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計画 ⑦
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売人達が帰り、夕食も終わり、互いの寝室に戻ると、カメラと盗聴器の確認をする。
やはりというべきか、カメラと盗聴器が仕掛けられていた。
ミモザとの会話はしにくくなったが、このカメラと盗聴器を上手く使う作戦を考える。
ここからは直接ではない心理作戦。
雅成はミモザの鎖を外すふりをして、
「カメラと盗聴器がある。気をつけて」
警告した。
鎖を外すと、
「僕はもう寝るから、ミモザはあそこで寝て」
部屋の隅にある観葉植物を指差す。
そこはカメラから死角になっている。
少しでもサムナンの監視からミモザを守ってやりたかった。
ミモザがカメラの死角に入ったことを確認した後、雅成は裸体になり、ベッドの天蓋に設置されているカメラの真下にくるように寝転がる。
少しモゾモゾし、寝付けないのをアピールした後、おもむろに両乳首を弄りだす。
「あ……ンンッ……」
盗聴器に音が拾われるように喘ぐ。
「サムナン……様……ふぁぁ……もっと……もっと……」
サムナンを想像しながら自慰をしているように見せる。
だが脳裏では拓海に愛されていた時のことを、思い出す。
雅成のことを心から愛してくれた人。
すぐに感触が思い出される。
(拓海……)
身体に快楽が蘇り、楔は反応した。
「ああっ……だめ……ダメッ……イク……イッちゃ……はぁぁぁぁ、ああぁぁ……っ」
楔から白い蜜が放たれる。
はぁはぁと肩で息をし、目に涙を浮かべて、
「サムナン様……寂しい……」
一人体を丸め、眠ったように見せた。
次の日、朝食の際、サムナンの膝の上に座ると楔が硬くなっていルのがわかった。
「サムナン様……これ……どうして?」
尻に当たった楔のことを恥じらいながら聞く。
「雅成があんまり可愛いことをするからじゃよ」
昨晩の自慰を見たとは言わないが、確実にサムナンは見ていたとわかった。
この日から、雅成は寝室で自慰する姿をサムナンに見せつけるようになった。
数日後、やはり一人は寂しいとサムナンの寝室に向かった。
自慰だけを見せつけられていたサムナンは、大喜びで雅成を寝室に招き入れる。
「今日はお願いがあってきたの……」
「お願い?」
「うん。あのね……サムナン様を思うとお尻が切なくてね、一人で触ってみても全然気持ちよくなくて……。本当は触って欲しいけどできないから、僕が中を広げるところ、見てて欲しいんだ」
そう言いながら下着をずらし、サムナンの方に双丘を突き出し、指を入れる。
人差し指と中指で中の媚肉が見えるようにし、わざと声を抑えるようにする。
「見え、る?」
「ピンク色の可愛い縦割れの隙間から、媚肉も見えている。ああなんて美しい……」
サムナンの顔が蕾に近づいてくるが、すんでのところで止まる。
「サムナン様……挿れて……」
双丘を両手で広げ、より中を見えるようにしながら腰を振った。
ゴクリとサムナンが生唾を飲んだのがわかる。
「挿れてやりたいが、今は無理だ……。その代わりにいいものをやろう」
サムナンはサイドテーブルの引き出しから、大きな宝石のついたアナルプラグと臼ピンんくいろがかった小瓶を取り出す。
そしてアナルプラグの栓部分を回すと、中が空洞の本体と別れ、空洞にピンク色の小瓶からジェル状のものを流し込む。
「雅成、蕾を見せてごらん」
雅成が突き出すと、蕾からプラグが中に差し込まれる。
プラグの中からジェル状のものが流れ出し、媚肉を熱くする。
サムナンが少しプラグを中に押し込むだけで、激しい刺激が走る。
「どうだ? この媚薬は最高だろう?」
四つん這いになり双丘を高く上げると、媚肉の奥に媚薬が流れ込む。
「気持ち……いい……」
意識を集中させないと、快楽に流されそうだ。
「蕩けた雅成は最高だ……」
サムナンは雅成を抱き上げ、ベッドに連れて行きヘッドボードに背中をあてがい座らせた。
「オークションの時のように、わしの顔に蜜をかけてくれないか?」
口角から涎を垂らしながらいうサムナンは、おぞましい獣にしか見えない。
でもこの願いを聞けば、雅成の立場がより有利になることは確実だった。
「サムナン様……来て……」
太ももを開いて楔を扱き自慰する。
虚しくて、悲しくて、消えてなくなりたかったが、捉えられた彼女達のため、オークションで売られそうな人達のため、雅成は自慰をした。
(きっと拓海なら、こう触ってくれた……)
拓海を思って自慰した。
媚薬の効果もありすぐに達し、サムナンの顔に蜜がかかる。
恍惚に浸るサムナンは、口元に流れてきた蜜を舐めた。
「!!」
雷に打たれたかのように、サムナンが上を向き天蓋を見つめたまま固まった。
「サムナン様? どうしたの?」
問いかけても答えない。
(もしかして……)
雅成は鈴口に残っていた蜜をお指で掬い、放心状態のサムナンの口の中に入れた。
「!!」
びくりと体を揺らし、サムナンは固まった。
間違いない。
サムナンは雅成の蜜の味に酔い痴れている。
(これは使えるかもしれない)
それから雅成は、サムナンに蜜の禁断症状が出るまで焦らし、時期を見計らって蜜を与えるようにした。
やはりというべきか、カメラと盗聴器が仕掛けられていた。
ミモザとの会話はしにくくなったが、このカメラと盗聴器を上手く使う作戦を考える。
ここからは直接ではない心理作戦。
雅成はミモザの鎖を外すふりをして、
「カメラと盗聴器がある。気をつけて」
警告した。
鎖を外すと、
「僕はもう寝るから、ミモザはあそこで寝て」
部屋の隅にある観葉植物を指差す。
そこはカメラから死角になっている。
少しでもサムナンの監視からミモザを守ってやりたかった。
ミモザがカメラの死角に入ったことを確認した後、雅成は裸体になり、ベッドの天蓋に設置されているカメラの真下にくるように寝転がる。
少しモゾモゾし、寝付けないのをアピールした後、おもむろに両乳首を弄りだす。
「あ……ンンッ……」
盗聴器に音が拾われるように喘ぐ。
「サムナン……様……ふぁぁ……もっと……もっと……」
サムナンを想像しながら自慰をしているように見せる。
だが脳裏では拓海に愛されていた時のことを、思い出す。
雅成のことを心から愛してくれた人。
すぐに感触が思い出される。
(拓海……)
身体に快楽が蘇り、楔は反応した。
「ああっ……だめ……ダメッ……イク……イッちゃ……はぁぁぁぁ、ああぁぁ……っ」
楔から白い蜜が放たれる。
はぁはぁと肩で息をし、目に涙を浮かべて、
「サムナン様……寂しい……」
一人体を丸め、眠ったように見せた。
次の日、朝食の際、サムナンの膝の上に座ると楔が硬くなっていルのがわかった。
「サムナン様……これ……どうして?」
尻に当たった楔のことを恥じらいながら聞く。
「雅成があんまり可愛いことをするからじゃよ」
昨晩の自慰を見たとは言わないが、確実にサムナンは見ていたとわかった。
この日から、雅成は寝室で自慰する姿をサムナンに見せつけるようになった。
数日後、やはり一人は寂しいとサムナンの寝室に向かった。
自慰だけを見せつけられていたサムナンは、大喜びで雅成を寝室に招き入れる。
「今日はお願いがあってきたの……」
「お願い?」
「うん。あのね……サムナン様を思うとお尻が切なくてね、一人で触ってみても全然気持ちよくなくて……。本当は触って欲しいけどできないから、僕が中を広げるところ、見てて欲しいんだ」
そう言いながら下着をずらし、サムナンの方に双丘を突き出し、指を入れる。
人差し指と中指で中の媚肉が見えるようにし、わざと声を抑えるようにする。
「見え、る?」
「ピンク色の可愛い縦割れの隙間から、媚肉も見えている。ああなんて美しい……」
サムナンの顔が蕾に近づいてくるが、すんでのところで止まる。
「サムナン様……挿れて……」
双丘を両手で広げ、より中を見えるようにしながら腰を振った。
ゴクリとサムナンが生唾を飲んだのがわかる。
「挿れてやりたいが、今は無理だ……。その代わりにいいものをやろう」
サムナンはサイドテーブルの引き出しから、大きな宝石のついたアナルプラグと臼ピンんくいろがかった小瓶を取り出す。
そしてアナルプラグの栓部分を回すと、中が空洞の本体と別れ、空洞にピンク色の小瓶からジェル状のものを流し込む。
「雅成、蕾を見せてごらん」
雅成が突き出すと、蕾からプラグが中に差し込まれる。
プラグの中からジェル状のものが流れ出し、媚肉を熱くする。
サムナンが少しプラグを中に押し込むだけで、激しい刺激が走る。
「どうだ? この媚薬は最高だろう?」
四つん這いになり双丘を高く上げると、媚肉の奥に媚薬が流れ込む。
「気持ち……いい……」
意識を集中させないと、快楽に流されそうだ。
「蕩けた雅成は最高だ……」
サムナンは雅成を抱き上げ、ベッドに連れて行きヘッドボードに背中をあてがい座らせた。
「オークションの時のように、わしの顔に蜜をかけてくれないか?」
口角から涎を垂らしながらいうサムナンは、おぞましい獣にしか見えない。
でもこの願いを聞けば、雅成の立場がより有利になることは確実だった。
「サムナン様……来て……」
太ももを開いて楔を扱き自慰する。
虚しくて、悲しくて、消えてなくなりたかったが、捉えられた彼女達のため、オークションで売られそうな人達のため、雅成は自慰をした。
(きっと拓海なら、こう触ってくれた……)
拓海を思って自慰した。
媚薬の効果もありすぐに達し、サムナンの顔に蜜がかかる。
恍惚に浸るサムナンは、口元に流れてきた蜜を舐めた。
「!!」
雷に打たれたかのように、サムナンが上を向き天蓋を見つめたまま固まった。
「サムナン様? どうしたの?」
問いかけても答えない。
(もしかして……)
雅成は鈴口に残っていた蜜をお指で掬い、放心状態のサムナンの口の中に入れた。
「!!」
びくりと体を揺らし、サムナンは固まった。
間違いない。
サムナンは雅成の蜜の味に酔い痴れている。
(これは使えるかもしれない)
それから雅成は、サムナンに蜜の禁断症状が出るまで焦らし、時期を見計らって蜜を与えるようにした。
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