愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

なるほど…

料理をしている健は、笑顔でいつもとはまた違う雰囲気がした。

なんだか楽しそう。

「健、料理好き？」
「楽しいかな？簡単なものしか出来ないし、まだまだ勉強中だけど」
健は手元を止めず答えた。
「じゃあ俺も健に負けないぐらい、勉強しようかな」
優斗が健の料理する姿を見つめていると、
「優斗はゆっくり勉強ぐらいでいいよ」
健は手を止め、優斗を見た。
「どうして？」
「料理は俺がするから」
「？」
「俺が料理始めたのって、優斗に俺の料理食べてもらいたかったからで。だから俺との時は俺に作らせて」
「そうなの？」
「そう。優斗の胃袋掴もうと思って」
健は再び料理する手を動かし始める。

なるほど…
『恋人の胃袋を掴む』
そういう方法もあるのか…
じゃあ俺もこっそり勉強しよ‼︎

優斗は心の中で決めた。