『手紙を書いて、君に送るよ』  

葉月

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重なり合う ⑧

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「っ、あぁーー……」

晶が待ち望んでいた神谷の楔が、めりめりと内壁を押し広げながら、中へ、奥へと入っていく。
それだけで、

「ああ、ぁぁー」

どろりと晶の楔から濃い白い蜜が流れる。

「晶、もしかして軽くイッた?」

「‼︎‼︎」

挿れられただけでイッてしまうなんて…
恥ずかしい…

恥ずかしさのあまり、晶が神谷から顔を背ける。

「本っ当に可愛い」

「っあぁ…」

神谷の楔は晶の中でさらに大きく、硬く、反り上がり、

「全部挿れるよ」

「んんぅぅ……ん」

一番奥の壁に当たってる。
先輩の熱いものが……
初めて、
初めて繋がれた…

ずんっと奥壁を突かれた快楽と、
夢にまで見た先輩と嘘でも恋人になれ、
身体を愛撫され、
繋がれて……
幸せすぎて……

ぽろぽろ涙が溢れる…

「痛いか?」

晶の身体を心配した神谷が、晶の中から楔を抜こうとすると、

「抜かないで…ください…」

両手で晶は抱きつき、神谷の楔が自分の中から抜けてしまわないようにした。

「先輩…。お願いが…あるんです…」
「ん?」
眉間に皺を寄らせ、涙をポロポロ流す晶の涙を神谷が拭う。

「先輩が……、先輩がいないとダメな…身体に、、してください」
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