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俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

林と大山 ③

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「…それは…」
「チーフと2人で飲んでただけなのに、浮気と決めつけるような彼氏さんですよ」

あ、そうか。
あの時の事を言ってるのか。

「あの時だって、俺の相談乗ってくれてただけなのに、店にまで来て無理やり連れて帰ろうとしてたじゃないですか」

確かにあの頃は俺の仕事の都合で、なかなか会えなかったり、会う約束しててもドタキャンになったりしてたから、アイツも俺の行動に過敏になっいたところもある。
あるけど、あれはやりすぎだ。
まさか、仕事場から跡をつけて、店に乗り込むなんて考えもしなかったし、あの状況を見たら誰でもおかしいと思うはず。

「あの時は、大山くんを巻き込んでしまって申し訳なかった。彼とはもう………………別れたよ」
「え?」
「迷惑をかけた大山くんには言っておくべきだったね」

まさか大山くんが心配してくれてたなんて、思いもしなかった。

「そうなんですね」
蓮の言葉を聞いて大山の鋭かった表情が、いつもの柔らかな表情に戻る。
「本当に、よかった。…チーフのあんな悲しそうな顔、見てられなかった…」
大山がポロリと呟く。

え?

「大山くん、それってどういう意味?」
「え⁉︎俺、何か言いましたか⁉︎」
自分が何と言ったのか、本気でわからないといったように、慌てて大山が蓮に聞き返す。
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