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恥ずかしくて言えない

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「恥ずかしくて…言えない?」
優斗の耳を健が甘噛みする。
「…」
恥ずかしさで優斗が黙りこくっていると、
「お好み焼きのお礼に、今日は優斗の言うこと、なんでも聞いてあげるよ」
魅惑的な誘い文句を、低く艶かしい声で囁き、首筋を舐めた。

「…ぅんっっ…」

舐められた首元から、ぞくぞくと痺れ出す。

「どうする?優斗。黙ってたら、これ以上、何もできないけど…いい?」
首筋を甘噛みし、フゥ~っと熱い息を耳に吹き付ける。

ずるい…

健が優斗の名前を囁くたびに、優斗の身体はゾクゾクし、もっと名前を呼んで欲しくなる。
もっと触れて欲しくなる。
そのたくましい腕に抱きあげられ、ベットに連れて行って、甘い言葉を囁く唇で、いたるところにキスを落としていって欲しくなる。

「ずるいよ、健…。わかってるくせに…」
潤んだ瞳で健を見つめると、今度は健がゾクっと身震いする。
「わかってる。わかってるから、どうしても優斗に言わせたい。…ほら、言って」
健は優斗の服の襟口を引っ張ると……、
「っん…」

チュッと健は優斗の鎖骨下にキスマークをつけた。
健にキスを落とされた所から熱を帯び、その熱はじわりじわりと優斗の身体を熱くする。

もっとして欲しい。
健の舌で俺の口の中を貪り尽くして欲しい。

優斗は見つめていた健から一度、目を伏せ、そして、

「健…キスして…」

ゆっくりと健を見上げた。

「どこがいい?」

優しく健は優斗の髪を撫で、そのまま首筋から肩まで、優しく撫でる。

「ここに…して…」

優斗は人差し指で、自分の下唇をそっと押さえた。

「可愛い…優斗…」

そういうと健は優斗の顔に近づき、唇にキスをすると、優斗の下唇に軽く歯を立てて、そのまま優しく引っ張りながら自分の唇を離していった。

「これでいい?」

健は微笑むが…

こんなのじゃ足りない‼︎
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