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飲み会 ①
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店に着く前から、田中は優斗に興味津々だ。
有馬と健は全く目に映っていないかのような対応で……
田中が予約した店はこじんまりとしたお洒落な創作料理の店で、優斗達は部屋は個室の座敷に案内された。
個室に入るなり、田中が
「俺、優斗くんの隣がいい」
と、優斗の腕を掴もうとしたところを、
「先輩、それやりすぎ」
健に阻止され、健は優斗を自分の隣に座らせた。
「健だけずるいだろ?優斗くんだって仕事場の上司の隣に座るより、俺の方が気が楽だって。な、優斗くん」
健に阻止されたにも関わらず、田中が優斗の隣に座ろうとする。
えーーー‼︎
チラッと健の方をみると、今にもブチギレそうだ。
やばい‼︎
健がキレちゃう‼︎
2人の間で、優斗があたふたしていると、
「はいはい。先輩やりすぎです。先輩は私の隣」
田中の腕を有馬がぐいっと引っ張り、自分の隣に座らせた。
「先輩、優斗くんが可愛いからって、ちょっかい出しすぎですって。優斗くんに恋人いたらどうするんですか?」
「‼︎優斗くん恋人いるの⁉︎いないよね。いないって言って…」
悲しそうな表情で、田中が優斗を見る。
‼︎
いるよ‼︎います‼︎
隣に‼︎
健が恋人です‼︎
でも、そんなこと言えないけど、これぐらいならいいよね。
「います…」
優斗が答えると、
「えーーーー‼︎」
がっくりと田中が頭を項垂れた。
「いなかったら、俺、立候補したかったのに……。でも、俺、諦めない…」
「はぃ~⁉︎」
田中の言葉に、健が間髪入れずに反応する。
!!!!
ピンチ再来‼︎
「2人とも、いい加減にしてください。田中先輩、嬉しいからってはしゃぎすぎてたら、私たち帰りますからね。わかったら、気をつけてください‼︎」
有馬が田中に喝をいれると、田中は
「わかりました…」
シュンとしてから、悪戯っぽく笑った。
有馬と健は全く目に映っていないかのような対応で……
田中が予約した店はこじんまりとしたお洒落な創作料理の店で、優斗達は部屋は個室の座敷に案内された。
個室に入るなり、田中が
「俺、優斗くんの隣がいい」
と、優斗の腕を掴もうとしたところを、
「先輩、それやりすぎ」
健に阻止され、健は優斗を自分の隣に座らせた。
「健だけずるいだろ?優斗くんだって仕事場の上司の隣に座るより、俺の方が気が楽だって。な、優斗くん」
健に阻止されたにも関わらず、田中が優斗の隣に座ろうとする。
えーーー‼︎
チラッと健の方をみると、今にもブチギレそうだ。
やばい‼︎
健がキレちゃう‼︎
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「先輩、優斗くんが可愛いからって、ちょっかい出しすぎですって。優斗くんに恋人いたらどうするんですか?」
「‼︎優斗くん恋人いるの⁉︎いないよね。いないって言って…」
悲しそうな表情で、田中が優斗を見る。
‼︎
いるよ‼︎います‼︎
隣に‼︎
健が恋人です‼︎
でも、そんなこと言えないけど、これぐらいならいいよね。
「います…」
優斗が答えると、
「えーーーー‼︎」
がっくりと田中が頭を項垂れた。
「いなかったら、俺、立候補したかったのに……。でも、俺、諦めない…」
「はぃ~⁉︎」
田中の言葉に、健が間髪入れずに反応する。
!!!!
ピンチ再来‼︎
「2人とも、いい加減にしてください。田中先輩、嬉しいからってはしゃぎすぎてたら、私たち帰りますからね。わかったら、気をつけてください‼︎」
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シュンとしてから、悪戯っぽく笑った。
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