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Ep4 真相の章(3)

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 見せてもらったそれは、よくある日記ブログだった。
 料理がおいしかった、などというよくある感想が書かれている。
 まさか、友人はこれだけを参考にしたのだろうか、そう思ったあなたは自分の携帯で調べることにした。
 ペンションの名前で検索する。
 ペンションのホームページがトップに表示され、以下には先のと似たような日記ブログなどが並んで表示された。
 その中に一つ、気になるものがあった。
 あなたは早速その日記ブログにアクセスした。
 ページのタイトルは、「あの有名人も来たペンションにわたしも泊まってみた」だ。
 そして表示された内容は、まさにあなたが期待した通りのものであった。
 ページには、食堂にかけられていたあの写真が紹介されていた。
 その写真の下には文章でこう書かれていた。

“あの俳優とオーナーのツーショット! 当然サイン入り!”

 やはりこの男は俳優だった。
 しかし今はそんなことはどうでもよかった。
 オーナー? この老婆がオーナーなのか?
 じゃああの料理が下手な男は誰だ?
 気になったあなたは、さらなる情報を得るため、ページを読み漁った。
 すると幸いなことに、同じページからもう一つの重要な情報を得ることができた。

“オーナーであるおばあさんは早くに夫を亡くしており、たった一人でこのペンションを経営しています”

 その一文から、あの男の怪しさがさらに増した。
 だからあなたは早速その情報を友人と共有した。

「おいおい、じゃああの男は誰なんだよ」

 あなたとまったく同じ疑問を友人が言葉にする。
 そして友人は一つ気付いたことがあった。

「あ、そういえば」

 それはここに来た時のことだった。

「駐車場には他に『二台』停まってたよな? 一つはあの男の車だとして、もう一台は誰のものだ?」
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