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曇る笑顔 ①
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ーーピンポンーー
玄関のチャイムが鳴る。
「はーい!」
元気よく優斗が玄関を開けると、
「優斗ただいま!!」
右手に鞄、左手にケーキが入った箱を持った健が優斗を抱きしめる。
「おかえり。今日は早かったね」
健の『今から帰る♡』メールが届き、いつもより20分早い帰宅となった。
「はい、お土産」
健がケーキの箱を渡すと、
「わぁ!ケーキもありがとう!デザートの時、一緒に食べようね」
嬉しそうに受け取る。
「ご飯できてるけど…、先、お風呂どうぞ」
タオルと下着とパジャマ。事前に用意していたお風呂セットを健に手渡す。
「優斗は?一緒に入る?」
リビングに鞄を置くと、優斗から手渡されたお風呂セットを受け取った。
「実は、もう入っちゃったんだ」
えへへと優斗が笑うと、健は、
「一緒に入りたかったな」
と少し肩をシュンと落とす。
「料理、温め直しておくから、ゆっくり入ってきて」
健が着ていたジャケットを脱がせると、バスルームまで、優斗は健の手を引き、
「湯船でしっかり温まってきてね」
そういう健の返事を待つ前に、バスルームのドアを閉めた。
無言で廊下を歩き、リビングに入り、ドアをバタンと閉めると、ドアに寄りかかる。
さっきまでの笑顔がサッと曇り、ずるずるとそのばにしゃがみ込んだ。
玄関のチャイムが鳴る。
「はーい!」
元気よく優斗が玄関を開けると、
「優斗ただいま!!」
右手に鞄、左手にケーキが入った箱を持った健が優斗を抱きしめる。
「おかえり。今日は早かったね」
健の『今から帰る♡』メールが届き、いつもより20分早い帰宅となった。
「はい、お土産」
健がケーキの箱を渡すと、
「わぁ!ケーキもありがとう!デザートの時、一緒に食べようね」
嬉しそうに受け取る。
「ご飯できてるけど…、先、お風呂どうぞ」
タオルと下着とパジャマ。事前に用意していたお風呂セットを健に手渡す。
「優斗は?一緒に入る?」
リビングに鞄を置くと、優斗から手渡されたお風呂セットを受け取った。
「実は、もう入っちゃったんだ」
えへへと優斗が笑うと、健は、
「一緒に入りたかったな」
と少し肩をシュンと落とす。
「料理、温め直しておくから、ゆっくり入ってきて」
健が着ていたジャケットを脱がせると、バスルームまで、優斗は健の手を引き、
「湯船でしっかり温まってきてね」
そういう健の返事を待つ前に、バスルームのドアを閉めた。
無言で廊下を歩き、リビングに入り、ドアをバタンと閉めると、ドアに寄りかかる。
さっきまでの笑顔がサッと曇り、ずるずるとそのばにしゃがみ込んだ。
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