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たくさん甘えたくて、たくさん甘えて欲しいんだ ④

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「いつの間に、そんなこと覚えたんだ?」
 健が優斗を抱きしめる。
「健がいつも気持ちよくしてくれるから…」
 恥じらいながら、優斗は健を見上げた。
「!!本当に優斗は…」
 健は優斗を押し倒すと、ガバっと服を脱ぎ捨てる。
 そして優斗の服を全て脱がした。
「綺麗だよ、優斗…」
 優斗の両足を大きく広げ、柔らかくなった後孔に3本の指を入れる。
 健の長くて骨張《ほねば》った指が入ると、優斗の指では広げられなかった後孔も、内壁も広げられる。
 トントンと弱いところを推されると、優斗の腰がどんどん上に上がってくる。

「はっ……、ん……ぁぁ……」

 優斗の後孔がぱくぱくと動き、健の楔を誘う。

「優斗の下の口が早く欲しいって言ってる…」

「ああぁぁ……——」

 3本の指でぐっと弱いところを押すと、優斗の腰は反り返る。

「欲しい?」

 健がまた押す。

「ほし……い……」

 優斗は自ら両手で両太ももを広げる。
 赤く熟れたイチゴのようになった優斗の後孔は、健の楔を待ち侘びた。

「たくさん甘やかしてほしい?」

「甘やかして…欲しい…」
 潤んだ瞳で健を見つめる。

「ここの奥、寂しい…」
 優斗は自分の下腹を指で押す。

「慰めてくれる?」
 ゆっくりと後ろを向くと、四つん這いになり健に双丘を突き出した。

「優しくしようと思ったのに…。煽ったのは優斗だからな」
 健は優斗の腰をぐっと持ち上げ、優斗の中に楔を挿れる。
 ゆっくりゆっくり優斗の中を感じるように差し込むと、優斗の体は粟立った。

「本当に優斗の中、寂しかったんだな。こんなに締め付けてくるなんて…。持ってかれそうだ…」
 楔を内壁で締め付けられ、健は込み上がってくる熱を抑えるように、優斗の中で動きを止めた。
 優斗の中は健の形に変わっていく。

「たける…、うご…いて……」

 挿入されているだけで、イッてしまいそうになる。
 
「突…いて……」
 優斗は腰を振る。

「ふぁ……ぁ、ぁぁ……」

 感じすぎて上手く動けない。
 もどかしい刺激が内壁に響く。
 弱いところを押し上げたいのに、上手く当たらない。

「たけ…る……、して…」
 健が欲しくて涙が出た。

「泣かないで優斗。いっぱい愛してあげる」

「ああっ……ッ」
 急に楔のカリが優斗の弱いところを押し上げ、優斗の目の前がチカチカした。

 部屋にパンパンと音が響くぐらい勢いよく打ちつけられ、次第に優斗の液と健の先走りが混じり、後孔から2人の液が流れ、ぱちゅっぱちゅと音を変える。

 身体の力が抜け、優斗は上半身をささえられなくなり、ガクンとベッドに倒れ込みそうになる。
 だが健は優斗の腰を高く上げ、後孔をより広げる。
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