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第四章 神秘はさらに輝きを増し、呪いとなってアランを戦いの場に連れ戻す
第二十九話 奴隷の意地(5)
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◆◆◆
「!?」
リックの顔に僅かに驚きの色が浮かぶ。
炎の壁が、突如赤い竜巻に変わった。
円状に広がる炎の渦。距離を取る以外に回避する手段は無い。
にもかかわらず、リックはその場から動こうとせず、脇の下に引いた右手に魔力を込めた。
リックの狙い、それはこの赤い竜巻を強引に突破し、アンナの虚を突くことであった。
アンナはこの炎の渦を利用して距離を取り、仕切りなおすつもりだろう。
そうはさせない。体勢を整えられる前に決着をつける。
リックは息を鋭く吸い込み、右足を前に出しながら脇の下に引いていた右手を突き出した。
閃光が奔る。奥義による加速を乗せた光る拳。
だがそれだけでは無かった。その手の形は掌打であった。
リックは右手を前に出しながら手首をすばやく内側に捻り込んだ。
掌打に鋭い回転が加えられる。直後、その手から高速で回転する防御魔法のような、光る傘が放たれた。
それは、かつてクリスの炎を打ち破った「炎払い」という技であった。
だがあの時とは威力が違う。奥義によって目で追えないほどの速度の回転が加えられている。
赤い竜巻と炎払いがぶつかりあう。
リックが放った炎払いは竜巻を切り裂いていった。
順調、そう思った瞬間、光る傘の回転の勢いが弱まったように見えた。
それは気のせいでは無かった。回転の勢いは見る見るうちに弱まっていった。
もう限界だ。光る傘が竜巻に吹き飛ばされる。
その瞬間、リックは光る傘に向かって飛び込んだ。
弱弱しく回転する光る傘に向かって左拳を突き出す。
光る傘の回転が止まる。それよりも刹那早く、リックの左拳が叩きつけられた。
リックの光る左拳は弱った傘を引き裂くように打ち破った。
傘が消え、支えていた空洞が炎によって埋まり始める。それよりも早く、リックの体は竜巻の壁をくぐり抜けた。
まるで火の輪くぐり。命を賭けた曲芸であった。
だが、炎の壁を突破したリックの前にはさらなる脅威が待ち受けていた。
「!」
アンナが迎撃の姿勢を取っていたのだ。既に炎の鞭を放とうとしている。
読まれていた?! 回避、それとも防御?!
リックの本能は理性が提案した二つの案を却下し、もう一つの案を提示した。
リックはそれに従った。
奥義を使い、さらに前へ加速。
そして、アンナとリック、二人は同時に攻撃を放った。
アンナが燃える刀を振るい、リックが光る右拳を放つ。
直後、弧を描く炎の軌跡と、真っ直ぐな光る線が交差した。
拳を突き出した勢いのまま、リックの影がアンナの真横を通り抜ける。
そして数瞬の後、赤い竜巻は消え、二人の姿が大衆の前に露になった。
二人は背を向け合ったまま、静止していた。
リックは右肩から背中へ走る熱い痛みのせいで動けないでいた。まるで焼きごてで深くなぞられたかのような痛み。
(斬られた? いや、これは……)
浅い。痛みは強いが、深い傷では無い。
直後、背後から地を打ったような音が届く。
瞬間、確信。リックは胸に熱いものが湧き上がる感覚を覚えながら振り返った。
リックの瞳に地に膝をつくアンナの姿が映り込む。
アンナは右脇腹の少し上に手を当てていた。押さえる指の間から血が滲み出している。
確信は事実となり、リックはこみ上げてくる熱いものに突き動かされるまま、地を蹴った。
勝利は目の前。後はこの右拳を振りぬけば――
「!」
しかし直後、リックは足を止めた。
リックの目の前を光る物体が通り抜けたのだ。
光弾では無い。丸じゃ無い。三日月の形をしていた。
今のはまるで――そうだ、アンナが放った光刃だ。あれをそのまま小さくしたようなものだった。
光刃が飛んできた方向に視線を流す。
視界の隅に映り込む人影。足音が近い。敵は、先の光刃を放った者はもうすぐそこまで来ている。
視線の移動から刹那遅れて、体をその敵の方に向ける。
リックの瞳に敵の全容が映る。
それは――
「せえや!」
光る刃を袈裟に放つクラウスの姿であった。
「!」
反射的に地を蹴る。
直後、クラウスが放った袈裟斬りが、先ほどまでリックがいた空間を切り裂いた。
同時に、先と同様の光刃がクラウスの刀から放たれる。それは煌(きらめく)く粒子を含んだ風を生み、リックの頬を撫でた。振り下ろすように放たれた光刃はすぐ目の前の地面に着弾し、その場に細長い亀裂を作り出した。
反撃を――リックは身構えたが、クラウスは既に次の攻撃動作に移っていた。
奥義を使えばクラウスが刃を放つ前に割り込めるかもしれない。しかし、リックは様子を見ることにした。
クラウスは斜めに振り下ろす袈裟斬りから、真上に振り上げる攻撃へと動作を繋げた。
光刃が放たれるかもしれない。単純な後退で避けようとするのは危険だ。ゆえに、リックは先と同じように真横に回避行動を取った。
しかし、この時リックは気づいていなかった。クラウスの視線がリックの足元へ向いていたことを。
クラウスは見ていた。リックの足の動きを。
リックの足が地を蹴る。先と同じ勢いと足運び。ならば、移動先も先と同じはずだ。
クラウスは体の向きを変えつつ、振り上げていた手を止めた。
リックとクラウス、二人の視線が交錯する。
瞬間、リックの顔に驚きが浮かんだ。
クラウスが持つ刀の切っ先はリックの胸に突きつけられていた。
しかし何よりもリックを驚かせたのはその構え。
地に対し水平な剣。引き絞るように折り畳まれた腕。
見間違えようも無い。これはアランの構え。
先の振り上げはこの構えに繋げるための動作?! ならば本命は――
「!」
直後、一閃。
真っ直ぐな、閃光のような突きがリックの胸に向けて放たれた。
速い。普通の回避動作では間に合わない。
リックは奥義を使って背を反らしつつ、右手刀で刀を叩き払った。
「っう!」
リックの体に二つの痛みが走る。一つは背中。あまりに急な加速に、リックの背骨は悲鳴を上げた。
もう一つは刀を叩き払った右手刀。接触の際に斬られたようだ。
深く斬られた感覚。だが確認する暇は無い。今はそれよりも――
(好機!)
相手の懐は丸見えだ。剣から片手を離し、防御魔法を展開しようとしているようだが、それよりもこちらの反撃のほうが速い。
リックは再び奥義を使い、上半身を強引に起こした。
背骨が再び悲鳴を上げる。リックはそれを無視し、腰を鋭く捻った。
背中の痛みと引き換えに放たれる光の拳。
一発では無かった。恐ろしく速い連打であった。三本の閃光が走っただけにしか見えないほどの。
一撃目はクラウスの右胸骨に、二激目は防御魔法を展開しようと脇の下に引かれたクラウスの右肘に、三激目はクラウスが展開し始めた防御魔法を突き破って右頬に突き刺さった。
クラウスの頭の中に三つの骨が折れる音が響き、その身が後ろによろめく。
この時、クラウスの視線はアンナへと向けられていた。
アンナはまだ立ち上がっていない。
無念。彼女が逃げるまでの時間稼ぎすら出来ないとは。
リックが後ろに吹き飛ぶ自分へ向かって踏み込んでくるのが見える。
追撃が来る。先と同じか、それ以上の速さの攻撃が。
防げない。こちらが一手繰り出す間に、相手は五手動く。
ならば狙うは相打ち。捨て身の一撃を決めるしかない。
クラウスは覚悟を決め、
(武の神よ、力を――)
信じてもいない何かに祈った。
しかし、その何かはクラウスに力を与えなかった。
与える必要が無かったからだ。
「うおおおぉ!」
直後、二人の間に割って入る声。
リックは足を止め、声がした方向に視線を移した。
そこには盾を正面に構えて突っ込んでくるディーノの姿があった。
「!?」
リックの顔に僅かに驚きの色が浮かぶ。
炎の壁が、突如赤い竜巻に変わった。
円状に広がる炎の渦。距離を取る以外に回避する手段は無い。
にもかかわらず、リックはその場から動こうとせず、脇の下に引いた右手に魔力を込めた。
リックの狙い、それはこの赤い竜巻を強引に突破し、アンナの虚を突くことであった。
アンナはこの炎の渦を利用して距離を取り、仕切りなおすつもりだろう。
そうはさせない。体勢を整えられる前に決着をつける。
リックは息を鋭く吸い込み、右足を前に出しながら脇の下に引いていた右手を突き出した。
閃光が奔る。奥義による加速を乗せた光る拳。
だがそれだけでは無かった。その手の形は掌打であった。
リックは右手を前に出しながら手首をすばやく内側に捻り込んだ。
掌打に鋭い回転が加えられる。直後、その手から高速で回転する防御魔法のような、光る傘が放たれた。
それは、かつてクリスの炎を打ち破った「炎払い」という技であった。
だがあの時とは威力が違う。奥義によって目で追えないほどの速度の回転が加えられている。
赤い竜巻と炎払いがぶつかりあう。
リックが放った炎払いは竜巻を切り裂いていった。
順調、そう思った瞬間、光る傘の回転の勢いが弱まったように見えた。
それは気のせいでは無かった。回転の勢いは見る見るうちに弱まっていった。
もう限界だ。光る傘が竜巻に吹き飛ばされる。
その瞬間、リックは光る傘に向かって飛び込んだ。
弱弱しく回転する光る傘に向かって左拳を突き出す。
光る傘の回転が止まる。それよりも刹那早く、リックの左拳が叩きつけられた。
リックの光る左拳は弱った傘を引き裂くように打ち破った。
傘が消え、支えていた空洞が炎によって埋まり始める。それよりも早く、リックの体は竜巻の壁をくぐり抜けた。
まるで火の輪くぐり。命を賭けた曲芸であった。
だが、炎の壁を突破したリックの前にはさらなる脅威が待ち受けていた。
「!」
アンナが迎撃の姿勢を取っていたのだ。既に炎の鞭を放とうとしている。
読まれていた?! 回避、それとも防御?!
リックの本能は理性が提案した二つの案を却下し、もう一つの案を提示した。
リックはそれに従った。
奥義を使い、さらに前へ加速。
そして、アンナとリック、二人は同時に攻撃を放った。
アンナが燃える刀を振るい、リックが光る右拳を放つ。
直後、弧を描く炎の軌跡と、真っ直ぐな光る線が交差した。
拳を突き出した勢いのまま、リックの影がアンナの真横を通り抜ける。
そして数瞬の後、赤い竜巻は消え、二人の姿が大衆の前に露になった。
二人は背を向け合ったまま、静止していた。
リックは右肩から背中へ走る熱い痛みのせいで動けないでいた。まるで焼きごてで深くなぞられたかのような痛み。
(斬られた? いや、これは……)
浅い。痛みは強いが、深い傷では無い。
直後、背後から地を打ったような音が届く。
瞬間、確信。リックは胸に熱いものが湧き上がる感覚を覚えながら振り返った。
リックの瞳に地に膝をつくアンナの姿が映り込む。
アンナは右脇腹の少し上に手を当てていた。押さえる指の間から血が滲み出している。
確信は事実となり、リックはこみ上げてくる熱いものに突き動かされるまま、地を蹴った。
勝利は目の前。後はこの右拳を振りぬけば――
「!」
しかし直後、リックは足を止めた。
リックの目の前を光る物体が通り抜けたのだ。
光弾では無い。丸じゃ無い。三日月の形をしていた。
今のはまるで――そうだ、アンナが放った光刃だ。あれをそのまま小さくしたようなものだった。
光刃が飛んできた方向に視線を流す。
視界の隅に映り込む人影。足音が近い。敵は、先の光刃を放った者はもうすぐそこまで来ている。
視線の移動から刹那遅れて、体をその敵の方に向ける。
リックの瞳に敵の全容が映る。
それは――
「せえや!」
光る刃を袈裟に放つクラウスの姿であった。
「!」
反射的に地を蹴る。
直後、クラウスが放った袈裟斬りが、先ほどまでリックがいた空間を切り裂いた。
同時に、先と同様の光刃がクラウスの刀から放たれる。それは煌(きらめく)く粒子を含んだ風を生み、リックの頬を撫でた。振り下ろすように放たれた光刃はすぐ目の前の地面に着弾し、その場に細長い亀裂を作り出した。
反撃を――リックは身構えたが、クラウスは既に次の攻撃動作に移っていた。
奥義を使えばクラウスが刃を放つ前に割り込めるかもしれない。しかし、リックは様子を見ることにした。
クラウスは斜めに振り下ろす袈裟斬りから、真上に振り上げる攻撃へと動作を繋げた。
光刃が放たれるかもしれない。単純な後退で避けようとするのは危険だ。ゆえに、リックは先と同じように真横に回避行動を取った。
しかし、この時リックは気づいていなかった。クラウスの視線がリックの足元へ向いていたことを。
クラウスは見ていた。リックの足の動きを。
リックの足が地を蹴る。先と同じ勢いと足運び。ならば、移動先も先と同じはずだ。
クラウスは体の向きを変えつつ、振り上げていた手を止めた。
リックとクラウス、二人の視線が交錯する。
瞬間、リックの顔に驚きが浮かんだ。
クラウスが持つ刀の切っ先はリックの胸に突きつけられていた。
しかし何よりもリックを驚かせたのはその構え。
地に対し水平な剣。引き絞るように折り畳まれた腕。
見間違えようも無い。これはアランの構え。
先の振り上げはこの構えに繋げるための動作?! ならば本命は――
「!」
直後、一閃。
真っ直ぐな、閃光のような突きがリックの胸に向けて放たれた。
速い。普通の回避動作では間に合わない。
リックは奥義を使って背を反らしつつ、右手刀で刀を叩き払った。
「っう!」
リックの体に二つの痛みが走る。一つは背中。あまりに急な加速に、リックの背骨は悲鳴を上げた。
もう一つは刀を叩き払った右手刀。接触の際に斬られたようだ。
深く斬られた感覚。だが確認する暇は無い。今はそれよりも――
(好機!)
相手の懐は丸見えだ。剣から片手を離し、防御魔法を展開しようとしているようだが、それよりもこちらの反撃のほうが速い。
リックは再び奥義を使い、上半身を強引に起こした。
背骨が再び悲鳴を上げる。リックはそれを無視し、腰を鋭く捻った。
背中の痛みと引き換えに放たれる光の拳。
一発では無かった。恐ろしく速い連打であった。三本の閃光が走っただけにしか見えないほどの。
一撃目はクラウスの右胸骨に、二激目は防御魔法を展開しようと脇の下に引かれたクラウスの右肘に、三激目はクラウスが展開し始めた防御魔法を突き破って右頬に突き刺さった。
クラウスの頭の中に三つの骨が折れる音が響き、その身が後ろによろめく。
この時、クラウスの視線はアンナへと向けられていた。
アンナはまだ立ち上がっていない。
無念。彼女が逃げるまでの時間稼ぎすら出来ないとは。
リックが後ろに吹き飛ぶ自分へ向かって踏み込んでくるのが見える。
追撃が来る。先と同じか、それ以上の速さの攻撃が。
防げない。こちらが一手繰り出す間に、相手は五手動く。
ならば狙うは相打ち。捨て身の一撃を決めるしかない。
クラウスは覚悟を決め、
(武の神よ、力を――)
信じてもいない何かに祈った。
しかし、その何かはクラウスに力を与えなかった。
与える必要が無かったからだ。
「うおおおぉ!」
直後、二人の間に割って入る声。
リックは足を止め、声がした方向に視線を移した。
そこには盾を正面に構えて突っ込んでくるディーノの姿があった。
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