85 / 217
俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー
恋煩い ⑤
しおりを挟む
決断してからの蓮は、早かった。
佐々木が肉、魚、どちらが好きでも食べられて、下準備さえしていればすぐに料理が完成するメニューを考え、
美味しいワインの白と赤を用意し、
林に、おいしい焼き菓子の店を教えてもらっておいた。
そして………
「ちょっと席を外す」
「はい。わかりました」
蓮はそういうと、佐々木にメールを送るために席をたった。
仕事中に蓮がプライベートの件で、席を立つ日が来るなんて、自身でも思いもよらなかった。
送るぞ!
これが、最後のメール。
これでダメなら、本当にダメなんだ。
結果が早くわかった方がいいじゃないか。
深入りする前だと、立ち直るのも、きっと早いはず……
蓮は自分自身に言い聞かせて、佐々木に最後のメールを祈るような気持ちで送る。
『美味しいワインが手に入りました。もし、よろしければ、ご一緒していただけませんか?佐々木さんのご迷惑になっているのであれば、これで最後にします 立花』
さぁ、やれることはやった…
結果がどうであれ、早く返事が欲しい!
蓮は遠い昔に感じた、あの受験や就活の合格発表のような気持ちになっていた。
…………………。
まだ……返信は来ない……。
きっと仕事中で忙しのかも。
でも、これが佐々木さんの答えなのかもしれない…
しばらく経っても佐々木から返信がなかったので、蓮は落ち込む心を落ち着かせ、自分の席へと戻っていった。
佐々木が肉、魚、どちらが好きでも食べられて、下準備さえしていればすぐに料理が完成するメニューを考え、
美味しいワインの白と赤を用意し、
林に、おいしい焼き菓子の店を教えてもらっておいた。
そして………
「ちょっと席を外す」
「はい。わかりました」
蓮はそういうと、佐々木にメールを送るために席をたった。
仕事中に蓮がプライベートの件で、席を立つ日が来るなんて、自身でも思いもよらなかった。
送るぞ!
これが、最後のメール。
これでダメなら、本当にダメなんだ。
結果が早くわかった方がいいじゃないか。
深入りする前だと、立ち直るのも、きっと早いはず……
蓮は自分自身に言い聞かせて、佐々木に最後のメールを祈るような気持ちで送る。
『美味しいワインが手に入りました。もし、よろしければ、ご一緒していただけませんか?佐々木さんのご迷惑になっているのであれば、これで最後にします 立花』
さぁ、やれることはやった…
結果がどうであれ、早く返事が欲しい!
蓮は遠い昔に感じた、あの受験や就活の合格発表のような気持ちになっていた。
…………………。
まだ……返信は来ない……。
きっと仕事中で忙しのかも。
でも、これが佐々木さんの答えなのかもしれない…
しばらく経っても佐々木から返信がなかったので、蓮は落ち込む心を落ち着かせ、自分の席へと戻っていった。
5
お気に入りに追加
499
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
パパと息子はとっても仲良し♡♡♡ ~可愛がりすぎには要注意???
そらも
BL
何事もほどほどが一番というお話です♪(絶対違う)
とあるお家に暮らしている、ご近所でも美形親子と評判のとってもとっても仲の良いパパさんと息子くんの日常の一コマ♡
ガチガチの父(四十代)と息子(高校生)の近親相姦のえろ話となっておりますので、どうぞご注意してくださいませ。激甘ラブラブな親子です♡
※ R-18エロもので、♡(ハート)喘ぎ満載です。
※ 素敵な表紙は、pixiv小説用フリー素材にて、『やまなし』様からお借りしました。ありがとうございます!
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる