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ひとつになる ②

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「絶対に僕に触らないでくださいくね……」

 そう言うと、右手で楔を擦り上げ、左手の人差し指を後孔から中に入れた。
 瑞稀からは晴人の様子はわからないが、熱い視線が突き刺さり、身体の奥から興奮と羞恥心が生まれる。

 楔からの蜜はシーツに垂れ、後孔に入れる指を二本、三本と増やす。
 時折わざと指と指との間を広げ、中を見せつけた。
 晴人が手を伸ばそうとすると、「ダメ……」と制し、自ら弱いところを刺激する。

「晴人さん…見て…見て…、っぁぁ…」

 後孔がピクピクし中の指を締め付け、腰を振る。

「見てる、見てるよ瑞稀。ああ、なんて綺麗なんだ……。綺麗で艶かしくて頭がおかしくなりそうだ……」

 晴人は背後から瑞稀に覆い被さり、首裏から背中にかけて、尖らせた舌を這わせる。
 瑞稀の肌と晴人の肌が重なる。
 晴人の体温が直接伝わり、気持ちが高まり興奮する。
 晴人は瑞稀の中には入れず股の間に自分の楔を入れ、瑞稀の楔の裏筋に擦り合わせ、腰を振る。

「ひゃ……ああぁぁ……」

 まるで晴人の楔が中に入ってきて内壁を擦り上げられられているようで、全身がわななく。

「想像して。俺のが瑞稀の中に入って、瑞稀の好きなところを擦るんだ。突き上げたり、浅いところばかり責められる。そして一番奥の壁を押し上げられて、かき混ぜられてるところを」

 晴人の言葉は呪文のように頭の中に入ってくる。
 まるで今、責め立てられているような気持ちになり、子宮がきゅんと疼いた。

「でもそれじゃあ前が寂しいね。じゃあ中に挿れる前に、前を可愛がってあげるよ。割れ目を爪で引っかかれたり、舌先で割れ目を広げられたり……。瑞稀、あれ好きだよね。たくさんしてあげるよ」

 言葉で責められながら楔の裏筋を擦られ、想像してしまう。

「イヤだと言ってもやめてあげられない。だって瑞稀の『イヤ』は『やめないで』だろ?」

 そう言いながら晴人も想像してしまっているのだろう。息遣いが荒い。
 晴人は瑞稀を仰向けにした。

「瑞稀はどうして欲しい?」

 そう訊く晴人の瞳の奥に野獣の光が宿る。
 その瞳の光だけで全身がゾクゾクし、見つめられるとそれだけで達してしまいそうになる。
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