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Ep4 真相の章(2)
しおりを挟む◆◆◆
中に入ると、オーナーは二人にペンションの案内を始めた。
その時、あなたの意識は食堂の壁に掛けられていたある一枚の写真に釘付けになった。
初老の女性と中年の男性が写った写真だ。
中年の男性のほうには見覚えがあった。
なにかの番組で見たことがある。ような気がする。
それっぽいサインまで入っているし、きっと俳優かなにかだろう。
友人が言った通り、ここは知る人ぞ知るって感じのところなのかもしれない。
しかしこの初老の女性は誰だろう?
この人も女優かなにかなのだろうか? それにしてはサインは一人分しか書かれていないようだが。
いや、もしかして二人はコンビなのか? これはコンビ名?
……まあ、どうでもいいか。
そう思ったあなたはオーナーの案内のほうに意識を戻した。
◆◆◆
そしてあなたは友人と広間で映画を楽しんだ後、夕食を食べ、客室に戻ってきた。
ここならたぶん聞こえない。だから早速あなたは正直な感想を述べた。
酷くない? と。
これには友人も同意せざるを得なかった。
まるで今日始めて料理した素人が作ったような味だった。
だからあなたは尋ねた。
ここって、料理がおいしいことで評判だったのでは? と。
これに友人は答えた。
「ブログにはそう書いてあったんだけどなあ。騙されたのかなあ」
あなたはそれを確認するために尋ねた。
そのブログ、ちょっと見せてよ、と。
友人は携帯を操作し、そのブログにアクセスした。
「ほら、ここだ。このページだ」
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