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反省してます ②

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「俺はね、普段ならここまで怒らないよ。でもね、今日の服は汚したらダメなやつ。どうしてダメかわかる?」
「……」
 健が困った顔で黙り込むので、
「あのね、この服は、健のご家族とお会いする時に着ようと思ってた服なんだよ。だから汚したらダメな服」
 床に脱ぎ捨てられた服を指差す。
「ハイ…、ごめんなさい…」
 体が一回り小さくなったかと思うぐらい、健がシュンとした。

あとで、きちんと洗濯しておこう…。

「あ、今『あとで洗濯しておこう』って思ったでしょ?」
 まだ優斗は怒っているし、健は優斗に思考を読まれたか!?と、ドキリとする。
「そういう問題じゃないからね」
「…」
「洗濯してたとしても、この服着たら今日のこと思い出すでしょ?ご家族とお会いした時に思い出したら、気まずいでしょ?」
「!!」

そう言うことか!!
 
 健は妙に納得した。
「だからって、もう新しい服、用意する時間ないんだよ」
 優斗は頬を膨らます。

優斗の手持ちの中から探すしか…。

 健はクローゼットを見ると、
「俺、そんなきちんとした服、もってないの!」
 優斗がクローゼットを指差した。
「持ってないから、この服着て『どう思う?』って聞いたの。ダメなら姉さん達の店に行こうと思ってたんだよ」
 優斗は肩を落とす。
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