220 / 269
大輔に相談 ①
しおりを挟む
今日は優斗1人で大輔の店に訪れていた。
「あと少しでランチタイム終わりだから、もう少しまっててね」
カウンターに座る優斗は大輔からレモネードを出してもらい、「ありがとうございます」と言った後、元気よく「はい!」と返事をする。
実は今日、優斗は仕事が休みで、次の休みの日が姐さんこと、健の姉家族と健の両親に会う日なのだ。
健には「会うのが楽しみ』と言ってはいるものの、やはり健一家に会うのは緊張する。
そこで優斗は健に内緒で健一家のことをよく知る大輔に、助言をもらいにやってきていたのだ。
「ユウト、これは僕からのサービス」
マルコが優斗にシャーベットをそっと出す。
「ありがとうございます。でもそんな…申し訳ないです…」
優斗が申し訳なさそうにすると、
「僕だってユウトにサービスしたいです」
悪戯っぽくマルコが笑いウインクする。
「ユウト、頑張ってくださいね」
そういうと、マルコは優斗の頭を撫で、キッチンに入っていった。
マルコさんにも「頑張って」って応援してもらっちゃった。
気合い入れて、頑張らないと!
そう意気込み、優斗はシャーベットを頬張る。
「あ、それマルコから?」
ランチの片付けを終わらせてた大輔が、コーヒーを片手に優斗の隣に座る。
「それで、健一家に会う時の心構えを教えてほしい…だっけ?」
「はい!ちゃんとした挨拶なんて、俺した事がないから、色々心配で…」
優斗はカバンからメモ帳とペンを出し、大輔の話を一字一句逃すまいと意気込む。
「そんなに気負わなくても、優斗くんなら大丈夫」
「大好きな人のご家族には、失礼がないようにしたいんです」
優斗は真剣。
「『大好き人』か~。優斗くんからの自然と惚気話がでるとは」
大輔はあははと笑った。
もう大輔さん、茶化してばっかり。
無意識のうちに、優斗の頬は膨れさせ唇を尖らせる。
すると大輔は、優斗の姿を見て目を大きく見開いたかと思うと、
「優斗くん、その顔、絶対健以外の人に見せちゃダメだよ」
そう言いながら苦笑した。
「?俺…変な顔してました…?」
自分の顔なんて、鏡がないと見えないから、どんな顔してたかなんてわかんないよ…。
他の人に見せちゃダメなぐらいの顔してたんだったら、絶対健には見せられない…。
「あと少しでランチタイム終わりだから、もう少しまっててね」
カウンターに座る優斗は大輔からレモネードを出してもらい、「ありがとうございます」と言った後、元気よく「はい!」と返事をする。
実は今日、優斗は仕事が休みで、次の休みの日が姐さんこと、健の姉家族と健の両親に会う日なのだ。
健には「会うのが楽しみ』と言ってはいるものの、やはり健一家に会うのは緊張する。
そこで優斗は健に内緒で健一家のことをよく知る大輔に、助言をもらいにやってきていたのだ。
「ユウト、これは僕からのサービス」
マルコが優斗にシャーベットをそっと出す。
「ありがとうございます。でもそんな…申し訳ないです…」
優斗が申し訳なさそうにすると、
「僕だってユウトにサービスしたいです」
悪戯っぽくマルコが笑いウインクする。
「ユウト、頑張ってくださいね」
そういうと、マルコは優斗の頭を撫で、キッチンに入っていった。
マルコさんにも「頑張って」って応援してもらっちゃった。
気合い入れて、頑張らないと!
そう意気込み、優斗はシャーベットを頬張る。
「あ、それマルコから?」
ランチの片付けを終わらせてた大輔が、コーヒーを片手に優斗の隣に座る。
「それで、健一家に会う時の心構えを教えてほしい…だっけ?」
「はい!ちゃんとした挨拶なんて、俺した事がないから、色々心配で…」
優斗はカバンからメモ帳とペンを出し、大輔の話を一字一句逃すまいと意気込む。
「そんなに気負わなくても、優斗くんなら大丈夫」
「大好きな人のご家族には、失礼がないようにしたいんです」
優斗は真剣。
「『大好き人』か~。優斗くんからの自然と惚気話がでるとは」
大輔はあははと笑った。
もう大輔さん、茶化してばっかり。
無意識のうちに、優斗の頬は膨れさせ唇を尖らせる。
すると大輔は、優斗の姿を見て目を大きく見開いたかと思うと、
「優斗くん、その顔、絶対健以外の人に見せちゃダメだよ」
そう言いながら苦笑した。
「?俺…変な顔してました…?」
自分の顔なんて、鏡がないと見えないから、どんな顔してたかなんてわかんないよ…。
他の人に見せちゃダメなぐらいの顔してたんだったら、絶対健には見せられない…。
0
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説
淫愛家族
箕田 悠
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
年上の恋人は優しい上司
木野葉ゆる
BL
小さな賃貸専門の不動産屋さんに勤める俺の恋人は、年上で優しい上司。
仕事のこととか、日常のこととか、デートのこととか、日記代わりに綴るSS連作。
基本は受け視点(一人称)です。
一日一花BL企画 参加作品も含まれています。
表紙は松下リサ様(@risa_m1012)に描いて頂きました!!ありがとうございます!!!!
完結済みにいたしました。
6月13日、同人誌を発売しました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる