45 / 269
まだ出来ます‼︎ ①
しおりを挟む
卓は優秀だった。
一つ教えたら、十の事がわかってるのではないか⁉︎と思うぐらい理解して、その場でわからないことは質問する。
客が来店したら笑顔で出迎え、要望に応じた的確な商品を持ってくる。
女性物のスキンケアもカラーもベース系も熟知していて、隣で聞いてる優斗の方が勉強になった。
俺の勉強もまだまだだ‼︎
家に帰ったら、また勉強し直しだ‼︎
俄然やる気を見せた優斗に
「あんまり無理しすぎるの、よくないですよ」
卓が優斗のそばにやって来た。
「無理…ですか?」
「ええ。南田くん本当は体調悪いんじゃないですか?」
心配そうに卓が優斗を見る。
そういえば健にも、そんな事いわれたな。
でも電車の中でみたいに熱っぽかったり、ダルかったりしないし…
「大丈夫ですよ。元気有り余ってます!」
笑顔で優斗が卓の方を見たが、その時ズキンっと頭が痛んみ少しだけ眉間にシワがよった。
あ、こんな時にいつもの偏頭痛。
「ほら、どこか痛いんじゃないですか?眉間にシワよってますよ。それに……」
卓の手が優斗の額に当てられた。
あ、冷たくて気持ちいい。
「ほら、熱もあるじゃないですか!」
「え⁉︎」
「自覚なかったんですか?顔、赤いですよ」
卓のもう片方の手が優斗の頬に触れそうになった時、
「南田くん、裏で休んでおいで」
健が後ろからやって来た。
「え⁉︎でもまだ俺できます」
健に『できない奴』って思われたくない。
「今無理したら、体調悪いのが長引くぞ。今のうちに休んでおいで」
宥めるように健に言われると…
「わかりました。ご迷惑をおかけしてしまい、すみません…」
自分のせいで皆んなに迷惑をかけたと、優斗は反省しながらバックヤードへ行った。
一つ教えたら、十の事がわかってるのではないか⁉︎と思うぐらい理解して、その場でわからないことは質問する。
客が来店したら笑顔で出迎え、要望に応じた的確な商品を持ってくる。
女性物のスキンケアもカラーもベース系も熟知していて、隣で聞いてる優斗の方が勉強になった。
俺の勉強もまだまだだ‼︎
家に帰ったら、また勉強し直しだ‼︎
俄然やる気を見せた優斗に
「あんまり無理しすぎるの、よくないですよ」
卓が優斗のそばにやって来た。
「無理…ですか?」
「ええ。南田くん本当は体調悪いんじゃないですか?」
心配そうに卓が優斗を見る。
そういえば健にも、そんな事いわれたな。
でも電車の中でみたいに熱っぽかったり、ダルかったりしないし…
「大丈夫ですよ。元気有り余ってます!」
笑顔で優斗が卓の方を見たが、その時ズキンっと頭が痛んみ少しだけ眉間にシワがよった。
あ、こんな時にいつもの偏頭痛。
「ほら、どこか痛いんじゃないですか?眉間にシワよってますよ。それに……」
卓の手が優斗の額に当てられた。
あ、冷たくて気持ちいい。
「ほら、熱もあるじゃないですか!」
「え⁉︎」
「自覚なかったんですか?顔、赤いですよ」
卓のもう片方の手が優斗の頬に触れそうになった時、
「南田くん、裏で休んでおいで」
健が後ろからやって来た。
「え⁉︎でもまだ俺できます」
健に『できない奴』って思われたくない。
「今無理したら、体調悪いのが長引くぞ。今のうちに休んでおいで」
宥めるように健に言われると…
「わかりました。ご迷惑をおかけしてしまい、すみません…」
自分のせいで皆んなに迷惑をかけたと、優斗は反省しながらバックヤードへ行った。
0
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる