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反省してます ①

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「優斗、ごめん、俺が悪かった。本当にごめん…。もうしないから…、ね、機嫌直して、出てきて…」
 ベッドの上で掛け布団にすっぽり隠れたままの優斗に向かって、健はもう随分謝っている。
 健がどんなに話しかけても、優斗からの返事はなく…。
「ごめん…」
 切なそうに言っても、
「……」
 優斗は無反応。
「もうしないから、ね…」
 様子を伺うように言っても、
「……」
 無反応。
「優斗~~」
 泣き落としをしようとしても、
「……」
 無反応。

本当に本当に怒ってる……。

 思いつく限りの謝罪の言葉を言ったが、優斗はどれにも反応せず、健はなすすべなく項垂れさせた。

このまま出てきてくれなかったら…どうしよう…。
 
 今更ながら、自分がしてしまった事への浅はかさが悔やまれる。

「……」
「……」

 寝室内が、シンとする。

どうしよう……。

「ごめん…。したこと後悔してる。もう絶対、しない…。俺がここにいると、優斗、ベッドそこから出られないよな…。俺、優斗が許してくれるまで、外で頭冷やしてくるよ…」
 健が上着を着て部屋を出ていこうとした時、盛り上がっている布団がゴソゴソと動く。
「健…」
 布団の中から、優斗の声がした。
「!!ハイっ!」
 優斗に呼ばれ、健は緊張しながら返事をする。
「俺がどうして、こんなに怒ってるかわかるよね?」
「それは…、可愛い姿の優斗を押し倒したから…」
 おずおず答える。
「他は?」
「服を…汚した…から…?」
 この答えが合っているか不安だったが、そう答えると、布団がもそもそ動きだし、中から優斗が顔を出す。
「どうしてそんな事したの?」
「写メで見るより、優斗が可愛すぎて、我慢…できなかった…」
 怒られた大型犬のように、健は体を小さくする。
「はぁ~、本当に…。もう、健!ちょっとそこに座って」
 優斗は大きなため息をつき床を指差すと、
「ハイっ!」
 健は素早く床に正座した。
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