愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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あー‼︎ ③

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えーっと、この時の自己紹介ってどうすればいいんだろう?
河野くんは俺の名前、知ってるし…

「南田優斗です。……ふつつかものですが、よろしくお願いします」

これでいいのか?

優斗が自信なく卓の方を見ると…

「なんでそんなに、笑い堪えてるんですか‼︎」

必死で笑いを堪えている卓の姿があった。

「だってそうじゃないですか‼︎『ふつつかものですが…』って、いつの時代の花嫁なんだよ‼︎ってなりますよ」
卓の綺麗な顔で笑われると、優斗は不思議と嫌な気がしない。

イケメンって、ずるいよなー。

「あ、すみせん。笑いすぎましたね」
少し膨れた優斗に気がついたのか、未だに笑いを堪えながらも卓が謝った。
「いいですよ。こんなことで拗ねたりしませんから」
「それを拗ねてるっていうんですよ」
卓が微笑む。

新人研修の時からそうだ。
河野くんはいつも余裕があって、大人っぽい。
なのに俺は容姿も中身も全然変わってない。
決して河野くんが羨ましいとかじゃなくて、俺が成長していないのが不甲斐なくて…
俺だって、俺だって……
やればできるんだーーー‼︎

「わからないところがあれば、言ってください‼︎」
優斗が胸を張ると……
「じゃあ在庫、どこに何があるか教えてください」
可愛くて仕方がない人を見るような表情で、卓が優斗を見る。
「あ!そうですね。まだ何も言ってなかったですね」
エヘっと優斗が笑うと、卓がまた満面の笑みを浮かべた。
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