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俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

真司とデート ①

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買い物は好きな蓮だったが、いざ行くとなると、それはまた別の話で……
目的の商品を決めていない買い物は正直苦手だった。

それは先ほど同様…ゆっくり買い物を楽しめないから。
『声かけるな‼︎』オーラを出すが、声かけられる。
これは本当に本当に困る。

今日は本当に大切な真司との時間、邪魔しないで欲しい‼︎

蓮は心の底から、そう願った。




「なぁ真司。一番先に買いたいものがあるんだ」
「ん?」
真司が無防備な微笑みで蓮を見る。

‼︎
スーツの時とはまた違う真司‼︎
あー!抱きしめたい‼︎

心の中で蓮は悶えるが、顔には出さないように頑張る。

「マグカップ買いに行きたいんだ」
「マグカップ?」
「うん。真司専用のカップ……と……」
「と?」
「…俺も真司とお揃いのカップが欲しい…。だって真司も俺もコーヒー好きだろ?だから…」

いい歳してお揃いとか恥ずかしいけど欲しい。
2人がよく使うマグカップだから真司と俺だけのが欲しい。

真司の様子を伺うように、蓮が真司を見ると…

「じゃあ長く使えるマグカップがいいな」

真司が満面の笑みを浮かべた。

あーーーー‼︎
その笑顔、破壊的‼︎
しかも『長く使える物』って‼︎
それだけ長く一緒にいたいって事だよね‼︎
少し落としただけでは壊れなさそうなものにしよう。

「それでどこから見に行く?」
楽しそうにしている真司を見て、蓮は胸の高鳴りを抑えるので必死だった。
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