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Ep1 あなたひとりの章(13)
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部屋に戻ってきたあなたは携帯で友人に連絡を取ろうとした。
「……」
しかしあなたの口が開くことは無かった。
友人が通話に出ないのだ。
どうしたんだ一体、不安になったあなたはしつこく掛け直したが無駄であった。
もしかして事故かなにか、友人の身になにかあったのだろうか? あなたはそう思った。
だが、その不安が正解であったとしても、今の自分にこれ以上出来ることがあるだろうか?
警察に電話する? あなたは一瞬そう思ったが、まだそんな大げさな判断をくだすほどでは無いと考え、携帯を充電器に戻した。
さて、じゃあどうしよう? あなたは思案した。
この部屋で二人の帰りを待つ? ベッドの上で携帯をいじりながらダラダラする?
それは悪く無いように思えたが、一瞬のことだった。
どうしても神棚が気になって仕方が無いのだ。
広間にもあるが、あそこのはソファーの上にあるので、座っているだけなら見えない。
しかしここのは違う。
神棚をできるだけ意識に入れたくない、そう思ったあなたは広間のほうに戻ることにした。
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