【完結】偽りの花嫁 〜すり替えられた花嫁は冷血王子から身も心も蕩けるほどに溺愛される〜

葉月

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重なり合う ③

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「中が切ないのか?」

 アレクは僕の頭を撫でる。
 くさびを咥えたまま頷くと、抱き上げられそのままベッドに押し倒される。

「好きだ」
 唇と唇が重なる。
 どちらともなく口を開くと舌を絡め合い、唾液が混じる音がする。

「う…ぅん……ンン…」

 息が止まりそうになるほど深く口付けられ、身体の力が抜けていく。
 それでも求められるのが嬉しくて、アレクの首に腕を回した。肌と肌が触れ合うのが、今までよりも気持ちいい。

「今日は抱くぞ。いいか?」
 そう言われただけで、これからされることへの期待で胸が高鳴る。
「うん」
 そう答えるとアレクは僕の耳を甘噛みし、耳の中にふぅ~っと息を吹きかける。

「は、ぁぁ…」

 ずくんと楔の根本が疼く。
 アレクは首筋に啄むような口付けをする。
 肩に、鎖骨に脇腹に……。
 優しく、時折きつく吸われて、甘い吐息が漏れた。そして乳首を軽く口付けされると、

「あ…っ」

 甘くい声が漏れてしまった。
 乳首を口に含まれ、舌先で転がされ、甘噛みされ、じゅるりと吸われる。もう片方の乳首は人差し指と親指で摘まれ引っ張られたり、乳首の先を爪で引っ掻かれたり。

「う…ぅ、ん…ふぁ…ぁぁ……」

 熱の塊が乳首の根本から、楔の根本に広がた。早くそこを触って欲しくて、足元がもじもじしてしまう。
「ユベールは[乳首ここ、好きだろ?」

「ひぃ、やぁぁ……」

「好きか?」

「好…き…、吸われるの…好き……」

 乳首を吸い上げながら訊かれると、自分がとてもいやらしいのを気付かされる。
 でも、もっと虐められたい。

「もっと…舐めて…」

 我慢できずにアレクの顔の前に、乳首を突き出してしまう。
 アレクは愛おしそうに微笑むと、尖らせた舌で、円を描くように乳輪を舐める。
 気持ちいい。
 でも違う。
 期待している刺激は、もっと身体の芯を熱くするもの。

「ちが…う…」

 羞恥心に襲われながらも、また乳首を突き出す。
「違う?どうして欲しいんだ?」
 アレクは乳首に息を吹きかけるだけで、何もしてくれない。

「もっと、気持ちよく…して…」

 そういうとアレクはにやりっと口角をあげ、僕の両太腿を大きく開かせ、

「ああ……ぁぁ…っ!」

 快楽で反り返っている楔を、アレクは口淫した。

「ちがっ…ダメ……、ああ…や、だめ……」

 アレクの口から楔を抜こうとしても、アレクがガッチリと腰を掴み離してくれない。
 睾丸を揉まれながら尖らせた舌で裏筋を舐められると、涙が出るほど気持ちいい。

「はぁぁ、ああ……ァン…」

 蜜口から透明な蜜が滲み出すと、アレクはその蜜を人差し指につけ、指の腹で先端を撫でる。

「んんぅ、あっ…あぁ…っ、気持ち…いい…」

 時折爪で蜜口を広げられるたびに、甘い叫声をあげてしまう。
 先端ばかり弄られていると、急に口で咥えこまれ吸い上げられる。
 予期せぬ快楽に内股が痙攣し、蕾がパクパクと蠢く。

「アレク、だめ、抜いて…、ダメ…っ、あ、あぁっ…イく…い、いくぅぅ~~っ!」

 太腿を痙攣させながら、アレクの口の中に蜜を放ってしまい、アレクは喉を嚥下させながら蜜を飲み干す。
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