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俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

真司とデート ③

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「あ、でもこれ食洗機使えないって書いてある…じゃあ他のにしよっか…」
真司がカップを棚に戻す。
「え?なんで?」
「食洗機使えなかったら、その分一緒にくつろぐ時間減るじゃん」
「‼︎マグカップ洗うぐらいだよ。時間かからないよ」
「一緒に片付けしても、それでもその後の蓮との時間が減るとなると、時間もったいない」
真司はもう次のカップを選んでいる。

カップ洗う時間を惜しんでくれるなんて…
5秒もかからないと思うのに。
なんなら食洗機で洗うより、さっと洗う方が早い気もする…
でも、真司がそこまで考えてくれるなら…

蓮もマグカップが並ぶ棚を見渡していると、

あ‼︎ル・クル○ゼのマグカップがある‼︎
これは少々のことでは割れなさそう。
あ‼︎でも、こっちのレトロホーローみたいな陶器製のマグカップも捨てがたい。
カラーがクリームとターコイズなのがいい。 
うーん…迷う…

「蓮、いいのあった?」
両手に二種類のマグカップを持ったまま、悩んでいる蓮の姿を見た真司が近づいてきた。
「どっちがいいか迷ってて…。あ、でもここで決めなくてもいいんだけどさ」
「でも、蓮はこの2つに心揺れたんだろ?じゃあどっちかにしようよ」
真司もまじまじとカップを見る。
「こっちは少々のことでは割れないと思うし、こっちは色合いが綺麗だし……」
「うーん」
「うーん」
2人して考え込む。
「真司はどっちがいいと思う?」
「うーん…。あ!こっちはどう?」
真司はカップの説明書を読んで、レトロホーローの様なカップを指さした。
「だってこっち名前入れれるって書いてあるよ」
「‼︎」
「特別感出るかな~と思って…。蓮はどう思う?」

名前入りのカップ‼︎
特別感‼︎

「もちろんそれにする‼︎」

蓮は大切そうにそのカップをレジに持っていった。
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