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第一章 火蓋を切って新たな時代への狼煙を上げよ
第一話 魔王討伐作戦開始(1)
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◆◆◆
魔王討伐作戦開始
◆◆◆
魔王の城を目指して雪原を進むシャロン達。
だが、その足はいくつかの街の横を通り過ぎた頃に止まった。
「……」
先頭のシャロンは感じ取っていた。
敵の部隊が前方から接近しているのを。
これに、斜め後ろにいるサイラスは彼女と肩を並べるように前に出ながら口を開いた。
「思ったより早いな」
彼もまた感じ取っていた。
ゆえにサイラスは言葉を続けた。
「……部隊を三つに分け始めたようだ。どうする? 左右や背後を取られると厄介だぞ」
長い行軍のせいで部隊は蟻の行列のように伸びきっている。早めに決断しなければ迎撃の陣形を組むのが間に合わない。
そして『感じ取る』という点において、シャロンよりも優秀な彼はさらに付け加えた。
「分割したせいで正面の部隊は数をかなり減らしている。正面突破は容易だろう。だが、その奥には編成を終えつつある魔王軍の本隊が待ち構えている」
出来るだけ良い形で魔王に挑みたい、その気持ちが強かったゆえにシャロンの答えは決まっていた。
「……ならば、ここで迎え撃ちましょう」
◆◆◆
そしてしばらくして両軍は白い舞台の上で対峙した。
双方とも、部隊を中央、左翼、右翼の三つに分けている。
だが双方には違いがあった。
シャロンの部隊には最前列に大盾兵が配置されているが、敵にはいない。
それはつまり、敵が全て「魔法使い」であるということ。
さらにシャロン達は寄り添っているが、相手の右翼と左翼はシャロン達を挟み込むために中央から離れている。
そして敵の右翼の姿は見えない。
「……」
だがシャロンは感じ取れていた。
左手に広がる針葉樹林の中に身を潜めているのを。
そして敵はその森の中の部隊の速度に合わせるように、じりじりと間合いを詰めて来ていた。
このままだと挟撃され、最悪包囲される。
が、
「……」
シャロンはそのことに対して恐れを抱いていなかった。
シャロンが危惧していたことはただ一つ。
木々を盾にされたら厄介だ、ということだけであった。
ゆえにシャロンは、
「全隊、右に移動!」
森から距離を取る指示を出した。
シャロンが戦闘開始前に発した声はそれただ一つ。
そして戦いは、
「来るわよ! 全隊、迎撃体勢!」
森に潜んでいた部隊が飛び出したのと同時に始まった。
森から出てきた敵右翼に対して左翼が立ち向かい、接近してくる敵左翼の方に右翼が向き直る。
そして先に射撃の準備を始めたのは左翼の銃兵達であった。
火薬と弾を銃口から流し入れ、さらに棒を差し込んで押し詰める。
簡素な照準器のそばに取り付けられている、火皿と呼ばれている装置のふたを開け、そこにも火薬を入れる。
この火皿から伸びる細い空洞は銃身の底と繋がっており、弾と共に押し込まれた火薬に熱を伝える役割を果たす。
そして射手はふたを閉じ直し、点火のためのもう一つの重要な装置の準備にかかった。
既に着火させて片手に持っていた細く短い縄を「火挟み」と呼ばれる部品に取り付ける。
ここまでの所要時間、およそ二十秒。全員ほぼ同じ。
その時間を体感で皆知っているゆえに、
「構え!」
流れるように、直後に響いた隊長の声に射手達は応じた。
閉じた火蓋を開き、目標を定める。
狙いは命中率の高い胴体。
後は引き金を引くだけ。それで火縄が火皿に押し付けられて弾が発射される。
そして各部隊の隊長は全射手の狙いが定まった頃を見計らい、ある者は感じ取り、
「「「撃て!」」」
少し遅れた開戦の合図のように、文字通り火蓋を切っておとした。
鼓膜が破れそうな音量で、銃声が重なって響き渡る。
これに対し、敵は『防御魔法』を展開。
それは手から広がる光の傘。魔法使いの基本的な自衛手段。
鈍く輝く重さの無い盾であり、様々な攻撃を受け流し、時に弾き返す。
が、放たれた弾丸はその盾に容易に穴を開けた。
盾の内部に詰まっている光の粒子とぶつかりながら突き抜ける。
その様はまるで星々が眩く爆発したかのようであり、単純に美しかったが、
「ぐぅっ!?」「あぅっ!」
直後に響いた敵兵達の悲鳴が、その芸術性に残酷さを加えた。
胴体に出来た蛇口から流れ落ちた赤い液体が、単色の雪原に彩りを加える。
「「「!?」」」
これに後続の敵兵達の多くが足を止めた。
防御魔法を貫通した? まったく見えなかった?!
そんな驚きが迷いと恐怖となって足を止めた敵兵達の顔に滲む。
だが、そのような感情を抱かぬ者達がいた。
「怯むな!」「距離を詰めろ!」
勇気ある者達が前に出る。
その行動は正解だった。
火縄銃の装填は遅い。
火縄の装着は既に出来ているため動作量が減っているが、それでも次弾発射まで十五秒。
勇気ある者達はその十分な時間を使い、有効射程内に入ると同時に、
「撃て!」
輝く手の平を突き出し、光る弾を放った。
光魔法による光弾。魔法使いの基本的な攻撃手段。
されどその数は不十分であり、密度もまばら。
電撃に似た光魔法の炸裂音が響き渡るが、前列の大盾兵達はびくともしない。
そしてその音が鳴り止んだ直後、
「撃ち返せ!」
反撃の銃弾が勇気ある者達を襲った。
「がああっ!」「うっ!」
悲鳴が銃声の中に掻き消え、蜂の巣にされた体から赤い花が咲き開く。
そして勇気ある者達は全員等しくその場に崩れ落ち、雪原を赤く染めた。
「……!」
後ろからその様を見ていた兵士が声を詰まらせる。
そしてその足は後ろに下がりかけていたが、
「まともにぶつかるな! 予定通り回り込め!」
新たに芽生え始めた恐怖の感情を無理矢理ねじ伏せんと、誰かが直後に声を上げた。
これに足を止めていた者達は反射的に従った。
相手の背後を取ろうと、回り込みを仕掛ける。
だが、その移動は銃兵達の目から見て機敏さに欠けていた。
足が同時に下がっているからだ。距離を取りながらの旋回。ゆえに遅い。
ゆえに銃兵の指揮官は声を上げた。
「隊列を回転させながら、前進射撃!」
指示の直後に三度目の銃声が鳴り響く。
そして前進しながら次弾を装填し、四度目の射撃。
銃声と共に赤いしみが白い絨毯の上に増えていく。
銃声が響くたびに刃こぼれするように隊列が崩れていく。
そして何度目か数え忘れるほどの銃声が響き終わる頃には、敵の足の動きは包囲では無く、完全に撤退のそれになっていた。
相手の火力に一方的に押し返されている。
そしてそれは反対側の左翼の部隊も同じであった。
やはり、シャロンの右翼部隊に押し返されている。
ゆえに両部隊は中央の方に視線を向けたが、
「ここまでだ! 全軍撤退!」
もっと酷い状況であった中央の部隊は早々に退却の指示を出した。
雪原にその声が響き渡った直後、隊列はその形を失い散らばっていった。
シャロンはその離れていく背を見つめていたが、
「……」
勝利の実感は無かった。
その理由を隣にいるサイラスが心の中で響かせていた。
(不利と見るや即座に撤退か。やはり、この戦いは相手の戦力を見るためだけのものだったか)
予想出来ていたことだった。ゆえに、サイラスは既にこの偵察の影響について思考を巡らせていた。
(恐らく次が本番。やつらが合流した魔王軍本隊との決戦。この武器の弱点はもう見抜かれているだろう。次は何か対策してくるはずだ)
それはシャロンも分かっていることだった。
だからシャロンは手の内を温存していた。
ゆえにシャロンの表情は静かであった。
次は出し惜しみする必要は無い、そんな思いがぞくぞくとした小さな震えとなってシャロンの体を昇ったが、それは寒さによる震えの中に紛れ、顔に表れることも無かった。
魔王討伐作戦開始
◆◆◆
魔王の城を目指して雪原を進むシャロン達。
だが、その足はいくつかの街の横を通り過ぎた頃に止まった。
「……」
先頭のシャロンは感じ取っていた。
敵の部隊が前方から接近しているのを。
これに、斜め後ろにいるサイラスは彼女と肩を並べるように前に出ながら口を開いた。
「思ったより早いな」
彼もまた感じ取っていた。
ゆえにサイラスは言葉を続けた。
「……部隊を三つに分け始めたようだ。どうする? 左右や背後を取られると厄介だぞ」
長い行軍のせいで部隊は蟻の行列のように伸びきっている。早めに決断しなければ迎撃の陣形を組むのが間に合わない。
そして『感じ取る』という点において、シャロンよりも優秀な彼はさらに付け加えた。
「分割したせいで正面の部隊は数をかなり減らしている。正面突破は容易だろう。だが、その奥には編成を終えつつある魔王軍の本隊が待ち構えている」
出来るだけ良い形で魔王に挑みたい、その気持ちが強かったゆえにシャロンの答えは決まっていた。
「……ならば、ここで迎え撃ちましょう」
◆◆◆
そしてしばらくして両軍は白い舞台の上で対峙した。
双方とも、部隊を中央、左翼、右翼の三つに分けている。
だが双方には違いがあった。
シャロンの部隊には最前列に大盾兵が配置されているが、敵にはいない。
それはつまり、敵が全て「魔法使い」であるということ。
さらにシャロン達は寄り添っているが、相手の右翼と左翼はシャロン達を挟み込むために中央から離れている。
そして敵の右翼の姿は見えない。
「……」
だがシャロンは感じ取れていた。
左手に広がる針葉樹林の中に身を潜めているのを。
そして敵はその森の中の部隊の速度に合わせるように、じりじりと間合いを詰めて来ていた。
このままだと挟撃され、最悪包囲される。
が、
「……」
シャロンはそのことに対して恐れを抱いていなかった。
シャロンが危惧していたことはただ一つ。
木々を盾にされたら厄介だ、ということだけであった。
ゆえにシャロンは、
「全隊、右に移動!」
森から距離を取る指示を出した。
シャロンが戦闘開始前に発した声はそれただ一つ。
そして戦いは、
「来るわよ! 全隊、迎撃体勢!」
森に潜んでいた部隊が飛び出したのと同時に始まった。
森から出てきた敵右翼に対して左翼が立ち向かい、接近してくる敵左翼の方に右翼が向き直る。
そして先に射撃の準備を始めたのは左翼の銃兵達であった。
火薬と弾を銃口から流し入れ、さらに棒を差し込んで押し詰める。
簡素な照準器のそばに取り付けられている、火皿と呼ばれている装置のふたを開け、そこにも火薬を入れる。
この火皿から伸びる細い空洞は銃身の底と繋がっており、弾と共に押し込まれた火薬に熱を伝える役割を果たす。
そして射手はふたを閉じ直し、点火のためのもう一つの重要な装置の準備にかかった。
既に着火させて片手に持っていた細く短い縄を「火挟み」と呼ばれる部品に取り付ける。
ここまでの所要時間、およそ二十秒。全員ほぼ同じ。
その時間を体感で皆知っているゆえに、
「構え!」
流れるように、直後に響いた隊長の声に射手達は応じた。
閉じた火蓋を開き、目標を定める。
狙いは命中率の高い胴体。
後は引き金を引くだけ。それで火縄が火皿に押し付けられて弾が発射される。
そして各部隊の隊長は全射手の狙いが定まった頃を見計らい、ある者は感じ取り、
「「「撃て!」」」
少し遅れた開戦の合図のように、文字通り火蓋を切っておとした。
鼓膜が破れそうな音量で、銃声が重なって響き渡る。
これに対し、敵は『防御魔法』を展開。
それは手から広がる光の傘。魔法使いの基本的な自衛手段。
鈍く輝く重さの無い盾であり、様々な攻撃を受け流し、時に弾き返す。
が、放たれた弾丸はその盾に容易に穴を開けた。
盾の内部に詰まっている光の粒子とぶつかりながら突き抜ける。
その様はまるで星々が眩く爆発したかのようであり、単純に美しかったが、
「ぐぅっ!?」「あぅっ!」
直後に響いた敵兵達の悲鳴が、その芸術性に残酷さを加えた。
胴体に出来た蛇口から流れ落ちた赤い液体が、単色の雪原に彩りを加える。
「「「!?」」」
これに後続の敵兵達の多くが足を止めた。
防御魔法を貫通した? まったく見えなかった?!
そんな驚きが迷いと恐怖となって足を止めた敵兵達の顔に滲む。
だが、そのような感情を抱かぬ者達がいた。
「怯むな!」「距離を詰めろ!」
勇気ある者達が前に出る。
その行動は正解だった。
火縄銃の装填は遅い。
火縄の装着は既に出来ているため動作量が減っているが、それでも次弾発射まで十五秒。
勇気ある者達はその十分な時間を使い、有効射程内に入ると同時に、
「撃て!」
輝く手の平を突き出し、光る弾を放った。
光魔法による光弾。魔法使いの基本的な攻撃手段。
されどその数は不十分であり、密度もまばら。
電撃に似た光魔法の炸裂音が響き渡るが、前列の大盾兵達はびくともしない。
そしてその音が鳴り止んだ直後、
「撃ち返せ!」
反撃の銃弾が勇気ある者達を襲った。
「がああっ!」「うっ!」
悲鳴が銃声の中に掻き消え、蜂の巣にされた体から赤い花が咲き開く。
そして勇気ある者達は全員等しくその場に崩れ落ち、雪原を赤く染めた。
「……!」
後ろからその様を見ていた兵士が声を詰まらせる。
そしてその足は後ろに下がりかけていたが、
「まともにぶつかるな! 予定通り回り込め!」
新たに芽生え始めた恐怖の感情を無理矢理ねじ伏せんと、誰かが直後に声を上げた。
これに足を止めていた者達は反射的に従った。
相手の背後を取ろうと、回り込みを仕掛ける。
だが、その移動は銃兵達の目から見て機敏さに欠けていた。
足が同時に下がっているからだ。距離を取りながらの旋回。ゆえに遅い。
ゆえに銃兵の指揮官は声を上げた。
「隊列を回転させながら、前進射撃!」
指示の直後に三度目の銃声が鳴り響く。
そして前進しながら次弾を装填し、四度目の射撃。
銃声と共に赤いしみが白い絨毯の上に増えていく。
銃声が響くたびに刃こぼれするように隊列が崩れていく。
そして何度目か数え忘れるほどの銃声が響き終わる頃には、敵の足の動きは包囲では無く、完全に撤退のそれになっていた。
相手の火力に一方的に押し返されている。
そしてそれは反対側の左翼の部隊も同じであった。
やはり、シャロンの右翼部隊に押し返されている。
ゆえに両部隊は中央の方に視線を向けたが、
「ここまでだ! 全軍撤退!」
もっと酷い状況であった中央の部隊は早々に退却の指示を出した。
雪原にその声が響き渡った直後、隊列はその形を失い散らばっていった。
シャロンはその離れていく背を見つめていたが、
「……」
勝利の実感は無かった。
その理由を隣にいるサイラスが心の中で響かせていた。
(不利と見るや即座に撤退か。やはり、この戦いは相手の戦力を見るためだけのものだったか)
予想出来ていたことだった。ゆえに、サイラスは既にこの偵察の影響について思考を巡らせていた。
(恐らく次が本番。やつらが合流した魔王軍本隊との決戦。この武器の弱点はもう見抜かれているだろう。次は何か対策してくるはずだ)
それはシャロンも分かっていることだった。
だからシャロンは手の内を温存していた。
ゆえにシャロンの表情は静かであった。
次は出し惜しみする必要は無い、そんな思いがぞくぞくとした小さな震えとなってシャロンの体を昇ったが、それは寒さによる震えの中に紛れ、顔に表れることも無かった。
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