愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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あー‼︎ ①

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「あ、南田くん、ちょっといい?」
「はい」
今度は後ろから山下に声をかけられた優斗は後ろを振り返ると、そこには山下と男性がいた。

「朝倉さん、もうすぐ産休と育休に入られるでしょ」

朝倉先輩、もうそんな時期か~
『お腹も急に大きくなった』って言ってられたもんな。

優斗の先輩、朝倉は妊娠8ヶ月も過ぎ、お腹の大きさも一段と大きくなっていた。
立ち仕事の多いBAだが、いつも笑顔を絶やさず一生懸命仕事をしている朝倉は店のムードメーカーでもあった。

「それでね、助っ人に入ってくれるのが、こちらの河野卓(かわのたく)くん」

山下の側にいた河野と紹介された男性が、ペコリと優斗に頭を下げた。

BAらしく爽やかで涼しげな容姿からは清潔感溢れ、きめ細かい肌。
それに爪の先まで手入れされている。
まるで健と並ぶ美形の持ち主だ。

だが優斗は河野と、どこかで会った気がしていた。

河野卓?
どこかで聞いたことのある名前…

「久しぶりです。南田くん」

ん?
久しぶりと呼ばれるということは、やっぱり知り合い。
知り合い…、河野…
知り合い…河野…
河野……
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