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第二章 アリスは不思議の国にて待つ
第十五話 一つの象徴の終わり(1)
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◆◆◆
一つの象徴の終わり
◆◆◆
キーラの精神は追い詰められていた。
戦力の差は大きくなるばかり。戦況は不利になるばかり。
そして敵はさらに強力な新兵器を生み出し、とどめを刺しにやって来た。
キーラが愛するオレグはそれを止めるために決戦に向かうと言った。
キーラもついていこうとした。一緒に戦おうとした。
しかしオレグはそれを許さなかった。君は絶対に死んではダメな存在だから、魔法使いの象徴である君さえ生きていれば立て直せる可能性があるから、オレグはそう言って一人で死地に向かった。
そしてオレグは帰ってこず、キーラの運命は決まった。
それは逃亡。外国への亡命である。
これは有能な部下によって既に手はずされていた。
相手は西の大国。ゆえに確実な安全が保障される。
しかし一つ条件があった。
相手が指定する男と結婚し、子を生むことだ。
これはキーラにとって耐え難い条件であった。
キーラは一途であり、いまだ純情であった。
そんな弱っているキーラの前に悪魔は現れた。
捕えられたオレグの魂を見せつけながら囁いた。
我らと手を組めば愛する者と永遠に一緒にいられると。
それは人質を利用した脅迫にしか思えなかった。
されど、この悪魔と契約すれば己の運命を変えられるかもしれない、キーラはそう思った。そう思ってしまった。
一つの象徴の終わり
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キーラの精神は追い詰められていた。
戦力の差は大きくなるばかり。戦況は不利になるばかり。
そして敵はさらに強力な新兵器を生み出し、とどめを刺しにやって来た。
キーラが愛するオレグはそれを止めるために決戦に向かうと言った。
キーラもついていこうとした。一緒に戦おうとした。
しかしオレグはそれを許さなかった。君は絶対に死んではダメな存在だから、魔法使いの象徴である君さえ生きていれば立て直せる可能性があるから、オレグはそう言って一人で死地に向かった。
そしてオレグは帰ってこず、キーラの運命は決まった。
それは逃亡。外国への亡命である。
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しかし一つ条件があった。
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