俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

葉月

文字の大きさ
上 下
52 / 217
第五弾

梓 ①

しおりを挟む

本当は仕事が休みだった真司だったが急に仕事が入り出勤となった。

仕事中、その日は休みだった蓮から珍しく、今日は早く帰ってきて欲しいと連絡が入った。

蓮がそんな連絡するなんて珍しい。
何かあったのかも…

蓮は真司が遅く帰ってきても待っていてくれるが、真司の仕事の邪魔にならないかと気を回し、早く帰ってきて欲しいとは言わなかったからだ。

心配になった真司は自分の仕事を早々に終わらせると、お客とのアポの後、蓮に『今から帰る』と連絡してから直帰させてもらう事にした。


大急ぎで帰ってきた真司は玄関前で息を整えてから、
「ただいま」
ドアを開いた。
「おかえり」
いつものように、蓮が笑顔で出迎えてくれる。

特に変わりはなさそうだけど…
…ん?

靴を脱ごうと下を向くと、玄関には女物の靴が綺麗に置いてあった。
「誰かお客様?」

蓮からは特に何も聞いてないけど…

「そうなんだ。真司に会いたいって人が来てて」
「俺に?」

ますます誰かわからない。

真司は不思議に思いながら、とりあえずダイニングに向かう。
ドアを開けると、そこには歳は30台後半ぐらいの綺麗な女の人が立っていた。

こんな綺麗な人…記憶にないな…

「あの、私に会いに来てくださったと聞きましたが…」
恐る恐る真司が尋ねると、女性は真司にゆっくり頭を下げる。
「突然申し訳ありません。はじめまして。私、立花梓と言います。立花椿の母で蓮さんの義母になります」
「‼︎椿ちゃんのお母様ですか⁉︎」
真司は驚いて目を見開く。
椿は18歳。
そんな大きな子供がいるとは思えない容姿をしていた。
「はじめまして。私は佐々木真司と言います」
真司も梓はに頭を下げ、挨拶をする。
「あ、どうぞお座りになってください」
立ったままの梓の椅子を真司は慌てて引いた。
「お気遣い、ありがとうございます」
梓は丁寧に御礼を言ってから、椅子に座った。
「でもどうして私に会いに来てくださったのですか?」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。 自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・ *** 執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。 ただ、それだけです。 *** 他サイトにも、掲載しています。 てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。 *** エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。 ありがとうございました。 *** 閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。 ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*) *** 2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

社畜サラリーマン、異世界で竜帝陛下のペットになる

ひよこ麺
BL
30歳の誕生日を深夜のオフィスで迎えた生粋の社畜サラリーマン、立花志鶴(たちばな しづる)。家庭の都合で誰かに助けを求めることが苦手な志鶴がひとり涙を流していた時、誰かの呼び声と共にパソコンが光り輝き、奇妙な世界に召喚されてしまう。 その世界は人類よりも高度な種族である竜人とそれに従うもの達が支配する世界でその世界で一番偉い竜帝陛下のラムセス様に『可愛い子ちゃん』と呼ばれて溺愛されることになった志鶴。 いままでの人生では想像もできないほどに甘やかされて溺愛される志鶴。 しかし、『異世界からきた人間が元の世界に戻れない』という事実ならくる責任感で可愛がられてるだけと思い竜帝陛下に心を開かないと誓うが……。 「余の大切な可愛い子ちゃん、ずっと大切にしたい」 「……その感情は恋愛ではなく、ペットに対してのものですよね」 溺愛系スパダリ竜帝陛下×傷だらけ猫系社畜リーマンのふたりの愛の行方は……?? ついでに志鶴の居ない世界でもいままでにない変化が?? 第11回BL小説大賞に応募させて頂きます。今回も何卒宜しくお願いいたします。 ※いつも通り竜帝陛下には変態みがありますのでご注意ください。また「※」付きの回は性的な要素を含みます

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

処理中です...