αとβとΩと俺 〜αの番には運命のΩがいて… βの俺が出来ることは…〜

葉月

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わかっていたのに… 伊吹sideー

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あれから蒼は12時間以上、眠り続けている。

このまま、目を覚さなかったら……

「蒼……起きてよ……」

美しい寝顔で眠る蒼の髪を、優しく撫でる。

蒼の口から聞きたい。
嘘でもいいから、

『柚は俺の運命の番じゃない』って……

聞いたことがある。
運命の番が出会えば、すぐにわかるって。
強烈なフェロモンが発せられるとも…
でも、蒼と柚くんは知り合いだったじゃないか…
その時は、フェロモンに反応してなかったじゃないか…
でも、もしかしたら蒼と一緒にいた時の柚くんは、まだオメガと判断できなかったのかもしれない。
だから、反応しなかったのかも…
分からなかったのかも……

とうとうこの日が、きてしまった……。

「わかってたのに、、な…」
伊吹は1人、呟いた。




結局、蒼は20時間ほど眠り続けて、やっと目を覚まし、
伊吹が『念のため、病院に行った方がいい』と、言ったが、蒼は『大丈夫』と言って、行かなかった。
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