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第七話 ふわふわであまあま(4)

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   ◆◆◆

 うわさにはなったが、それ以上のことにはならなかった。
 わたしは何を聞かれても否定した。彼もそうしてくれた。
 そして決定的な証拠は何も無い。現場を押さえられていないから大丈夫なのだ、わたしはそう思い込むようにしていた。あれが決定的な現場だったのでは? とは考えないようにしていた。
 だから、うわさになったことで実害は特に無かった。これからも無い、わたしはそう思っていた。
 しかしそれは残念ながら間違いだった。
 うわさが部活にまで届いてしまったのだ。 
 そして起きて当然のことが起きてしまった。
 わたしに告白した先輩の態度が変わってしまったのだ。
 少し冷たくなった、という感じ。
 だから部活動に支障が出るようなことは無かったが、やはり気まずかった。
 たしかに、彼に嫉妬しても不思議では無い。彼はテニス部に在籍していたのだからなおさらだろう。
 だからわたしも部活をやめることにした。
 テニスに未練は無かった。そもそも、先輩に誘われなければ入ることは無かったと思う。
 それに今のわたしには部活よりも大事なことが、時間を割きたいことがあった。
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