『手紙を書いて、君に送るよ』  

葉月

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重なり合う ②

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「俺もだよ…。晶…」
「!!!!」

今、先輩、俺の名前…
『晶』って……
『晶』って呼んでくれた……

「もう一度、言ってください……」

「好きだよ、晶。大好きだ。何より、一番…、好きだ、晶」

晶の涙が頬を伝い、首を伝い、胸元を伝い…流れていく。

先輩、ありがとう…
思い違いでも…、嬉しかった。

涙を流しながら晶は神谷の太腿をまたぎ、膝立ちをし、神谷の目の前に乳首を突きだす。

「晶?」

「キスばっかりじゃなくて…、俺の乳首ここ、虐めてみたくないですか?……あっ…、ぁぁぁ……んっ……」

ギラつく神谷の目に吸い込まれながら、晶は乳首をむさぼられた。

無意識に腰から逃げようとするが、神谷が腰をしっかり掴み、神谷から逃げられないようにする。

「はぁぁ……、セン…パイ……っぅ、ん……」

右の乳首は舌でチロチロと優しく舐められ、左の乳首は親指と人差し指でキュッとつねられる。

気持ちいい……

乳首からの刺激に晶がよろけだす。

キツくつねられ、優しく煽られ…
今の先輩みたいだ。
優しくて、残酷…
記憶がないから、こいびとと俺を重ね合わせてる…

「ぁぁっ…、ちく…びっ…すき…っぁ、あ…」

晶はより神谷の口の中に自分の乳首を近づけ、

「もっ……っと……あぁ、んん……」

蕩けた顔で神谷を見つめた。

「煽るな…、晶……」
神谷がゾクゾクと肩を震わせる。

神谷は乳首を、
吸う、
捏ねる、
弾く、
甘噛みする……

その刺激が与えられるたび、晶の口からは熱っぽい吐息と声が溢れ出し、神谷をより欲情させる。

「晶…、好きだ…」
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