40 / 55
Ep4 真相の章(3)
しおりを挟む
見せてもらったそれは、よくある日記ブログだった。
料理がおいしかった、などというよくある感想が書かれている。
まさか、友人はこれだけを参考にしたのだろうか、そう思ったあなたは自分の携帯で調べることにした。
ペンションの名前で検索する。
ペンションのホームページがトップに表示され、以下には先のと似たような日記ブログなどが並んで表示された。
その中に一つ、気になるものがあった。
あなたは早速その日記ブログにアクセスした。
ページのタイトルは、「あの有名人も来たペンションにわたしも泊まってみた」だ。
そして表示された内容は、まさにあなたが期待した通りのものであった。
ページには、食堂にかけられていたあの写真が紹介されていた。
その写真の下には文章でこう書かれていた。
“あの俳優とオーナーのツーショット! 当然サイン入り!”
やはりこの男は俳優だった。
しかし今はそんなことはどうでもよかった。
オーナー? この老婆がオーナーなのか?
じゃああの料理が下手な男は誰だ?
気になったあなたは、さらなる情報を得るため、ページを読み漁った。
すると幸いなことに、同じページからもう一つの重要な情報を得ることができた。
“オーナーであるおばあさんは早くに夫を亡くしており、たった一人でこのペンションを経営しています”
その一文から、あの男の怪しさがさらに増した。
だからあなたは早速その情報を友人と共有した。
「おいおい、じゃああの男は誰なんだよ」
あなたとまったく同じ疑問を友人が言葉にする。
そして友人は一つ気付いたことがあった。
「あ、そういえば」
それはここに来た時のことだった。
「駐車場には他に『二台』停まってたよな? 一つはあの男の車だとして、もう一台は誰のものだ?」
料理がおいしかった、などというよくある感想が書かれている。
まさか、友人はこれだけを参考にしたのだろうか、そう思ったあなたは自分の携帯で調べることにした。
ペンションの名前で検索する。
ペンションのホームページがトップに表示され、以下には先のと似たような日記ブログなどが並んで表示された。
その中に一つ、気になるものがあった。
あなたは早速その日記ブログにアクセスした。
ページのタイトルは、「あの有名人も来たペンションにわたしも泊まってみた」だ。
そして表示された内容は、まさにあなたが期待した通りのものであった。
ページには、食堂にかけられていたあの写真が紹介されていた。
その写真の下には文章でこう書かれていた。
“あの俳優とオーナーのツーショット! 当然サイン入り!”
やはりこの男は俳優だった。
しかし今はそんなことはどうでもよかった。
オーナー? この老婆がオーナーなのか?
じゃああの料理が下手な男は誰だ?
気になったあなたは、さらなる情報を得るため、ページを読み漁った。
すると幸いなことに、同じページからもう一つの重要な情報を得ることができた。
“オーナーであるおばあさんは早くに夫を亡くしており、たった一人でこのペンションを経営しています”
その一文から、あの男の怪しさがさらに増した。
だからあなたは早速その情報を友人と共有した。
「おいおい、じゃああの男は誰なんだよ」
あなたとまったく同じ疑問を友人が言葉にする。
そして友人は一つ気付いたことがあった。
「あ、そういえば」
それはここに来た時のことだった。
「駐車場には他に『二台』停まってたよな? 一つはあの男の車だとして、もう一台は誰のものだ?」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
AstiMaitrise
椎奈ゆい
ホラー
少女が立ち向かうのは呪いか、大衆か、支配者か______
”学校の西門を通った者は祟りに遭う”
20年前の事件をきっかけに始まった祟りの噂。壇ノ浦学園では西門を通るのを固く禁じる”掟”の元、生徒会が厳しく取り締まっていた。
そんな中、転校生の平等院霊否は偶然にも掟を破ってしまう。
祟りの真相と学園の謎を解き明かすべく、霊否たちの戦いが始まる———!
Mパーキングの幽霊
色白ゆうじろう
ホラー
怪異調査ものです。
グロなし
とある高速道路上で頻発する死亡事故
「Mパーキングエリア」というパーキングエリアにおいて、どこからか現れる「頭の小さな男」と会話をした後、必ず事故死をするという噂が広まる。
その「頭の小さな男」をドライバーたちは『Mパーキングの幽霊』と呼んだ。
あまりの死亡事故の連続性に、怪異調査エージェントと助っ人のオカルト作家が調査に乗り出すが…
それ、しってるよ。
eden
ホラー
それ、しってるよ――――。
高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。
その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。
何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。
璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――?
秘密を暴くことは、秘密を握られること。
事実は記憶の中に、真実は心の中に。
宵闇に赤く花火は咲く
護武 倫太郎
ホラー
私、コトネは花火が好きな普通の中学生。夜空に満開の花が咲き誇るあの光景が大好き。でも、どうして私はこんな目に遭わなくちゃ行けないんだろう。上杉くんと一緒に夏祭りに行っただけなのに。
夏祭りを境に崩れだした日常。そして、真っ赤な花火が宵闇に咲く。
追っかけ
山吹
ホラー
小説を書いてみよう!という流れになって友達にどんなジャンルにしたらいいか聞いたらホラーがいいと言われたので生まれた作品です。ご愛読ありがとうございました。先生の次回作にご期待ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる