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ー秘密のお菓子パーティー 伊吹sideー
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「僕、こんな時間にお菓子食べたのはじめて‼︎」
目をキラキラさせながら、クッキーを頬張る来夢は、まるで遊園地に遊びに来ている子供のように嬉しそうだ。
「まだ沢山あるから、好きなの選んでね」
来夢のあまりの喜びぶりに、伊吹はクッキーの入った缶ごと渡してしまう。
本当は制限した方がいいと思うけど、
こんなに喜んでもらえると、なんでも許してしまいそう。
さっき頬張っていたクッキーを食べ切り、次のクッキーを両手に持ったまま、目はまたその次に食べるクッキーを探している来夢の姿が本当に可愛くて仕方ないと、伊吹は思ってしまう。
そして、来夢の笑顔を見ていると、さっきまであった『あの悪夢』の事は伊吹の頭から消えていくのがわかった。
「ねぇ、伊吹お兄ちゃんと今日いたお兄ちゃんはアルファなの?」
まだ5歳児の来夢から『アルファ』と言う言葉が発せられ、伊吹は驚いた。
たしかに来夢くんは自分がオメガだとわかっているから、アルファの存在も知っていると思うけど、その区別はどこまで知ってるんだろう?
「さっきのお兄ちゃん『蒼』っていうんだけどね、蒼はアルファだよ。でも来夢くんはどうしてわかったの?」
「だって匂いがしたもん。伊吹お兄ちゃんの事『大好き‼︎』て匂い」
来夢がニコッと笑うと、
「本当に⁉︎」
嬉しさと驚きで伊吹の目が見開かれる。
「うん。えーっとね…パパとママと同じ番の匂いがしたよ。僕のパパ、アルファなんだけど、ママと一緒の時、蒼お兄ちゃんと同じ匂いがするもん」
あどけなく笑う来夢の表情に、伊吹は心の底から嬉しくなった。
番の匂いがあるなんて聞いたことないけど、そうやって言ってくれると嬉しい。
蒼から俺のことが『大好き』って香りがしてたのも、本当に嬉しい。
ずっと柚くんの事が引っかかって、蒼の事をちゃんと見れてなかったけど、俺と一緒の時は俺のことを好きだって思ってくれてるって思うと、心があったかくなってくる。
目をキラキラさせながら、クッキーを頬張る来夢は、まるで遊園地に遊びに来ている子供のように嬉しそうだ。
「まだ沢山あるから、好きなの選んでね」
来夢のあまりの喜びぶりに、伊吹はクッキーの入った缶ごと渡してしまう。
本当は制限した方がいいと思うけど、
こんなに喜んでもらえると、なんでも許してしまいそう。
さっき頬張っていたクッキーを食べ切り、次のクッキーを両手に持ったまま、目はまたその次に食べるクッキーを探している来夢の姿が本当に可愛くて仕方ないと、伊吹は思ってしまう。
そして、来夢の笑顔を見ていると、さっきまであった『あの悪夢』の事は伊吹の頭から消えていくのがわかった。
「ねぇ、伊吹お兄ちゃんと今日いたお兄ちゃんはアルファなの?」
まだ5歳児の来夢から『アルファ』と言う言葉が発せられ、伊吹は驚いた。
たしかに来夢くんは自分がオメガだとわかっているから、アルファの存在も知っていると思うけど、その区別はどこまで知ってるんだろう?
「さっきのお兄ちゃん『蒼』っていうんだけどね、蒼はアルファだよ。でも来夢くんはどうしてわかったの?」
「だって匂いがしたもん。伊吹お兄ちゃんの事『大好き‼︎』て匂い」
来夢がニコッと笑うと、
「本当に⁉︎」
嬉しさと驚きで伊吹の目が見開かれる。
「うん。えーっとね…パパとママと同じ番の匂いがしたよ。僕のパパ、アルファなんだけど、ママと一緒の時、蒼お兄ちゃんと同じ匂いがするもん」
あどけなく笑う来夢の表情に、伊吹は心の底から嬉しくなった。
番の匂いがあるなんて聞いたことないけど、そうやって言ってくれると嬉しい。
蒼から俺のことが『大好き』って香りがしてたのも、本当に嬉しい。
ずっと柚くんの事が引っかかって、蒼の事をちゃんと見れてなかったけど、俺と一緒の時は俺のことを好きだって思ってくれてるって思うと、心があったかくなってくる。
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