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最終章 そして戦士達は人類の未来のための戦いに挑む

第二十四話 神殺し、再び(18)

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   ◆◆◆

 シャロンとキーラ、そしてアルフレッドとデュラン達はルイスの指示に迅速に従った。
 銃弾が飛び交う前列に立ち、味方の後退を援護。
 乱立する木々を盾にしながら立ち回る。
 ゆえに部隊は後退しながら、より森が深い方へと踏み込んでいった。
 遮蔽が増えることで、シャロンとキーラはさらに有利になった。
 赤い槍の爆発魔法であれば、木々ごと敵をなぎ倒せるからだ。
 ヨグ=ソトースはそれを上空から眺めながら思念を響かせた。

“この戦いの主役が全員に前に立ち並んだようだな”

 ヨグ=ソトースは顔に三日月の笑みを作りながら続けて響かせた。

“では、こちらも切り札を前に出そう”

 そう響かせたあと、ヨグ=ソトースは地上への降下を開始。

「「「!」」」

 それを中央前列にいるルイスとアルフレッドとデュランは感じ取った。
 森のせいで見えないが、降りたヨグ=ソトースが何かに憑りついたのを。
 気配が膨らみ、近づいてくる。
 それに対して最初に口を開いたのはデュランであった。

「……これは手強いぞ」

 その警戒の声に弾かれるように、直後にルイスが叫んだ。

「大型のドラゴンを展開しろ! 急げ!」

 護衛の大型ドラゴンは既に十数体が頭上に展開されているが、念を押すための指示。
 アルフレッドは即座にその指示に応えた。
 三人の前で壁となっているナチャのさらに前、木々の上に乗る形で最大の巨大なドラゴンが展開される。
 その展開作業中に、アルフレッドは独り言のように響かせた。

(この気配、知っている……しかも二つ?)

 近づいてくる気配の中に、知っているものが二つあった。
 ドラゴンの完成とほぼ同時に、そのうちの一人が視界の奥に現れた。
 木々の奥であったが、光が差し込む隙間であったゆえにその姿ははっきりと見えた。
 だからアルフレッドは叫んだ。

「大神官!?」
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