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偶然の出会い ①
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あのあと、優斗も採寸があるかと思っていたが、2人の姉達は優斗の体をペタペタ触り、
『サイズ異常なし!』と、特に測りはしなかった。
「イベントに間に合うように作っておくから~」
「またいつでも遊びにきてね~」
店の外に出て優斗と健に手を振り続ける姉達の、熱烈なお見送りをうけつつ、健と優斗はまた歩き出した。
「優斗のお姉さん達、凄いな。色々と…」
「…。ごめん…、迷惑かけて…」
そうなんだよ……
姉さん達、よく言えばマイペース。
悪く言えば周りを気にしないんだよ……
「いや、悪い意味じゃなくて、いい意味で、凄いなって言ったんだ」
「?」
「普通、弟が『はじめての恋人』って、同性連れてきたら、真っ先に引くだろ…。だけど引かずに恋人に相応しいかチェックをいれる。それってやっぱり凄い」
健は千春と千夏のことを絶賛する。
千春姉さんも千夏姉さんも、
2人とも自慢の姉さん達だから、褒められると嬉しい。
優斗が照れ笑いをすると、
「俺も今度、母さんに優斗紹介したいな…」
健がぽつりと呟く。
え⁉︎
健のお母さん⁉︎
嬉しいけど、それはやっぱり……
緊張で爆発しそうだよ‼︎
「健、それはちょっと早くない?」
「え?早くない。むしろ今日する?」
母親と連絡を取ろうとしてか、健が携帯を取り出す。
まって!
まって‼︎
無理だよ‼︎
今日は無理‼︎‼︎
絶対無理‼︎
手土産用意てないし、
服装だってラフだし、
それより何より、
心の準備がーーーーーー!!!!
「健、それはやめようよ……。だって…」
優斗が健に話しかけている時、
「長野…くん?」
背後から聞き覚えのある女性の声がした。
『サイズ異常なし!』と、特に測りはしなかった。
「イベントに間に合うように作っておくから~」
「またいつでも遊びにきてね~」
店の外に出て優斗と健に手を振り続ける姉達の、熱烈なお見送りをうけつつ、健と優斗はまた歩き出した。
「優斗のお姉さん達、凄いな。色々と…」
「…。ごめん…、迷惑かけて…」
そうなんだよ……
姉さん達、よく言えばマイペース。
悪く言えば周りを気にしないんだよ……
「いや、悪い意味じゃなくて、いい意味で、凄いなって言ったんだ」
「?」
「普通、弟が『はじめての恋人』って、同性連れてきたら、真っ先に引くだろ…。だけど引かずに恋人に相応しいかチェックをいれる。それってやっぱり凄い」
健は千春と千夏のことを絶賛する。
千春姉さんも千夏姉さんも、
2人とも自慢の姉さん達だから、褒められると嬉しい。
優斗が照れ笑いをすると、
「俺も今度、母さんに優斗紹介したいな…」
健がぽつりと呟く。
え⁉︎
健のお母さん⁉︎
嬉しいけど、それはやっぱり……
緊張で爆発しそうだよ‼︎
「健、それはちょっと早くない?」
「え?早くない。むしろ今日する?」
母親と連絡を取ろうとしてか、健が携帯を取り出す。
まって!
まって‼︎
無理だよ‼︎
今日は無理‼︎‼︎
絶対無理‼︎
手土産用意てないし、
服装だってラフだし、
それより何より、
心の準備がーーーーーー!!!!
「健、それはやめようよ……。だって…」
優斗が健に話しかけている時、
「長野…くん?」
背後から聞き覚えのある女性の声がした。
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