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相談 ①

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「それでは、お先に失礼します」
「お疲れ様です」
仕事も出来る卓は早々と仕事を片付けてあがる。

う"~。
俺、まだ少し残ってる…

急いで片付けようとしていると、
「近くのカフェで待ってます」
優斗の隣を通り過ぎる時、卓がそっと耳打ちをした。
「了解です」
優斗も小声で答えると、卓が微笑み帰っていく。
「南田くん…」
「っ‼︎はい!」
あまりに必死に仕事を終わらせようとしていたので、優斗は後ろから健が声に声をかけられてビクッと肩を揺らした。
「今日河野くんと何か………。あ、いや、気にしないでくれ。それが終わったらあがっていいよ」
「は、はい…」
健は何か言いたげだったが、肝心な事は言わず仕事に戻った。

あれ?
何かいいたそうだったけど………。
あ‼︎
健に来週、休みが一緒って言ったなかった‼︎
後でメールしておこう。

優斗は仕事を終わらせ、卓との待ち合わせしているカフェに急いだ。

優斗は急いだ。
久々にダッシュした。

キ、キツい……

息を整えてから店内に入ると、コーヒーを飲みながら1人本を読んでいる卓の周りだけ空気が爽やかな……、そんな感じがした。

「卓…おまた…せ……」
息を整えたつもりが、優斗のまだまだ息が荒い。
「そんなに急がなくても……」
卓はゆっくりと本を閉じる。
「相談はもう少し静かなところでしようかと思ってたんだけど、優斗の息上がってるから、ここでする?」
「せっかく卓が考えてくれてたんだから…場所…変える…」
「じゃあ、落ち着いたら行く?」
「今すぐ行く‼︎」
『早く行こうよ』というように、優斗は卓の腕を引っ張った。
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