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第二部 魔法学校の教師
悪夢から覚めて
しおりを挟む……何とも、後味の悪い夢だった。
「それでよかったのかよ。マグ……」
微睡みの中に一人呟く。
目は覚めたが体がやたらと熱くて重い。
直前までみていた悪夢のせいだと思う。
それは過去のマグとスーの姿を再生した短い動画の中に入り込む夢で、俺とは違うマグがそこにいて、俺の知らない幼いスーとその母親のファリーという大きな竜がいた。
マグは鍵の掛かった部屋の向こうで、親しげにファリーと再会を楽しんでいたが、やがてファリーが腹を抉る大怪我をしていたことがわかる。
その怪我は誰かにつけられたものではなく、ファリー自身が自分の子であるスーに自分の肉を分け与えて育てていたことによるものだった。
事実を知ったマグはファリーを助けようとはせず、スーを抱えて彼女のもとを去った。
どうしてマグは何もせずに彼女を見殺したのだろう。
辛そうにはしていたが、彼女を助ける魔法も使わず、彼女の体を労り看取ることもせず、背を向けてしまったのは何故だろう。
そもそも、あの部屋は一体何処で、どうしてファリーは密室に囚われていたのだろう。
それからのマグは、スー自身が言っていたようにファリーに代わり持ち帰ったスーを育成したのだろうか。
それについては、つい最近までのことだろうし、ビアフランカやスー自身に聞いてみてもよさそうだ。
もしかしたら今見た悪夢だって、夢は夢。
現実にあったことだなんて確証はない。
例えばこれがフィクションの中ならば、過去の夢や未来の夢が物語を左右する話なんていくらでもある。
しかしこれは飛行機の中で延々と流れている安い映画のように、途中で見初めてもわかるものではなくて。
(……とりあえず、顔を洗おう)
考えていても先が見えないし、疑ったところできりがない。
「……んっ」
上体を起こしてベッドを立とうとしたが、俺の上に何かが乗っていて体が動かせない。
金縛りにあったように首の下が持ち上がらない。何故だ。
夢のショックとはもう決別しただろう。
しきれていなくてもこの話は一旦おしまいにして、無理矢理にでも新たな一日の明るい朝日を浴びに行こうではないか俺よ。マグの体はまだ何か言い足りないというのか。
「…………え?」
上掛けを捲ると、温もりと重さの正体、スーが俺の胸にぴったりと顔を寄せて眠っていた。
それも一糸纏わぬ生まれたままの、無防備でだらしのないお姿で。
「う、うわぁぁっ?!」
「ほへぇっ?!」
俺は驚きのあまり声を大にして飛び起きる。
よくもまぁ寝起き一発目から盛大に叫べたものだ。すごいぞ俺のデシベル一等賞だな。
俺の体が飛び上がると、体を投げ出されスーもびっくりして目を覚ました。
「せ、せんせ……?! お、おは……? おはよう?」
「スー! お前っ! どうして裸で俺のベッドにいるんだよ?!」
最悪な目覚めからの大胆な急接近。
一体全体どういうわけでスーは俺の胸で寝ていたんだ。
声の音量ゲージを大のまま、思ったままを彼女に尋ねる。
「ど、どうしてって……、だって、昔はそうやって寝てたじゃない?」
「その昔って、どれだけ小さい頃の話をしてるんだ?!」
スーはレストランで初めて俺が顔を見て質問したときと同じように、当然といった顔で目をぱちくりさせて答えた。
しかし、彼女の常識は俺の人間としての理性に刺激が強い裏切りをきかせるので、すかさず言い返さざるをえない。
「うぅ……先生のお布団、あったかくて落ち着くんだもん……」
頬を膨らまして寂しげにする彼女に、突き放すような言葉を投げたことを少し後悔した。
昨日のことを思い出してみれば、スーにとってのこの落ち着くという台詞にはちゃんと意味が籠っている。
大切な人が帰ってきた喜びの直後に、悪い騎士に拐われ怖い目にあったことや、一日の終わりに大切な人に告白したこと。
それは一日経過したくらいで忘れられるような出来事ではなかっただろう。
夢の中のことでさえ俺の頭を離れないのに、実際に危険な目にあった彼女の気持ちを考えないなんて。
俺はスーの気を考えずに突き飛ばしてしまったことを謝らなくてはならない。
明るい笑顔で誤魔化してはいるが、彼女は相当傷付いたはずだ。
「スー……ごめん」
「……いいよ。じゃあ先生、また明日も一緒に寝てくれる?」
「わかった。ただし服はちゃんと着るんだ。あと、許可なく俺の布団に入らないことを約束してくれ」
「はぁい」
彼女は不満そうに長い髪を指でくるくる巻き取りながら、脱ぎ捨てられた絹の服を片足で手繰り寄せた。
崩れた正座の形で座っている少女の細足の動きを見ていて、ふと俺は夢の中で確かめたかったことを思い出した。
正確には、思い出さなくてもいいことを思い出してしまった。
「な、なぁ、スー……お前たちドラゴンって、番が出来るまで雌雄が無いって話、本当なのか……?」
知るのが恐ろしいが、スーが裸の今なら夢の中で彼女の母親がマグに言っていたことが事実かどうかわかる。
「先生……もしかしてボクのこと、思い出してくれたの?」
スーは俺のいやしい興味に、調子の外れた歓喜で迎えてくれた。
彼女にとっては内容がどうであれ、自分の大切な先生が自分のことに興味を持ってくれたことが嬉しくてたまらないんだろう。
「そうだよ! だからボクらは恋をして、立派な大人になっていくの。大事な人と一緒にいられるように、相手に合わせて自分の性別を選ぶんだって。ビアフランカ先生と読んだ本に書いてあったんだ」
えっへん。と誇らしげに膨らみの緩やかな胸を張り、一気に服をかぶった。角が引っ掛かって、もう一度腕を通し着直す。
「ボクはね、将来先生のお嫁さんになるから、先生に女の子だって認めてほしいの」
俺は恐る恐るスーの下半身に目をやったが、ちょうどその瞬間に彼女が畳んでいた足を後ろに投げて俺に身を乗り出してきた。
「ねぇ、先生。ボクのことメスにしてくれるよね?」
何処でそんな言葉を覚えてきたのかは知らないが、彼女は恥ずかしそうにはにかみながら俺の体の後ろに細い腕を回した。
「……大好きだよ、先生。ボクといっぱいいいことしよ……?」
途端に強い力で押し倒す。
大きな尻尾を持ち上げると、俺が腰に引っ掛けていたシーツを捲ってどかし、掛布の上から尾の付け根をぴったりと俺の股間に押し当てて迫った。
「な、何してるんだ、スー? こ、こら……だめだろ、こんなこと……」
「えへへ。じっとしてて……」
俺は自分の下半身の一点に力が集中するのを感じると、スーは嬉しそうに微笑んで腰を動かし擦り付け始めた。
触れている彼女の股の間には確かに何もない。女性器の柔らかい割れ目も、俺と同じ雄の棒も存在せず、平らでまっさらな肌ざわりが摩擦を続けているだけ。
だがそれでも、俺の体は欲に段々と反応し始めたようで、服の下で迫り出した何かが布に擦れる感触がしてきた。
「……どう? せんせ? 気持ちいい? 人間の女の人は、こうやって好きな人と気持ちよくなるんでしょ……? それから二人で肌を重ねて……」
甘い吐息を俺の鼻頭に吹き掛けて目を細めるスーに、されるがまま俺は身動きがとれない。
マグの育てた幼い子竜は少女の姿で俺に乗り、一体全体何をしてるんだ。
まてよ、これ、スーがマグを乗せて飛ぶ前に、俺が乗られてるし他の違うものが飛び出しそう。
冗談を考えている余裕と理性がまだあるうちに彼女を引き剥がさなくては。
「ひゃっ、ひゃうっ! 何するのっ先生っ?!」
「もういいから、離れろって! お前こそ何してんだよ!」
俺は恍惚に赤らんだスーの顔を、片手で下からぐいと押し上げ彼女を離した。
「や、やだぁ~~! 離してよぉ!」
スーがとんでもない妄想癖の少女に育ったことを知ったら、彼女の母親はどう思うだろうか。
そんなことを報せる術は無論ないのだが、夢の中の鼻垂れドラゴンとはまるで別の生き物のようになってしまった今の彼女を、俺は押さえつけて冷静に言った。
「まったく……誰だよこの子にこんな教育をしたのは……」
「せんせっ、痛い痛い! 降参する! ぎぶあっぷっぷっ! だからっ」
背中をおさえられ、うつ伏せでばたばた暴れるスー。
俺は誰かに責任を問うような言い方をして、すぐ考えた。
もしかしたら純情なスーをこんな風にしてしまったのはマグ自身かもしれない。
彼女を母親の元から連れ出し育てたのはマグだ。まだ生きているときのマグとスーの間に、彼女の行動を裏付ける何かがあったのかもしれない。
現に、夢の中にいたマグがスーの母親であるファリーにただならぬ愛情を注がれていたのを俺は見た。
彼は俺の知らない何らかの方法で、自分に惚れさせた竜を雌にしたのだろう。
下品な言い方に変えてもそのままの意味になってしまうが、文字通りメスにしたのだとすれば。
「……いいか、スー。次にそんなことをしたらもう一緒になんて寝ないからな」
しかし、やはり考えたところでマグがファリーとどんな関係だったかなんてわからない。
ただ、俺は常識的な態度を持ってスーが間違いを起こさないようしつけてあげるしかないのでは。
「体のことを聞いたのは俺の方だけれど、君にそんなこと望んだんじゃない。物事には順序ってものがあるんだよ」
「ボク、先生の為に早く大人のオンナになりたくて……」
「そう焦る必要なんてないさ」
俺の強い語気に目を潤ませて見上げるスー。
暴れていた彼女もすっかりおとなしくなり、反省の色を見せ始めた。
「こうして、俺は戻ってきたんだから。時間はたくさんあるだろう?」
マグならきっとこう言っただろうと、俺の口から自然に出た言葉が頭の中で復唱して俺自身を納得させた。
背中をさすってやると、スーも溜めていた可愛らしい涙をぽつぽつ。ベッドシーツに落とす。
きゅっと手を結んでベッドを軋ませた。
「わかった。じゃあ、勉強も運動もお料理もお洗濯も人一倍……ううん、竜百倍頑張る……!」
彼女は表情がくるくると入れ替るタイプで見ていて飽きない。
泣いておとなしくなったかと思えばすぐに立ち直り、気合いを入れているスーの頭に触れながら微笑んでいると、部屋のドアがノックされて俺たちは音の方を見た。
短い二度のコンコンが控えめに響き、
「失礼します、マグ先生……」
扉の向こうから顔をだした少年は、ベッドの二人を目撃して、
「なっ、そんな格好で何してるんですか?! マグ先生! ストランジェット!」
「えっ。なにって、先生と一緒に寝てたから……」
「何も履かずに? は、破廉恥ですよ!!」
さくらんぼ色のタイをしたアプスの悲鳴が廊下にまで響き渡ったのがわかる。
そんなに大声を出して突っ込むのは大変そうだ。さっきの俺のデシベルを軽く越しているのに、そんな息もつかずによく騒げるもんだ。いや、俺もスーが勝手に布団に潜り込んでいたのには驚いたけれど。
「アプスありがとう。起こしにきてくれたんだね。ほら、スーも服を着て」
スーに下も履くよう促しながら、俺は両手で目を覆っているアプスに挨拶した。
アプスは、うっ。と詰まった息を一度飲んでから、
「……朝食、みんなでとる決まりですので」
ぶっきらぼうにそう言い、俺達を起こしにきてくれた理由を述べた。
彼は俺がスーと同じ毛布にくるまって寝ていたことへの不信感を隠さず顔に表している。無理もないが、何か誤解しているようなら弁明したい。
そうこうしているうちに服を着直したスーがベッドから降り、
「あっくんおはよ。先生と顔洗ったらすぐ行くね」
呑気な声でアプスの横を通り過ぎて俺を呼ぶ。
「先生もはやくー」
彼女の呼び掛けに片手を上げて立ち上がろうとすると、
「あの……」
開いたままのドアに背中を付け、ドアノブに触りながらアプスが俺を呼び止める。
彼は遠慮がちに俯き、先ほどの叫び声とは比較にならないほどの小さな小さな声で俺に言った。
「ビアフランカ先生に聞きました。昨晩は、その、僕を背負ってここまで運んでくださったそうで……」
彼の言葉に昨晩のことを思い出して部屋を見回す。
夢の中の出来事が印象をかっさらってしまい、学校の門を通った後の記憶がいまひとつぼやけていたが、眠気の退散と共にようやっと状況が掴めてきた。
俺はあれからマグが使っていた部屋に通されたらしい。
疲れてすぐに眠ってしまったのだろうか。アプスを背負ってビアフランカと再会し、紅い髪の少女が側で介抱してくれたまでは覚えているが……そこから先が曖昧で、気が付いたら夢の中を歩いていた。
頭を掻いている俺が惚けているように見えたのだろうか。アプスは一瞬黙って少し考えるような素振りを見せ、
「……ありがとう、ございます」
呟くように礼を言った。
初めて会ったときには肩を張って背伸びをしていたように見えた彼もまた、スーと同じで正直者で純粋なのだろう。
「貴方を疑って……偽物だなんて言って、すみませんでした。先生」
声色を灰色に淀ませ、素直な言葉で頭を下げるアプスに俺は笑い掛け、
「いいよ。アプスも俺の生徒なんだから。気にするなって」
出来る限りの優しい言葉で、夢の中のマグの陽気な調子を思い浮かべそう答える。
彼の曇った声から雨露を取り払いたくて台詞を選んだ。
その成果があったのか、アプスは顔を俯いたままだが少し笑ったように見えた。
緊張をほどいた年相応の自然な笑みを溢して、再び小さく礼をすると、ドアから背を離して俺に背を向ける。
そのまま廊下に出ていく彼にならって、スーと彼に続いて部屋を出ようと俺もベッドから立ち上がった。
「……さて。顔を洗って飯、だったっけか……」
ふと、布団を離れた俺の目についたのは、木製の机の上に置かれた二つ折りの古ぼけた革財布。布
飾り気のない茶色の側面が所々剥がれているそれは、使い古している証拠のそのまた上に年期の入った埃を被っている。
間違いない。と、俺の直感が働いて、その男性ものの財布を手に取った。
「これ、やっぱり……」
思った通り、それはマグの財布だった。
彼の部屋にあるのだから当たり前だといえば当たり前だが、中を開いてみて確信する。
中には数枚のお札と小銭、身分証のようなものが2枚と半端に押されたスタンプカードのようなものが何枚。何かを買ったときのレシートらしき紙が一枚だけ文字の側を表にして小さく折り畳まれ挟まっているが、後は乱雑に押し込まれているようだ。
他人の財布を勝手に取ることは泥棒をするような後ろめたさがあったが、俺の格好は誰がどう見ても持ち主の姿なので堂々としなくては逆に怪しい。と、誰もいない一人の部屋でそれをポケットにしまった。
マグには悪いが、これを持っていなかったせいで酷い目にあったのも事実。今日からは遠慮なく使わせてもらおう。財布を手に入れた俺は、内容を簡単に見てろくに確認しないまま廊下へ進む。
スーの待つ洗面所を探しに出た。
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