αとβとΩと俺 〜αの番には運命のΩがいて… βの俺が出来ることは…〜

葉月

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蜘蛛と巣と蝶 ②

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(あ、ここは夢の中だ…)

閉じられていたまぶたを、ゆっくりと開けた柚は、そう思った。

(またこの夢か……)

柚は周りを見た。
そこは上も下も、右も左も、
どこを見渡しても、どこまでも続く白の世界。
そんな世界に柚は1人、無重力の中のように浮いていた。

すると柚から少し離れたところに、突然光が差し込む。
柚は水の中を泳ぐようにその光に近づくと、その光も柚に近づいてきて、柚の掌の上で止まった。

「今日も見せてくれる?」

光に柚が尋ねると、『いいよ』とでも言うように、パァーッと光がより輝き、その残像がなくなった時、
柚の目の前に30㎝ほどのダイヤのように輝く、少し深みのある器が現れた。
その器の底から水が滲み出し、それが徐々に器の中に広がり、最後には器から溢れ出す。

するとその水に色がつき始め…
揺れる水面に映像が映し出され始めた。
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