俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

葉月

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第一章

俺のスパダリはギャップがすごい 妖艶 <エロス>

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「ささき…さんと…気持ちよく…なりたい」

立花はあがりきった息を整える。

「俺はいいです。もう十分気持ちよかったです…」

これは嘘ではない。
真司は本当に今までの中で、一番気持ちよかった。
何もされてないにもかかわらず…

「でも…」
立花が言いかけた時、真司は立花の額にキスをした。
「本当に…本当に気持ちよかったんです」
立花の頭をぽんぽんとなでた。
まるで子供を宥めるように。

「じゃあ…佐々木さん…ここに寝転がって、これで目隠しして…」

沢山ある枕のうちの、一つを真司は立花から手渡された。

「?」
「絶対に見ないでくださいね…絶対…」
「…わかりました…」

真司はその意図もわからなかったが、言われた通り、目を瞑り枕で目隠しをした。

「佐々木さんのが苦しそうなので、ズボン外しますね」
「⁉︎…はい…」
真司は言われるがまま、立花がズボンを脱がすのを許した。

そして、ちゃんと目隠ししたのを確認したのか、立花の気配を近くに感じ真司はドキっとする。 


しばらくして真司が横になっている近くで立花の気配を感じていると、立花が何かを我慢しているような声が聞こえだした。

「‼︎立花さん…大丈夫?」
心配になり、真司は立花に声をかける。

「…はい…」
立花のくぐもった声が聞こえた。

本当に心配になった真司が枕を取ろうとすると、
「見たら…だめです」
立花に枕を押し返される。

「…わかりました…でも、無理だけは、しないでくださいね」
「はい…」
押し殺したような声で立花が答えた。

そうしている間に、今度は何かがくちゅくちゅと混ざる音がし始め、その度に立花の息使いも荒くなりだした。

立花さんは心配しなくていいって言ってたけど…
大丈夫かな…?

目を瞑ったまま心配していると、真司が寝ているベットの周りのスプリングが凹んだ。
何かが真司のそばにあるようだ。

なに…?

真司が不振に思っていると…

「‼︎」

何かが真司の楔を少しずつ包み込みだした。
それはキツく真司の楔を飲み込むように…

キ、キツい…

ヌルヌルした感触と共に、キツく締め上げられた何かに包み込まれた真司の楔は、あまりの気持ちよさに中で震える。

「ん"…」

立花の熱い吐息と共に、真司の楔はすっかりそれに包み込まれた。

「全部…入った…」

まるで独り言のように立花が呟く。

全部入ったって…なに?

今にも破裂しそうな快楽のなか、真司が考えていると、

「‼︎」

スプリングが軋みだしたと思ったら、急にそれは真司の楔を擦り始めた。
一度上下しただけで、気持ちよさのあまり、頭が破裂しそうだった。

「…立花…さん…これなに?…もう…無理…」

「きもち…いい…ですか?」

「…はい…」

真司の頭はクラクラし、もう返事しかできなくなっていた。

「わたしもです…真司さん…」

急に立花に下の名前を呼ばれ、驚いた真司が枕をのけ、目を開けると…

「‼︎」
そこには、真司の上にまたがり、ピストンをしている立花の姿があった。 

「立花さん…なにを…」

聞きたいことは沢山あったが、押し寄せる快楽に飲み込まれ、上手く言葉がでてこない。

「わたしも…真司…さんと…きもち…よく…なり…たい…です」

ピストンを止めることなく、涙目になった立花は吐息と喘ぎ声をおしころしていた。

「っつ‼︎」

刺激と立花の健気さに真司の心はわしずかみにされた。

「‼︎」
真司は立花を押し倒し、その上に覆いかぶさるような体制にした。

「⁉︎…しん…じ…さん?」
真司に押し倒され、驚いた立花が見上げた。

「おれも呼んでいいですか?蓮さんって…」

それを聞いて瞳がより潤んだ蓮は、大きく頷いた。

「大好きです…真司さん」

「‼︎」
まさか蓮からそんな事を言われるなんて思ってもいなかった真司が驚く。

「バーで真司さんと話てる時から…ずっと…」
蓮の頬に涙がつたう。

「おれもあの朝からずっと、蓮さんのことが頭から離れかった。他の人と一緒にいるのを見ると嫉妬してしまう…でも俺はこんなだし…蓮さんとは住む世界が違いすぎると自分に言い聞かせてました…でも、もうそれもやめます…」

「…」

「大好きです。蓮さん…おれと付き合ってくれませんか?」

「‼︎…はい‼︎」
蓮は泣きながら笑った。

「よかったー」

嬉しさのあまり真司は蓮にキスをした。
濃厚ではなかったが、優しいキスを。

「蓮さん、もう止められない…」
真司は自分の楔を蓮の中に入れた。

「ん、んん…」

入っていく振動と一緒に蓮の吐息が溢れる。

「痛くないですか?」

蓮の中はあまりにもしまりすぎていて、真司は自分の楔をどんな力でいれていったらいいかわからずにいた。

「もっと…もっときてください…真司…さん」
蓮は腕を伸ばし、真司の頬を包み込む。
「‼︎…蓮さん…それって…」

それって、本気で…言ってる…?

完全に真司の理性がぶっ飛んだ。

「あ、あぁぁ…‼︎」

真司に勢いよく、ぐっと押し込まれった蓮は大きく腰をそり返し、真司を受け入れる。
真司も打ち寄せる刺激に一瞬、意識が飛びそうになった。

このまま動いたら、確実に達してしまう…

しばらく蓮の中に入ったまま、じっとしているが、なかで真司の楔はドクドクと波をうっていて、なかなか落ち着きそうもない。

「しん…じ…さん…このまま…イッて…しまいそう…」
蓮は中をきゅうきゅうしめつけている。

「っく‼︎」
達してしまいそうな蓮の顔をみていると、真司の楔もますます敏感になっていく…

でもこのままなんて…

ゆっくりと真司は自分の楔を出し入れさせ始めた。

やばい…
もっていかれる…
こんな気持ち良さは初めてだ…

真司は蓮の顔をみると、息をさらに荒がえ、もう少しでイッてしまいそうな表情っだった。

「しん…じ…さん…もっと…ゆっくり…おね…がい…」
蓮はなみだを流しながら真司に困窮する。

「ごめん…おれ…手加減…できる…よゆう…なさそう…です…」

真司は一度抜きかけた楔を、ズンっと蓮の奥に押し込むと、急に勢いよく動きだした。

「あぁぁぁ…そこ…だ、だめ…」

刺激に耐えられないかのように、蓮は顔をしかめ、シーツを握り絞めた。

「きもち…いい?…」

真司も余裕がないほど気持ちがいい。
返事の代わりに、蓮は頭をこくこくと縦にふった。

それをみた真司はニヤリと笑うと、同じところを何度も何度も攻めていく。

「イく…イッて…しまう…しんじ…さん…!」
蓮の先端からは白濁した液体を弾けさせた。

やばい…抜かないと…

いそいで真司は蓮から抜こうとするが、蓮がイッあと脈打つ蓮の中はさらに締め付けられ、真司の楔を締め付ける。

このままだと…

「っく‼︎」

真司も達してしまう瞬間、蓮の中から楔を引き出し、蓮の腹の上に真司も白濁したものを発した。
頭が真っ白になり、腰から倒れてしまいそうだ。

ゆっくりと蓮の方をみると、自分の腹の上に飛び散った二人の白濁した液体を人差し指でくるくるとなじませ…

「二人の…混ざりましたね…」

真司の目を見つめながら、二人の液体を絡めた指を口に運び…舐め上げた。


もうこの人には…敵わない…

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