138 / 269
お泊まりセット、買いに行くんだ〜 ②
しおりを挟む
優斗が姉たち以外の店で服を買うのは、何年振りだろう。
「ここだよ」と健に連れてこられたのは、カジュアルな服が主流の店。シックな服装の健が、この店で服を買っているとは思えなかった。
どうしてここなんだろう?
「この店の前通った時、ここの服、優斗に似合いそうだと思って」
確かにこの店の服は、重ね着しやすそうだったり、サイズが豊富だったり品数が多かったりと、身長が低く小柄な優斗も好きな服が選べそうだ。
いつも姉さんたに言われるがまま着てたけど、今日は自分で選ぶんだ。
なんだかワクワクする。
優斗が店内を見て回っていると、
あ、可愛い。
重ね着風で、肌触りのいいグレーの薄手スウェット生地の服を手にした。サイズはSだと記載されているが、優斗があててみると、肩は落ちたデザインで、袖は指の第二関節まで隠れ、丈も長い。ニットの下からは初めからセットされている、白のロンTが少し見えている。
似合うかな?
鏡の前で優斗が悩んでいると、
「よくお似合いですよ」
優斗と同じぐらいの身長、同じぐらい幼く見える、可愛らしい店員が声をかけてきた。
「お客さまは色白ですし、このお色目がよくお似合いです。それに、お連れ様もそれと同じ服を手に取られてましたよ。ほら」
店員に促されるまま、優斗が健の方を見ると、健は大量の服を持っている。
「!?健どうしたの?そんなに沢山持って」
健が手にしている服を、優斗が『1、2、3、4…』と数えていくと、上下あわせて9着。
「これ全部、似合いそうだと思って。サイズ感見たいから一回試着してみて」
「これ全部?」
驚く優斗を尻目に、健と店員は優斗を試着室に連れていく。
「全部じゃなくてボトムスだけでいいよ」
そう言い渡されたボトムスは、全部で4本。
「ここだよ」と健に連れてこられたのは、カジュアルな服が主流の店。シックな服装の健が、この店で服を買っているとは思えなかった。
どうしてここなんだろう?
「この店の前通った時、ここの服、優斗に似合いそうだと思って」
確かにこの店の服は、重ね着しやすそうだったり、サイズが豊富だったり品数が多かったりと、身長が低く小柄な優斗も好きな服が選べそうだ。
いつも姉さんたに言われるがまま着てたけど、今日は自分で選ぶんだ。
なんだかワクワクする。
優斗が店内を見て回っていると、
あ、可愛い。
重ね着風で、肌触りのいいグレーの薄手スウェット生地の服を手にした。サイズはSだと記載されているが、優斗があててみると、肩は落ちたデザインで、袖は指の第二関節まで隠れ、丈も長い。ニットの下からは初めからセットされている、白のロンTが少し見えている。
似合うかな?
鏡の前で優斗が悩んでいると、
「よくお似合いですよ」
優斗と同じぐらいの身長、同じぐらい幼く見える、可愛らしい店員が声をかけてきた。
「お客さまは色白ですし、このお色目がよくお似合いです。それに、お連れ様もそれと同じ服を手に取られてましたよ。ほら」
店員に促されるまま、優斗が健の方を見ると、健は大量の服を持っている。
「!?健どうしたの?そんなに沢山持って」
健が手にしている服を、優斗が『1、2、3、4…』と数えていくと、上下あわせて9着。
「これ全部、似合いそうだと思って。サイズ感見たいから一回試着してみて」
「これ全部?」
驚く優斗を尻目に、健と店員は優斗を試着室に連れていく。
「全部じゃなくてボトムスだけでいいよ」
そう言い渡されたボトムスは、全部で4本。
0
お気に入りに追加
390
あなたにおすすめの小説
潜入した僕、専属メイドとしてラブラブセックスしまくる話
ずー子
BL
敵陣にスパイ潜入した美少年がそのままボスに気に入られて女装でラブラブセックスしまくる話です。冒頭とエピローグだけ載せました。
悪のイケオジ×スパイ美少年。魔王×勇者がお好きな方は多分好きだと思います。女装シーン書くのとっても楽しかったです。可愛い男の娘、最強。
本編気になる方はPixivのページをチェックしてみてくださいませ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21381209
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる