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林様の相談って…

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「でも林さん。卓くん達の隣に座ったら卓くん達は話しずらいんじゃないか?」
立花は少し心配そうに優斗を見る。
「いえ‼︎全くそんなことないです‼︎」
優斗は咄嗟にそう答えていた。
「本当に?」
立花はまだ心配そうだ。
「はい。こちらこそ大丈夫ですか?林様、ご相談事があったと言われてたので…」
優斗が愛佳を見ると、
「私は全然。それにみんなに聞いて欲しいです」
「みんなにですか?」

そんなオープンな相談って…

「実は……」
「実は?」
店の客の悩み事など聞いていいものか、迷いながら優斗が一番真剣に聞き入る。

「彼氏が私の料理、美味しくなさそうに食べるんです…」

へ?

「それは悲しかったな。それは直接彼氏さんに言われた?」
立花が愛佳の方をしっかり見た。
「いえ…。おいしいって…。でも分かるんです‼︎目の奥が『美味しくない』って言ってるのが……」
愛佳は頭を項垂れさせた…かと思えば、ガバッと頭を上げ立花の方を見ると、
「だからチーフ‼︎料理教えてください‼︎」
愛佳は立花の手を握った。
「いいよ。それで次、いつ彼氏さんに食べさせてあげたいの?」
愛佳の急なお願いも立花は快く承諾する。
「あさってです‼︎」
「‼︎」
「‼︎」
「‼︎」
「‼︎」
立花、優斗、卓、翼…
みんな驚き動きが止まる。
「急…だね。明日は真司と約束があるから……。じゃあコツとレシピ作ってあげようか?」
「本当ですか⁉︎嬉しいです‼︎」
愛佳は嬉しすぎて、再び立花の手を握った。
「じゃあ明日持っていくよ」
そう言って立花が微笑むと、愛佳も嬉しそうに微笑んだ。
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