【完結】偽りの花嫁 〜すり替えられた花嫁は冷血王子から身も心も蕩けるほどに溺愛される〜

葉月

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初夜 11

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「アレク、様……アレ、様……はぁッ……あっ、ぁん……」

 責める手を止めず、快楽が頂点に達しようとするたびにアレク様は指の速度を落とす。

「そこは……イヤ、です……やめて、ください……もう、イき、たい……あぁぁ……っ」

 そう訴えても、

「やめては、やれない。『アレク』と呼べばイかせてやる」
 より擦り上げる。

 そんな……。

 先ほど達したばかりだと言うのに楔は硬くなり、先端からはチロチロと蜜が流れ出しシーツにシミを作る。
 身体が燃え上がるように熱く、今にも身体の中に集まった快楽が爆発しそうになっている。なのにイかせてもらえない。

「さぁ、アレクと呼べ」

「やっ……あっっ……アレク……アレク……っ!」

 許しを乞うように振り返りアレク様を見上げると、

「……~~っ、ンン…」

 顎を掴まれ、そのまま深く口を奪われる。
 深すぎる口付けに、また意識を飛ばしそうになり、うつ伏せのままベッドに倒れ込む。

「そろそろか……」
 アレク様は僕の中から指を抜き取ると服を全て脱ぎ捨て、太く硬く反り返った楔の先端を蕾に当てる。

「美しいユベール。安心しろ痛くはしない。全て俺に委ねてくれ……」

「っ!!」

 そのままアレク様に腰を持ち上げられると、蕾からズズズと凶器のような楔が奥へと挿れられる。
 あまりの圧迫感に息が止まりそうになる。
 媚肉が限界まで押し広げられ少しの痛みはあったけど、その痛みでさえ気持ちいいと思ってしまうほど、アレク様の愛撫と媚薬で中も媚肉もトロトロになっていた。

「ユベール、力を抜け」
 言われた通り口から息を吐き力を抜くと、
「そう、いい子だ」
 褒められながら双丘を撫でられると、涙がこぼれる程に気持ちいい。

「いい子だユベール。……そう力を抜いて……ほら、どんどん挿入っている。そう力を抜いて……」

 囁かれ、褒められながら双丘を撫でられ、楔を受け入れていく。

「はぁ……ああ……く、ウ……あ——……っ」

「もうすぐだ。もうすぐで、全部挿入いる」

 全部挿入ったらどうなるの?

 アレク様を受け入れ続け、全部挿入するとはどういうことなのかわからない。
 ただ中をアレク様の形に広げられるごとに、指で広げられ愛撫されていた身体に電気が走るようで、全意識が美肉に注がれる。

「アレク……アレク……はぁぁ……アん……」

 少しでも恐ろしいほどの快楽から逃れようと、シーツを握り締め喘ぐ。

「っ、あ——っ……あぁ……」

 媚肉最奥の壁にアレク様の楔の先端が食い込み、一瞬ヒュッと喉がなった。
「っは……。全部挿入った……」
 呟くようにアレク様が言い、動きを止める僕の身体やあたまを優しく撫でてくださる。

「ユベール、痛くないか?」

「は、い……。アレク……は、痛く…、ない……です、か……?」

「!」

 顔は見えなかったが、背中でアレク様が息を呑むのを感じた。
「気持ちいいぞ」
 気持ちいいのは僕だけじゃない。
 アレク様も僕の中で気持ち良くなってくれてるのが嬉しい。

「よかった……。僕も……気持ち、いい……です……」
「!」

 またアレク様が息を呑む気配を感じると、めいいっぱいアレク様の形に広げられた媚肉は、徐々に楔の太さと硬さに慣れていく。
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