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ギルバートという男
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ギルバートの執着心の象徴とも言えるのが、カルミアの両足首の無機質な鉄のアームだ。アームは鎖と溶接していて、ベッドの柵に繋がっている。生活面は一応考慮してくれているのか、部屋の隅々に移動できるくらいには鎖が長く伸びている。しかし回廊に出られるまでは長くない。
一度、新人の使用人が迷いに迷い、誤ってこの部屋に入ってきた事があるが、その事実を知ったギルバートの怒り様は凄かった。カルミアも三日はベッドから出られなかった。
ギルバートに拾われてから、もうずっとこんな調子だ。もしかしたらあのゴミ溜めで、のたれ死んでいた方がマシだったかも知れない、とカルミアは思った。
自分を責め立てるクロエを慰めるように、カルミアは鏡に向かって優しく微笑む。
「僕はクロエに感謝してるよ。毎日、頭の天辺から足先まで綺麗にしてくれて。お菓子や紅茶の味の好みまで把握してくれてる。この王宮で僕が快適に生活出来るのもクロエのおかげなんだ。だからそんなに自分を責めないでよ」
「…カルミア様」
クロエの顔に戸惑いの色が現れた。他人が見れば無表情にしか見えないだろうが、三年間も朝から晩まで傍に居れば、僅かな変化も手に取るように分かる。
カルミアはしんみりとした空気を破るように、おどけて見せた。
「それよりもお腹減ったよ。お腹が減りすぎてお腹と背中がくっつきそうだ。早く用意を終わらせて、朝食にしよう」
「そうですね。本日の朝食はバケットとクロワッサンどちらが宜しいですか?」
「クロワッサンがいい。今日はクロエも一緒に食べよう」
「…はい。喜んで」
クロエは頬を桃色に染め、幸せそうに口元を綻ばせた。
そこからは急ピッチだった。あっという間に身支度が終わった。
絡まりの解けた髪の毛は、ずっと触れていたくなるほど指通りがいい。羊の毛のような柔らかな泡で顔を洗われ、後味の悪い白粉で歯を磨かれたカルミアには、完璧な美が宿っていた。
慌ただしくクロエが朝食の用意をしている中、ベッドに腰を落としながら昨日の本の続きを読んでいたカルミアが、落ち着かない様子で重たい腰を上げた。
「…僕も手伝う」
「いいえ!もう少しで朝食のご用意が出来ますから、カルミア様はゆっくりなさってて下さい」
クロエの手さばきは、光の速さだ。
そもそもカルミアは、幼い頃から世話人がいたため、朝食の用意すらしたことがなかった。手取り足取り教えて貰わないと、手伝いすらまともに出来ない。足手まとい以外の何物でもない。
邪魔にならないように、大人しくベッドに腰を下ろしたカルミアは、再び本に視線を落し、文字を追った。静かで心地のいい空間が支配する。
それから時計の小さな針が二周した頃。忍び寄るような小さな足音が聞こえて、カルミアは体を強ばらせた。
その足音は、徐々に大きくなり、やがて部屋の前で止まった。カルミアとクロエの視線が交差する。
「――カルミアー!」
次の瞬間、木っ端微塵になる勢いで、重圧感のある扉が開いた。
この声の主にノックという概念はないのだろうか。嫌々視線を向けると、カルミアの主人である"あの男"が回廊と部屋の境に立っていた。
男の名前はギルバート・コロンビーナ。
短く切り揃えた赤髪が、白々とした肌によく映える。明度の低い碧瞳は、海底のような神秘さを宿している。聡明な顔立ちは王族に相応しい。高い背に、すらっとした長い手足。
男でも見惚れるくらい、見目だけはいい。国中の女性が騒ぎ立てるのも分かる気がする。
正装に身を包んでいるギルバートは、凛とした空気を纏っていた。
暇があったらここに訪れるギルバートに、僕にうつつを抜かしてないで、王太妃探しでもしたらいいのに、とカルミアは心の中で溜め息を吐いた。
「おはよう、ギル」
カルミアは磨かれた床に足をつけて、右胸に手を添え、お辞儀をした。
古くから伝わる男性版アーダルベルト流礼儀作法だ。ギルバートに拾われ、この城に身を預けた際に、嫌という程教え込まれた。
ギギィィと重たい扉が閉まる音がする。
「おはよう、カルミア。昨日はよく眠れた?」
ギルバートは、我が物顔で部屋の中に侵入した。コツコツ、と編み上げのブーツの踵が床につく音が響く。
「昨晩はギルが来なかったから、お陰様でゆっくり休めまたよ」
「…なんだか複雑な気持ちだよ。あれでも手加減しているんだけどね」
「手加減…。はて、何のことだろう」
コテン、と首を傾げると、ギルバートは苦笑いを浮かべた。
ギルバートはカルミアの足元まで近寄ると、キメ細かな頬を、骨ばった指でゆっくり撫でた。彼の視線は、熱を孕んでいる。
「…今日も綺麗だね」
「光栄です」
まるで世界に二人だけしかいないような雰囲気だ。毎度の事で、とっくの昔に慣れっこのクロエは、空気に徹している。
珍しい正装姿のギルバートに、カルミアは上から下までじっくり観察するように視線を巡らせる。
「正装…。今日は何か式典でもあるの?」
「夕方からカルディアとの和平友好条約三十周年の記念パーティーが開かれるんだよ。昼はカルディア側の要人達を招いて、昼食会も開かれる。おかげで朝からバタバタと忙しい」
カルディア帝国とはアーダルベルト王国に次ぐ大きな国のことだ。今からおおよそ三十五年前。両国は領土を巡って戦になり、他国を巻き込んで多くの死傷者を出した。その爪痕は現在も尚大きく、スラム街は貧困者や孤児で溢れ返っている。和平は結ばれたが、両国の仲は極めて悪い。友好の陰に隠れて睨み合いが続いている。
コロンビーナ家が治めるアーダルベルト王国は、 大陸の半分を領土にしている大国だった。土地の資源も豊富で、貿易も盛ん。膨大な戦力も保持していて、大陸の中で一番の強国と言ってもいい。そんな国の王位継承権第一位であるギルバートは、次期国王として様々な公務を行っている。
カルミアを抱き寄せたギルバートは、カルミアの耳元で、憂いを含んだ長い溜め息を吐いた。
「何か心配事でも?」
「心配というより、憂鬱なんだよ」
ギルバートは聡明な王太子と名高いが、所詮は二十歳になったばかりの青臭い青年だ。年齢相応に幼い。冷戦中の敵国は僅かな綻びでも火種になりえるため、ギルバートには荷が重いのかもしれない、とカルミアは同情心を寄せた。しかし直ぐに杞憂に終わる羽目になる。
「……半日カルミアに会えないと思うと、憂鬱で仕方ない」
(そこかよ)
一度、新人の使用人が迷いに迷い、誤ってこの部屋に入ってきた事があるが、その事実を知ったギルバートの怒り様は凄かった。カルミアも三日はベッドから出られなかった。
ギルバートに拾われてから、もうずっとこんな調子だ。もしかしたらあのゴミ溜めで、のたれ死んでいた方がマシだったかも知れない、とカルミアは思った。
自分を責め立てるクロエを慰めるように、カルミアは鏡に向かって優しく微笑む。
「僕はクロエに感謝してるよ。毎日、頭の天辺から足先まで綺麗にしてくれて。お菓子や紅茶の味の好みまで把握してくれてる。この王宮で僕が快適に生活出来るのもクロエのおかげなんだ。だからそんなに自分を責めないでよ」
「…カルミア様」
クロエの顔に戸惑いの色が現れた。他人が見れば無表情にしか見えないだろうが、三年間も朝から晩まで傍に居れば、僅かな変化も手に取るように分かる。
カルミアはしんみりとした空気を破るように、おどけて見せた。
「それよりもお腹減ったよ。お腹が減りすぎてお腹と背中がくっつきそうだ。早く用意を終わらせて、朝食にしよう」
「そうですね。本日の朝食はバケットとクロワッサンどちらが宜しいですか?」
「クロワッサンがいい。今日はクロエも一緒に食べよう」
「…はい。喜んで」
クロエは頬を桃色に染め、幸せそうに口元を綻ばせた。
そこからは急ピッチだった。あっという間に身支度が終わった。
絡まりの解けた髪の毛は、ずっと触れていたくなるほど指通りがいい。羊の毛のような柔らかな泡で顔を洗われ、後味の悪い白粉で歯を磨かれたカルミアには、完璧な美が宿っていた。
慌ただしくクロエが朝食の用意をしている中、ベッドに腰を落としながら昨日の本の続きを読んでいたカルミアが、落ち着かない様子で重たい腰を上げた。
「…僕も手伝う」
「いいえ!もう少しで朝食のご用意が出来ますから、カルミア様はゆっくりなさってて下さい」
クロエの手さばきは、光の速さだ。
そもそもカルミアは、幼い頃から世話人がいたため、朝食の用意すらしたことがなかった。手取り足取り教えて貰わないと、手伝いすらまともに出来ない。足手まとい以外の何物でもない。
邪魔にならないように、大人しくベッドに腰を下ろしたカルミアは、再び本に視線を落し、文字を追った。静かで心地のいい空間が支配する。
それから時計の小さな針が二周した頃。忍び寄るような小さな足音が聞こえて、カルミアは体を強ばらせた。
その足音は、徐々に大きくなり、やがて部屋の前で止まった。カルミアとクロエの視線が交差する。
「――カルミアー!」
次の瞬間、木っ端微塵になる勢いで、重圧感のある扉が開いた。
この声の主にノックという概念はないのだろうか。嫌々視線を向けると、カルミアの主人である"あの男"が回廊と部屋の境に立っていた。
男の名前はギルバート・コロンビーナ。
短く切り揃えた赤髪が、白々とした肌によく映える。明度の低い碧瞳は、海底のような神秘さを宿している。聡明な顔立ちは王族に相応しい。高い背に、すらっとした長い手足。
男でも見惚れるくらい、見目だけはいい。国中の女性が騒ぎ立てるのも分かる気がする。
正装に身を包んでいるギルバートは、凛とした空気を纏っていた。
暇があったらここに訪れるギルバートに、僕にうつつを抜かしてないで、王太妃探しでもしたらいいのに、とカルミアは心の中で溜め息を吐いた。
「おはよう、ギル」
カルミアは磨かれた床に足をつけて、右胸に手を添え、お辞儀をした。
古くから伝わる男性版アーダルベルト流礼儀作法だ。ギルバートに拾われ、この城に身を預けた際に、嫌という程教え込まれた。
ギギィィと重たい扉が閉まる音がする。
「おはよう、カルミア。昨日はよく眠れた?」
ギルバートは、我が物顔で部屋の中に侵入した。コツコツ、と編み上げのブーツの踵が床につく音が響く。
「昨晩はギルが来なかったから、お陰様でゆっくり休めまたよ」
「…なんだか複雑な気持ちだよ。あれでも手加減しているんだけどね」
「手加減…。はて、何のことだろう」
コテン、と首を傾げると、ギルバートは苦笑いを浮かべた。
ギルバートはカルミアの足元まで近寄ると、キメ細かな頬を、骨ばった指でゆっくり撫でた。彼の視線は、熱を孕んでいる。
「…今日も綺麗だね」
「光栄です」
まるで世界に二人だけしかいないような雰囲気だ。毎度の事で、とっくの昔に慣れっこのクロエは、空気に徹している。
珍しい正装姿のギルバートに、カルミアは上から下までじっくり観察するように視線を巡らせる。
「正装…。今日は何か式典でもあるの?」
「夕方からカルディアとの和平友好条約三十周年の記念パーティーが開かれるんだよ。昼はカルディア側の要人達を招いて、昼食会も開かれる。おかげで朝からバタバタと忙しい」
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「心配というより、憂鬱なんだよ」
ギルバートは聡明な王太子と名高いが、所詮は二十歳になったばかりの青臭い青年だ。年齢相応に幼い。冷戦中の敵国は僅かな綻びでも火種になりえるため、ギルバートには荷が重いのかもしれない、とカルミアは同情心を寄せた。しかし直ぐに杞憂に終わる羽目になる。
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