし出来るとして、どんな波を乗せる? 「右」、それとも「左」?
いや、それよりもいいものがあるはずだ。方向などではない、心を乗せられるのだから、もっと強烈な――
(ん? 強烈な波とは、心に強く響くもの?)
ふと、気付いた。
(それはすなわち、強い感情?)
感情が人を動かすのであれば、逆も可能なのでは。
それに気付いた瞬間、クラウスは答えも見出した。
「……」
クラウスの目から光が消え始める。
クラウスは思い出していた。あの時の感覚を。
考えながら、淡々と手を動かす。
炎に出来る穴。それを通して、リーザはクラウスの変化に気がついた。
「……?!」
というよりも感じた。
ぞわりと、怖気がリーザの背中を駆け上がったのだ。
悪寒の正体を確かめるために、次の穴に目を凝らす。
(……何?)
そしてリーザは見た。再び感じた。
クラウスの剣に黒いものが纏わりついているような、そんな気がしたのだ。
(いや、それよりも、)
もっと恐ろしいものを見た。感じた。
クラウスに黒い霧が纏わりついているのを、大きな黒い影を背負っているのを、感じた。
(あれは、一体、何?)
疑問と畏れを目に滲ませながら、もう一度目を凝らす。
穴を通して、再びクラウスと視線が交錯する。
「!」
瞬間、リーザの体に緊張が走った。
クラウスの目に光が戻っていたのだ。
何か仕掛けて来る。そう確信する。
そして直感する。きっと今の炎では止められない。爆発魔法を使うしか無い。
しかし真っ直ぐには撃てない。クラウスは爆発魔法の切断を狙っているはずだ。
ならば狙うべきは地面。相手の足元、いや、手前側に叩きつける。自分には被害が及ばない程度に威力を調節して。
当然連射する。相手は速いのだから。手数で勝負する。
リーザは一瞬でそこまで考え、備えようとした。
しかし次の瞬間、
「!?」
再び開いた穴からそれは見えた。
クラウスが構えを変えている。戻している。
なぜ? どうして斬撃に不向きな構えに戻す?
まさか、私を突くつもりなのか?
リーザがそこまで考えた直後、クラウスはその通りに動いた。
左足で地を蹴りながら、右腕を伸ばす。
単純な動作であったが、リーザには見えなかった。
リーザにはただ光ったようにしか見えなかった。
光の正体は刀の先端から放たれた一筋の閃光。
閃光はリーザに届かなかったが、
「っ!?」
なぜか、リーザは少しのけ反った。まるで閃光に額を撃たれたかのように。
見えない衝撃波がリーザの額を打ったのでは無い。
リーザは反射的に避けようと、逃げようとしたのだ。得体の知れない何かに頭の中を犯される感覚から。
その様子からクラウスは確信した。
(手ごたえ……あり!)
クラウスは見ていた。
クラウスにとってそれはただの閃光では無かった。
言葉にするならば、それは見えない竜巻。
閃光を中心として、心の波が激しく輪を描いていた。
閃光は途中で掻き消えたが波は確実に届いた。
(我が願い、成就せり)
そしてこの瞬間、クラウスの心は喜びに打ち震えていた。
遂に私は見出したのだ。
アラン様にも出来ない、私だけの特別、神秘。
あの深い絶望を、貧民街で腐っていた頃の、あの暗く重い感覚を知っているからこそ成せる技! 私は見出した! 生み出したのだ!
(ならば――)
生み出したのならば名付けるべきだ。この特別に、特別だからこそ、名付けるべきだ。
絶望の太刀? いや、これは少しふさわしくない。絶望にも種類がある。もっと適切な言葉があるはずだ。
あの時、私は迷っていた。答えの出ない問いを己に繰り返していた。出口の無い迷路にはまっていた。
だから、
(名づけるならば――『無明剣』)
無明とは、迷いのことを指す。
しかしただの迷いでは無い。答えの見えない、答えを作れない迷いだ。いくら考えても脱出出来ない心の迷路のことだ。そしてこの無明を打ち破る知恵のことを智慧と呼ぶ。
師匠が使っていた、そして私に伝授された剣術の流派が生まれた国の言葉だ。その流派の名を頭につけて呼ぶならば、『水鏡流無明剣』となる。
「!」
瞬間、私は「はっ」となった。
水鏡流とは心を水とし、鏡とし、そして剣に映すことを極意とする流派だという。
ならばぴったりではないか。私はあの絶望を剣に映したのだから。私が経験した、私だけが知る絶望を。これは水鏡流をもとに私が編み出した技、我が奥義、ゆえに『水鏡流無明剣』!
(そうだ、だから、)
だから水鏡流は突きを基本にしているのだ。精神攻撃を一点に集中させるために!
なんという偶然。運命的だ。私が水鏡流を身につけたこと、そしてそれがアラン様に伝えられたこと、それまでの過程全てが。
「……う、ぅ雄雄雄ぉっっ!」
その感動が、雄たけびとなってクラウスの口から飛び出した。
しかし次の瞬間、
「!」
クラウスの目は驚きに見開いた。
なぜなら、台本が示したのだ。まだ終わってないと。
ケビンは尋常では無いクラウスの戦いぶりを少し離れたところから見ていた。
「……」
ケビンはその戦いぶりにあてられていた。
すぐに死ぬと思っていた。あんな化け物に立ち向かえるわけがないと。
今は違う。
小さく見えていたクラウスの存在感が大きくなってきている。
あの巨人に、あの怪物に迫る勢いで大きくなってきている。
「……」
ケビンの心は熱に帯び始めていた。
消沈していた闘志が目覚める。
芽生えたばかりのその闘志は、ケビンの心に小さな火を灯した。
「……を整えろ」
その小さな火が、つぶやきとなる。
不思議なことに、声にするというその行為が、ケビンの心の火を大きくした。
ケビンのつぶやきに、隣にいた兵士が反応する。
「隊長?」
部下が確認を求めると、ケビンはそれをはっきりと声に出した。
「隊列を整えろ! クラウス殿の援護に向かうぞ!」
◆◆◆
「次!」
叫びながら、刀を納め、すぐに引き抜く。
「次!」
叫び声が響く度、白刃がきらめく。
「次っ!」
走る線。何度も見た線。一寸の狂いも無く、同じ線。
「次ィッ!」
冷たいほどに冴えた理性から生まれる機械のような動き。精密さ。
「まだまだ!」
しかしその奥底は燃えるように熱く。
「まだだ! まだまだァッ!」
その炎の燃料は感動と敬意。
この女が自分をここまで引き上げてくれた。この戦いがなければ、自分はこんなに強くなれなかった。
この感覚、愛に近い。
だからこそ、この女に勝ちたい。
だからもっと力がいる。もっと強くならねばならない。
まだ足りない、だから、
「もっとだ! もっと来いッ!」
そう願う。懇願する。さらなる高みに自分を引き上げてほしいと。
決着のイメージ自体は既にある。
右足による最後の加速を使って居合いを叩き込むのだ。
問題はその好機をどうやって作るか。相討ちは望まない。
だから動きを止めたい。止められないまでも鈍らせたい。なんとかしてリーザに「強力な波」を叩き込みたい。
(しかし一体、どうすれば……?!)
その時、「りん」と剣が鳴ったような気がした。
いや、実際に音なんて出ていない。そんな気がしただけだ。
だが、なぜか、この錯覚がとても大切な意味を持っているような気が――
「!」
瞬間、心に再び浮かんだ思いつきに、クラウスは目を見開いた。
まさか、これも出来るのか。
剣に心を乗せて、相手に叩き込むことが出来るのか!?
そうだ。出来て当たり前だ。心と同じ波長で共振しているのだから!
しかし出来るとして、どんな波を乗せる? 「右」、それとも「左」?
いや、それよりもいいものがあるはずだ。方向などではない、心を乗せられるのだから、もっと強烈な――
(ん? 強烈な波とは、心に強く響くもの?)
ふと、気付いた。
(それはすなわち、強い感情?)
感情が人を動かすのであれば、逆も可能なのでは。
それに気付いた瞬間、クラウスは答えも見出した。
「……」
クラウスの目から光が消え始める。
クラウスは思い出していた。あの時の感覚を。
考えながら、淡々と手を動かす。
炎に出来る穴。それを通して、リーザはクラウスの変化に気がついた。
「……?!」
というよりも感じた。
ぞわりと、怖気がリーザの背中を駆け上がったのだ。
悪寒の正体を確かめるために、次の穴に目を凝らす。
(……何?)
そしてリーザは見た。再び感じた。
クラウスの剣に黒いものが纏わりついているような、そんな気がしたのだ。
(いや、それよりも、)
もっと恐ろしいものを見た。感じた。
クラウスに黒い霧が纏わりついているのを、大きな黒い影を背負っているのを、感じた。
(あれは、一体、何?)
疑問と畏れを目に滲ませながら、もう一度目を凝らす。
穴を通して、再びクラウスと視線が交錯する。
「!」
瞬間、リーザの体に緊張が走った。
クラウスの目に光が戻っていたのだ。
何か仕掛けて来る。そう確信する。
そして直感する。きっと今の炎では止められない。爆発魔法を使うしか無い。
しかし真っ直ぐには撃てない。クラウスは爆発魔法の切断を狙っているはずだ。
ならば狙うべきは地面。相手の足元、いや、手前側に叩きつける。自分には被害が及ばない程度に威力を調節して。
当然連射する。相手は速いのだから。手数で勝負する。
リーザは一瞬でそこまで考え、備えようとした。
しかし次の瞬間、
「!?」
再び開いた穴からそれは見えた。
クラウスが構えを変えている。戻している。
なぜ? どうして斬撃に不向きな構えに戻す?
まさか、私を突くつもりなのか?
リーザがそこまで考えた直後、クラウスはその通りに動いた。
左足で地を蹴りながら、右腕を伸ばす。
単純な動作であったが、リーザには見えなかった。
リーザにはただ光ったようにしか見えなかった。
光の正体は刀の先端から放たれた一筋の閃光。
閃光はリーザに届かなかったが、
「っ!?」
なぜか、リーザは少しのけ反った。まるで閃光に額を撃たれたかのように。
見えない衝撃波がリーザの額を打ったのでは無い。
リーザは反射的に避けようと、逃げようとしたのだ。得体の知れない何かに頭の中を犯される感覚から。
その様子からクラウスは確信した。
(手ごたえ……あり!)
クラウスは見ていた。
クラウスにとってそれはただの閃光では無かった。
言葉にするならば、それは見えない竜巻。
閃光を中心として、心の波が激しく輪を描いていた。
閃光は途中で掻き消えたが波は確実に届いた。
(我が願い、成就せり)
そしてこの瞬間、クラウスの心は喜びに打ち震えていた。
遂に私は見出したのだ。
アラン様にも出来ない、私だけの特別、神秘。
あの深い絶望を、貧民街で腐っていた頃の、あの暗く重い感覚を知っているからこそ成せる技! 私は見出した! 生み出したのだ!
(ならば――)
生み出したのならば名付けるべきだ。この特別に、特別だからこそ、名付けるべきだ。
絶望の太刀? いや、これは少しふさわしくない。絶望にも種類がある。もっと適切な言葉があるはずだ。
あの時、私は迷っていた。答えの出ない問いを己に繰り返していた。出口の無い迷路にはまっていた。
だから、
(名づけるならば――『無明剣』)
無明とは、迷いのことを指す。
しかしただの迷いでは無い。答えの見えない、答えを作れない迷いだ。いくら考えても脱出出来ない心の迷路のことだ。そしてこの無明を打ち破る知恵のことを智慧と呼ぶ。
師匠が使っていた、そして私に伝授された剣術の流派が生まれた国の言葉だ。その流派の名を頭につけて呼ぶならば、『水鏡流無明剣』となる。
「!」
瞬間、私は「はっ」となった。
水鏡流とは心を水とし、鏡とし、そして剣に映すことを極意とする流派だという。
ならばぴったりではないか。私はあの絶望を剣に映したのだから。私が経験した、私だけが知る絶望を。これは水鏡流をもとに私が編み出した技、我が奥義、ゆえに『水鏡流無明剣』!
(そうだ、だから、)
だから水鏡流は突きを基本にしているのだ。精神攻撃を一点に集中させるために!
なんという偶然。運命的だ。私が水鏡流を身につけたこと、そしてそれがアラン様に伝えられたこと、それまでの過程全てが。
「……う、ぅ雄雄雄ぉっっ!」
その感動が、雄たけびとなってクラウスの口から飛び出した。
しかし次の瞬間、
「!」
クラウスの目は驚きに見開いた。
なぜなら、台本が示したのだ。まだ終わってないと。
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