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ーーフェロモンにあてられて…③ 蒼sideーー <エロス>

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蒼がひとつきするたびに、揺れる伊吹の身体は美しく、うねる伊吹の中は蒼の楔をからめとる。
それを見るたびに、またその美しい身体を、中のうねりを感じたくなり、またひとつきする。

もうやめれない…

「ごめん…。伊吹の中が…気持ち良すぎて…止まれない…」

「ひゃぁぁ…っん…」

また勢いよく押し込まれた楔は、より強く奥に打ち当たり、蒼がピストンするたびに内壁は収縮を繰り返し伊吹の身体を揺らした。
伊吹の身体が揺らされるたび、ベットに押しやられている伊吹の楔はベットと伊吹の身体の摩擦により、擦られ続ける。

伊吹は前からも、後ろからも責めたてられ、楔から流れ出る伊吹の蜜は、シーツを濡らしていった。
 
快楽から切迫詰まり眉間にシワを寄せながらも、愛おしそうに蒼の瞳には伊吹しか映っていない。

「伊吹…後ろ向いて…キスしたい…」

伊吹に覆いかぶさる蒼の顔に伊吹は顔を寄せ、口を開く。
伊吹の開いた口に蒼も口を近づけ、伊吹の舌を絡みとらせながら、濃厚なキスをした。

その間も伊吹の中には蒼の楔が打ち込まれ続け……

上り詰めそうになる伊吹の顔を見ると、またらなく責め立てたくなる。

伊吹、伊吹、伊吹……

蒼はいくら心の中で伊吹の名前を呼んでも呼んでも、呼び足りない。

快楽から眉間にシワを寄せた伊吹が、蒼の口から唇を離すと、

「ん"、んん……あああぁぁぁ…」

伊吹の中も後孔も……身体全身、痙攣をおこしながら、伊吹はシーツに蜜を解き放った。

伊吹の痙攣により、蒼の楔も締め付けられ、

「伊吹……っっつ……」

蒼は伊吹の中に白濁とした精をぶちまけた。

しかし、蒼の楔はなおも治る事もなく熱く硬く脈打ち、精を吐き出したとは思えないほどだ。
しかも蒼のピストンは止まらない。
むしろ激しくなり……

「あお…っい……。まっ…て…、イッ……た…ばっか……り…だか……ら……ん、ん……はぁぁぁ…っ」

「もっと…もっと、俺だけ見て…伊吹…」

伊吹は何か言いたげだったが、口から発せられるのは甘美な喘ぎ声。

「伊吹…っ」

蒼が伊吹の中を楔で打ち付けるたび、先ほど蒼が放った精と伊吹の蜜が混ざり合い、ぬちゃぬちゃと卑猥な音をたてながら、伊吹の後孔から流れ出る。
それが潤滑油となり、より早く楔が出し入れされ、
蒼は伊吹の腰をぐっと持ち上げると、自分の楔を伊吹に打ち込むと、内壁は震えながら楔を受け止める。

「あおいっ……まっ……てぇぇ…」

蒼の強いひとつきで、伊吹は二度目の蜜を放つと、伊吹の内腿は震え、後孔も中も痙攣が止まらず、きゅうきゅうと脈打ち…

「伊吹……っ」

伊吹の内壁の痙攣で、蒼の楔の中から精が搾り取られ、溢れ出した精は止めどなく伊吹の後孔から会隠を伝い流れていき……

伊吹はそのまま意識をなくした。
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