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少女と妖精の里
第75話 ティターニアと漆黒の槍
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チカの婚活パーティー参加の宣言に、全員が揃って首をかしげた。
「「「「コンカツパーティー?」」」」
聴き慣れない言葉に、メリィは瞳をキラキラさせながら、興味深げにチカに問いかけた。
「コンカツパーティーってなんなのニャ?」
「まさかこの世界にはないの!?」
「はじめて聞く言葉だニャ! それでそれで? それはなにをするのニャ!」
「えっとね。結婚したい人をたくさん集めて、パーティを開くんだよ!」
「それはいいアイデアだニャ!!」
「でしょっ!? ──ん? アイデア?」
「ふむ......。そうなると問題は集客かニャ。場所は......。いや、そのまえに......。ジョン爺! いまから商業ギルドに行くからついてくるニャ!!」
「メリィお嬢様、かしこまりました」
「えっ? ちょっと! メリィちゃん!?」
マリーとジョンは扉を開けると、颯爽と外に出て行った。
チカが唖然とした様子で、2人が飛び出していった扉の方向を見つめていると、マリーがチカの猫耳パーカーの裾をクイクイッと軽く引っ張る。
「ねえねえ。はやく妖精の里に行ってみたい。今からじゃダメ?」
「えっ? でももう夜も遅いし迷惑なんじゃないかな。 っていうか、メリィちゃん達はなんでこんな時間に商業ギルドに?」
「ん? お金稼ぎになるから」
「お、お金稼ぎ?」
「そう。マネされないように、商業ギルドに登録しにいった」
「あー、そういうことか」
──なるほど。メリィちゃんは、ああ見えて商会のトップだもんね。たったあれだけの説明で、すぐにお金になりそうって気がついたってことだ。
「きっとチカにもお金はいってくる。だから安心して?」
「えっ? お金?」
「ん。アイデア料。あとでお姉ちゃんから、また話があるはず」
「おーっ! お金も入って、婚活パーティーにも参加できる! 最高じゃん!」
──こっちの世界で、なにか収入になる仕事をしたかったからちょうどよかったかも。今度メリィちゃんに、マリッジカウンセラーのことや、セミナーとかのことも話してみようかな? これがうまくいったら冒険者を引退して、マリッジカウンセラーとして生きていくのも楽しいかも!
思いを巡らせてニヤニヤしているチカの様子を見つめながら、ティターニアは優しく微笑んだ。
「ふふっ、ホントカエデにそっくり。シィーちゃんが羨ましいわ」
「ふふふっ!」
「私もついていこうかしら?」
「ええええっ!? 妖精の里はどうするつもりなの!?」
「そうよね......。そうだ。シィーちゃんが女王やってみる?」
「いやなの!! チカは私の契約者なの!」
「ふふっ、冗談よ、じょーだん♪」
「そうは見えなかったの......」
「それよりシィーちゃん。チカちゃんをほっといていいの? あのままだと大変なことになるかもしれないわよ?」
「あー。いいの! 危険はなさそうだし。それに......」
「あー、そういうことね......」
「面白そうなの!」
「面白そうだものね」
同時にそう言うと、顔を見合わせてプッと吹きだし、楽しそうに笑いあった。
◆◇◆◇
結局あのあと、マリーちゃんのお願いに負けて、妖精の里に戻ってきた。あの潤んだ瞳はずるいと思う。
「んんっー............」
チカは妖精城の客室にあるソファーに座りながら、両手をあげて、足をピンっと伸ばしながら大きく伸びをした。
疲労感と眠気を感じながら、テーブルに置かれたカップを手に取り、口元に運ぶ。
「2人とも戻ってこないなあ......」
チカはカップをテーブルに置くと、寂しそうにポツリと呟いた。
いま部屋には私しかいない。
なんでかって?
マリーちゃんが、初めてきた妖精の里に興奮して、私をおいてシィーと一緒に出ていっちゃったからだよ!
マリーちゃんが小さい頃からみてた絵本にでてくるんだってさ。この妖精の里って。ピョンピョン飛び跳ねて喜ぶマリーちゃんなんて初めてみたよ。
──コンコン。
チカが2人を待ってボーッとしていると、突然、扉を叩く音が鳴り響いた。
「はーい?」
「チカちゃん。いま少しいいかしら?」
ティターニア様だ。
「あっ、大丈夫だよ?」
「ふふっ。急にごめんなさいね」
ティターニアは客室に入ると、優しい微笑みを浮かべながら、ゆっくりとチカまで歩み寄りソファーに腰を下ろした。
「それでどうしたの? っていうか女王様が直接きて大丈夫なの?」
「えぇ。大丈夫よ。チカちゃんが気にするようなことじゃないわ。......そんなことよりシィーちゃんに聞いたの。もう一人のチカちゃんについて」
「あぁ......」
──そうでした。その件があったんでした。すっかり忘れてたや。
「それでね。ちょっとだけ私に、チカちゃんの武器を見せてもらえないかしら?」
「うん。もちろんいいよ」
チカは猫耳パーカーのポケットからブリュナークを取り出した。ティターニアはそっと手を伸ばす。
「あっ! ちょっと──」
「きゃっ!?」
ティターニアの指先がブリュナークに触れた瞬間、刹那の光を発して、雷鳴が鳴り響き、まるでティターニアを拒むかのように、稲妻が走る。
「こ、これは?」
「わっ! ごめんね? こういう武器なんだよ。いま持とうとしたんでしょ?」
「え、えぇ」
「今度は触るだけのつもりで触れてみて?」
「分かりました。で、でも大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫だよ! 多分ね!」
「た、多分ですか......」
ティターニアは息を呑み、恐る恐るブリュナークに手を伸ばした。
「ね? 大丈夫でしょ?」
「えぇ。不思議な武器ね。それになんて威圧感......。シィーちゃんがいってたことも分かるわ」
「あー。シィーは不気味っていってるね」
「ふふっ。シィーちゃんがごめんなさいね。きっと怖がっているのよ。だってこの槍の色。吸い込まれそうになるぐらい、真っ黒なんですもの」
「あはは......。それは分かるかも。私も初めて『彼女』がこの槍を見せてくれた時は、同じことを思ったもん」
「彼女とは?」
「それが......」
私は元の世界で出会った『彼女』から、武器を譲り受けた経緯と、この世界で加護を使って創りだした経緯を簡潔に説明した。
ティターニアは話を最後まで聞き終えると、ゆっくりと瞳を閉じた。
「──なるほど。そういうことでしたか......」
「なにか分かったの?」
「チカちゃんの言う『彼女』のことは分かりません。だけどこの槍からは意思を感じます」
「意思?」
「えぇ......。血に飢えた獣のように、全てを喰らい尽くしたいと渇望する強い意思を」
「えっ......?」
──なにそれこわい......。そういえば魔槍ブリュナークの元になった武器って、ケルト神話のブリューナクだよね? そんな物騒な武器だったのこれ。
ティターニアは小さく息を吐くと、ゆっくりと瞳を開いた。
「しかしそれ以外の意思はないようですね」
「どういうこと?」
「神気を感じるのが気になるけど、おそらくもう一人のチカちゃんとは無関係ね。この槍からは原初的な感情。『殺意』しか感じないもの」
「............」
──それはそれで大問題だよね? なんだか頭痛くなってきた......。
「「「「コンカツパーティー?」」」」
聴き慣れない言葉に、メリィは瞳をキラキラさせながら、興味深げにチカに問いかけた。
「コンカツパーティーってなんなのニャ?」
「まさかこの世界にはないの!?」
「はじめて聞く言葉だニャ! それでそれで? それはなにをするのニャ!」
「えっとね。結婚したい人をたくさん集めて、パーティを開くんだよ!」
「それはいいアイデアだニャ!!」
「でしょっ!? ──ん? アイデア?」
「ふむ......。そうなると問題は集客かニャ。場所は......。いや、そのまえに......。ジョン爺! いまから商業ギルドに行くからついてくるニャ!!」
「メリィお嬢様、かしこまりました」
「えっ? ちょっと! メリィちゃん!?」
マリーとジョンは扉を開けると、颯爽と外に出て行った。
チカが唖然とした様子で、2人が飛び出していった扉の方向を見つめていると、マリーがチカの猫耳パーカーの裾をクイクイッと軽く引っ張る。
「ねえねえ。はやく妖精の里に行ってみたい。今からじゃダメ?」
「えっ? でももう夜も遅いし迷惑なんじゃないかな。 っていうか、メリィちゃん達はなんでこんな時間に商業ギルドに?」
「ん? お金稼ぎになるから」
「お、お金稼ぎ?」
「そう。マネされないように、商業ギルドに登録しにいった」
「あー、そういうことか」
──なるほど。メリィちゃんは、ああ見えて商会のトップだもんね。たったあれだけの説明で、すぐにお金になりそうって気がついたってことだ。
「きっとチカにもお金はいってくる。だから安心して?」
「えっ? お金?」
「ん。アイデア料。あとでお姉ちゃんから、また話があるはず」
「おーっ! お金も入って、婚活パーティーにも参加できる! 最高じゃん!」
──こっちの世界で、なにか収入になる仕事をしたかったからちょうどよかったかも。今度メリィちゃんに、マリッジカウンセラーのことや、セミナーとかのことも話してみようかな? これがうまくいったら冒険者を引退して、マリッジカウンセラーとして生きていくのも楽しいかも!
思いを巡らせてニヤニヤしているチカの様子を見つめながら、ティターニアは優しく微笑んだ。
「ふふっ、ホントカエデにそっくり。シィーちゃんが羨ましいわ」
「ふふふっ!」
「私もついていこうかしら?」
「ええええっ!? 妖精の里はどうするつもりなの!?」
「そうよね......。そうだ。シィーちゃんが女王やってみる?」
「いやなの!! チカは私の契約者なの!」
「ふふっ、冗談よ、じょーだん♪」
「そうは見えなかったの......」
「それよりシィーちゃん。チカちゃんをほっといていいの? あのままだと大変なことになるかもしれないわよ?」
「あー。いいの! 危険はなさそうだし。それに......」
「あー、そういうことね......」
「面白そうなの!」
「面白そうだものね」
同時にそう言うと、顔を見合わせてプッと吹きだし、楽しそうに笑いあった。
◆◇◆◇
結局あのあと、マリーちゃんのお願いに負けて、妖精の里に戻ってきた。あの潤んだ瞳はずるいと思う。
「んんっー............」
チカは妖精城の客室にあるソファーに座りながら、両手をあげて、足をピンっと伸ばしながら大きく伸びをした。
疲労感と眠気を感じながら、テーブルに置かれたカップを手に取り、口元に運ぶ。
「2人とも戻ってこないなあ......」
チカはカップをテーブルに置くと、寂しそうにポツリと呟いた。
いま部屋には私しかいない。
なんでかって?
マリーちゃんが、初めてきた妖精の里に興奮して、私をおいてシィーと一緒に出ていっちゃったからだよ!
マリーちゃんが小さい頃からみてた絵本にでてくるんだってさ。この妖精の里って。ピョンピョン飛び跳ねて喜ぶマリーちゃんなんて初めてみたよ。
──コンコン。
チカが2人を待ってボーッとしていると、突然、扉を叩く音が鳴り響いた。
「はーい?」
「チカちゃん。いま少しいいかしら?」
ティターニア様だ。
「あっ、大丈夫だよ?」
「ふふっ。急にごめんなさいね」
ティターニアは客室に入ると、優しい微笑みを浮かべながら、ゆっくりとチカまで歩み寄りソファーに腰を下ろした。
「それでどうしたの? っていうか女王様が直接きて大丈夫なの?」
「えぇ。大丈夫よ。チカちゃんが気にするようなことじゃないわ。......そんなことよりシィーちゃんに聞いたの。もう一人のチカちゃんについて」
「あぁ......」
──そうでした。その件があったんでした。すっかり忘れてたや。
「それでね。ちょっとだけ私に、チカちゃんの武器を見せてもらえないかしら?」
「うん。もちろんいいよ」
チカは猫耳パーカーのポケットからブリュナークを取り出した。ティターニアはそっと手を伸ばす。
「あっ! ちょっと──」
「きゃっ!?」
ティターニアの指先がブリュナークに触れた瞬間、刹那の光を発して、雷鳴が鳴り響き、まるでティターニアを拒むかのように、稲妻が走る。
「こ、これは?」
「わっ! ごめんね? こういう武器なんだよ。いま持とうとしたんでしょ?」
「え、えぇ」
「今度は触るだけのつもりで触れてみて?」
「分かりました。で、でも大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫だよ! 多分ね!」
「た、多分ですか......」
ティターニアは息を呑み、恐る恐るブリュナークに手を伸ばした。
「ね? 大丈夫でしょ?」
「えぇ。不思議な武器ね。それになんて威圧感......。シィーちゃんがいってたことも分かるわ」
「あー。シィーは不気味っていってるね」
「ふふっ。シィーちゃんがごめんなさいね。きっと怖がっているのよ。だってこの槍の色。吸い込まれそうになるぐらい、真っ黒なんですもの」
「あはは......。それは分かるかも。私も初めて『彼女』がこの槍を見せてくれた時は、同じことを思ったもん」
「彼女とは?」
「それが......」
私は元の世界で出会った『彼女』から、武器を譲り受けた経緯と、この世界で加護を使って創りだした経緯を簡潔に説明した。
ティターニアは話を最後まで聞き終えると、ゆっくりと瞳を閉じた。
「──なるほど。そういうことでしたか......」
「なにか分かったの?」
「チカちゃんの言う『彼女』のことは分かりません。だけどこの槍からは意思を感じます」
「意思?」
「えぇ......。血に飢えた獣のように、全てを喰らい尽くしたいと渇望する強い意思を」
「えっ......?」
──なにそれこわい......。そういえば魔槍ブリュナークの元になった武器って、ケルト神話のブリューナクだよね? そんな物騒な武器だったのこれ。
ティターニアは小さく息を吐くと、ゆっくりと瞳を開いた。
「しかしそれ以外の意思はないようですね」
「どういうこと?」
「神気を感じるのが気になるけど、おそらくもう一人のチカちゃんとは無関係ね。この槍からは原初的な感情。『殺意』しか感じないもの」
「............」
──それはそれで大問題だよね? なんだか頭痛くなってきた......。
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