愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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カフェで卓と ②

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「チーフはいいって?」
「卓とカフェに行くの、健の許可っているの?」
「いるか?と聞かれたら…まー、聞いてた方がいいのかな?って…」
「恋人がいたら、友達とご飯に行くのも言うのが普通?」
 不思議そうに優斗は卓を見た。
「いや、言っても言わなくてもいいんだけど…」

そういう問題じゃないんだよな…。
それを優斗に言うべきか…。

「卓、何か隠してる?」
 優斗は卓の目を真っ直ぐみる。

いつもは鈍感なのに、こういうところは敏感だな。
どうせいつか言わないと、いけないことだし…。

「これは誰が悪いってことじゃないけど、俺が思うにチーフは俺と優斗が一緒にいるの、あまりよく思ってない」
「どうして?」
「それは、俺が優斗のことが好きだから」
「え?それ、関係あるの?」
 優斗は目を丸くした。
「俺と卓は同期で友達だろ?」
「そう、でもここで重要なのは、俺が優斗のことが好きってこと」
「…」
「俺は優斗と一緒にいるの楽しいし、嬉しい。でもチーフの立場で考えると、自分の恋人が、その恋人のことを好きだと思っている奴と一緒にいるのは…やっぱり、嫌だろ?」

こんなこと言ったら、もう優斗とお茶さえできなくなると思うけど、後で優斗が悲しむなら、一緒にいない方がいい。

「だから、俺と会う時はチーフに話したほうがいい」
「それで、もし「会わないでほしい」って言われたら?」
「会わない方がいいな」
「……。そんなのおかしいよ」
「じゃあ、チーフが友達と会う。だけどその相手はチーフのことが好き。そうなった時、優斗はどう思う?」
「それは……」
 そこまで言って、優斗は黙った。
「な。優斗は大切な友達だと思ってる。何かあれば相談っだって乗りたいし、一緒に飲みにもいきたい。だからこそ、俺と会う時は、チーフに言った方がいい。このケーキ食べたら、帰ろ」
 卓がそう言うと、
「うん」
 と、悲しそうに優斗は頷いた。
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